猪木さんについて語ったついでにプロレスを簡潔に語るか。
今は殆どブロレス見ていない。いや、テレビ自体ほとんど見ない。
つまらないし残された時間も短い。
新日本プロレスは今は完全にプロモーターにコントロールされ、ほぼ台本どおりに試合をすることになっていると聞く。スポーツはそもそも「芸能」の範疇に入ると思っているが、客観的基準に基づく競技性の無い「芸能」と今や完全になった訳だ。そのほうが安全安心にパフォーマンス、格闘ダンスができるというなら選手にはそれで良いのかもしれない。
観戦者の立場でいうと意外性、アウトロー性、緊迫感がなく面白くない。
猪木が活躍していたときの、VSホーガン(第1回IWGP決勝戦、シナリオ直前反故)、VSグレート・アントニオ(シュート紛いの制裁)、VS天龍(厳しい関節技)のようにリング上の強者、権力者がコントロールする選択もできるようにならないのか。
ルー・テーズも、相手に負傷させる落下角度違いのバック・ドロップを傲慢なプロモーター兼レスラーに放ったり、相手のシュート行為を牽制・反撃の為に必殺のダブル・リスト・ロックを使用して試合をコントロールしたという。
「芸能」範疇だと、明らかな衰えが無ければいつまでも「格」に支配される。
「格」の入れ替え(新日本移籍後に、精彩を欠いていたストロング小林が不意打ちで高速3カウントをとられ、長州力と格を入れ替えたことはあるが)には客観的基準が必須。なんとか競技性をリング上でなくても良いから導入することはしないのだろうか。