ぶらいやWATTY 探求の泉

人生も残り少なくなってきたので、単なる近況報告となります。

星野仙一・楽天球団取締役副会長が亡くなられた

2018年01月08日 14時42分42秒 | スポーツ-球技についての感想
星野仙一氏が今年になったばかりの時期に膵臓癌でなくなられた。

毀誉褒貶の多い人であったし、私も戦闘的というよりは暴力的指導・指揮、そして、星野氏だけで無いが日本プロ野球のシドニーから続いていた五輪に対する慢心・蔑敵な競技姿勢がとうとう北京五輪メダルなしという痛い代償となり、それに怒り幻滅していた。しかしながら、この世を去れば寂しく思うし、またひとり、自分の生活圏において活力を与えてくれた人間がいなくなり、なんとも言われぬ虚しさを感じる。

その点は、死んでも憎い筑紫哲也ならぬ"畜生"哲也とは違う。

日本野球が独特、かつ、根強い人気を博したのは、所属団体に強い忠誠を誓うような幻想、刻苦勉励し修行することで心技体が磨かれる幻想、自分達が強い想いをもって打ち込めば、そして、打ち込んだものは真理となる幻想の拠り所になっていたのも一因であろう。日本軍国主義における一部の思想が敗戦によってこぼれ落ちたものの受け皿となっていた。

星野氏が生きた少年、青年期は、暴力肯定の風潮がまだまだ健在のときで、いや、近年のネット普及で人々の意見が広範囲かつ自由に交わされようやく最近問題視されたのだから、星野氏だけを責める訳はいかない。
阪急・近鉄の西本監督や長嶋巨人終身名誉監督も、拳を用いて指導・指揮していた。

私の印象では、星野氏は政治家の資質もあったし、自分のみならず他人の演出も良くできたプロデューサーでもあった。私は会ったことは無いが、私が少年期にもし出会っていたら惚れ込んだ可能性が高く、青年期以降なら政治的薄汚さと暴力的圧政で反発していたことだろう。

江夏さんや稲尾さん、近藤貞雄さん、イチローの苦言もリアルタイムで知っているし、直接、指導・指揮をしてもらった選手や記者の良い評判も知っている。評価は大きく別れると思うが、私は「好人物」と最終的に評価する。

ご冥福をお祈りします。そして、さようなら「闘将」星野仙一。

(2018/01/14 文章訂正)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レコ大、紅白 | トップ | 阿呆な韓国、UAEとの非公開協... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スポーツ-球技についての感想」カテゴリの最新記事