私は再度啓蒙しているだけである。一部を抜粋して紹介しよう。
・世界は一つになったといわれるが、宗教を理解しないと世界の人々と付き合っていけない。宗教によって行いが決まる。宗教が違えば、当然、行いが違ってくる。しかし、宗教が違っても人間はみんな同じであると思い込んでいる日本人には、ここのところがピンとこない。何も考えないで、どこまでも日本流で押し通すから、外国人はすぐさま面食らって日本人は奇妙奇天烈な人種だから付き合いきれないと思う。日本人は世界で孤立して交流も取引も困難になる。
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宗教がないから、カルト教団は簡単に人を殺して勝手に命を奪う・・学校は崩壊して、・・・資本主義もデモクラシーも近代法も、深くキリスト教に根ざしている。・・・近代法は機能せず、政治と経済[と]は破局に向けて驀進中である・・・・・・。
注意:・・・部分は省略部分。[と]はおそらく誤植であろう。
・キリスト教の「愛(アガペー)」は真に驚くべき教義である。全世界を包み込むほどのエクスタシーを発散し、資本主義とデモクラシーと近代法を生んだ
・仏教の「空(くう)」は、人間が到達した最深、最高の哲理であろう。「空」は、最近の社会科学、自然科学を比喩として用いるとき、初めて鮮明に理解されるだろう
・イスラム教は、キリスト教が未発達のまま残した不完全な教義を補って完全なものとした。・・・この完璧性こそが近代化を阻んだ。
・儒教が本当に入ってきたのは、戦後、特に昭和30年代以降である。法治であるべき官僚制が人治に堕したからである。儒教の誤解によって(日本は滅亡の劈頭に立つ状況に)ことここに至った。