無精髭

無精者の日記です

森まさこさんこれでいいの? 県民への裏切り演出

2013-11-27 07:34:19 | 日記

 昨日秘密保護法案が衆議院で強行採決されました。 この国には主権はないということがあからさまになりました。  「郵政民営化」を強行した小泉政権、小泉さんが言い出すまで話題にもならなかった郵政民営化がいつの間にか国民の悲願となり選挙で大勝利した不思議な現象がおきました。 郵政民営化は米国金融保険資本の悲願でした。  こんどは秘密保護法、はっきりアメリカの要求だといえばいいものを、マスコミさえ「外国との情報共有のため」としか言えていないのです。 こんなこともすでに公然の「秘密」なのでしょう。  安倍政権の本当の狙いは憲法を改悪し米軍と共に世界に出て戦争できる国にすることです。  今はそれが出来ないので憲法解釈を変えて米軍が攻撃されたら助けるのは当然だとばかりに米軍と共に戦争に参加しようとしています。 そうなると米軍の情報が漏れては困るので「秘密保護法」を早急に成立させなさいとの至上命令が安倍総理に下されたのでしょう。

 福島県選出の森まさこさんは自民党ながら福島県民の「原発はいらない」という声を実現すべく公約にかかげて当選しました。 しかし安倍さんは巧みにもこの森さんを秘密保護法の担当大臣に指名しました。 原発廃止を訴える身内の厄介者を歴史的な汚点ともなりそうな悪法「秘密保護法」の担当大臣にすえて福島県民と森まさこ議員と引き裂いてしまいました。 見事なばかりの人選です。  公聴会は福島で開催され意見表明した全員が反対を訴えました。  福島県民は原発震災の経験から政府が大切な情報を隠し被災者に無用な被曝をさせたことを身にしみて感じているのですから当然の反応です。  森まさこ担当大臣はこの切実な県民の声を無視し翌日にはその主管大臣として強行採決する立場なのですから、このにくい仕打ちには涙がながれます。  こんな自民党のやり方は今は成功しても長く福島県民の胸に刻まれることでしょう。  戊辰戦争の会津藩のように。

 森雅子議員本人は今いったい何を考えているんだろうと気になってHPやツイッターをみると、秘密保護法の記述はなく少子化の話題ばかり、これほど世間を騒がせている、自身が担当大臣の秘密保護法には触れていないのです。 「私の仕事はこっちです」と主張しているのでしょう。   衆議院可決の時も厳しい表情でした。  法案の生贄のような。  森さん本当にそれでいいんですか?  なんのために貴方は国会議員になったのですか?  当選後の新聞に支援者の森さんの立場を心配する声が載せられていました、「原発全廃を公約に当選したけれども原発推進の自民党のなかで県民との板ばさみになり苦しむんじゃないか」という趣旨でした。  板ばさみどころか矢面にたたされてしまいましたね。

 


許せない人命より大事な「秘密」

2013-11-26 07:20:21 | 日記

 国家安全保障会議(日本版NSC)が参議院の委員会を通って参議院の本会議で可決しそうです。  このNSCとセットで秘密保護法案が自民、公明、みんな、維新によって衆議院の特別委員会で可決されそうです。 

 この秘密保護法案に対する公聴会が福島で開催され全員が反対を表明したことが新聞にでていました。 浪江の馬場町長は「SPEEDI」の情報が適切に公開されず町民の避難に生かされなかった。 国民が求めているのは秘密ではなく情報公開だ。 と訴えました。 悲惨な原発震災と避難生活を体験した町長ならではの切実な訴えです。 国や県までもこれらの避難に欠かせない重要な情報を隠した挙句に適切な助言もせず各自治体にまかせっきりのなかで避難民は各地を右往左往する結果を招き多くの犠牲者を出しました。  そんな経験から、参加者の全員がこの秘密保護法案に反対したのも当然のことでした。

 このような情報統制のなかでも身分不詳の人たちが自治体や避難所の人々にこの場所は危険なので直ちに避難場所を移動するように促していたことが朝日新聞の「プロメテウスの罠」のなかで紹介されています。 真偽は不明ですが、おそらく米軍ー>自衛隊->警察・消防関係と伝わった情報だろうと思われます。  事故後米軍は100Km以遠に退避、その後120Km以遠まで退避しました。  軍隊ですらそうなのですから私たち住民もそうすべき事態だったのです。 そうならなかったのは偶然が重なって放射能の拡散がおさえられたからです。  もしあの時秘密保護法があったらどうなっていたでしょう。  わずかに漏れてきたこんな情報さえ完全に止まっていたのではないでしょうか。 米軍の動きや情報はいつでも機密情報でしょう。 もらした自衛官は10年の懲役です。 なぜ逮捕されたのかも不明なままに。 この法案では何が秘密なのかは秘密事項を決める人にしかわからないからです。  チェック機関は総理大臣が長を務める「第三者委員会」というのですからあきれるほかありません。  担当大臣の森さんは弁護士だったのでは?  

 国民、住民の財産や命を守る政府や自治体が自分たちの都合で隠していることは今でも数多く、情報公開が叫ばれたのもそのためです。 正しい情報が知らされなければ民主主義は成り立ちません。  

 先日のブログにも載せましたが、相馬市の震災がれきの仮焼却炉で除染廃棄物の焼却が行われようとしている問題で、10月の9日~12日にかけて行われた焼却試験が行われるやこれまで公表してきた焼却炉の放射能情報や周辺の空間線量のデータが隠されてしまいました。 住民には煙突の測定結果が「ND」だったので来年1月から本格焼却を始めます。というお知らせです。  焼却試験で安全が確認されたのならなんでこれまで公表していたデータをことさら隠すのでしょう。 しかもデータの公表は導入時に住民に約束していたことなのです。 民主的であるはずの行政はこんなことすら隠すのですから、法的に裏づけされたらどんなことになるでしょう。  

 米軍と行動を共にするには最低限の条件として押し付けられようとしているのでしょうがとんでもないはなしではありませんか。

 

 


紅葉もえる中村城跡 今が最高!

2013-11-22 23:41:24 | 日記

 中村城跡(馬陵城)の紅葉がすっかり色づいて赤橋、本丸、黒橋もいまが一番きれいです。  週末ぜひお出かけください。

 本丸、相馬神社の裏の紅葉が一番。 9時~10時頃

 写真より実物がもっときれいですよ。

 

 赤橋前の紅葉の大木。 裏手から太陽に透かしてみるとまた一段と美しさが増します。

 大手門から入ってすぐの駐車場の大銀杏が見事です。


なぜ隠すの?公開するはずの放射能データ (環境省相馬市仮設焼却炉)

2013-11-20 21:24:34 | 日記

 環境省は相馬市の要請により、市内光陽地区に設置した震災がれき焼却炉で玉野など山間部の除染作業で発生した枝葉など除染廃棄物を焼却するそうです。 なぜ乾燥や発酵などで自然に減量する方法もあるのに再拡散の懸念が消えない焼却を行うのでしょう。
10月9日から12日までの間に除染枝葉100トンの試験焼却が行われました。
環境省、相馬市ともに焼却炉の<主灰><飛灰><排煙>の放射性物質濃度、と周辺空間放射線量をホームページで公表していましたが10月10日を最後にしばらく公表が止まっていました。
(環境省の方は9月までしか発表していません。) 今日再確認してビックリ!なんと10月分のデータは10日までで、11月分のデータが発表されています。 つまり10月11日、12日のデータは公表しないということでしょう。
相馬市は11月15日発行の広報で平成26年1月から除染廃棄物の本格焼却を行うことを公表しました。 そこには焼却物、焼却量、排煙の放射線量、周辺空間線量などが公表されていますが、主灰、飛灰の放射線量は発表しませんでした。
このようなやり方は日頃から放射能被爆を余儀なくされている私たち住民の不信を深めるものです。  また発表されたデータも試験焼却で緻密な調査をした形跡が見えないばかりか、意図的に調査を省略した形跡さえみられます。  うがった見方をすれば調査はしたが都合の悪いデータなので隠したのかもしれません。


 相馬市のホームページには11月分も出てはいるのですが中身は肝心な部分が欠けています。  9日から除染枝葉を震災瓦礫と混ぜて燃やしたのですが比率は7.3%、10日も7.3%でした。 主灰、飛灰とも放射線量は3000ベクレル台に上昇しています。 11日、12日はその倍近くの13.5%の比率で燃やしていますから放射線量も上昇したでしょう。 11日以降は空欄です。 わざとらしいですね。 私たちをバカにしています。

 こちらは空間線量です。 焼却炉入り口、焼却炉周囲、灰仮置き場周囲を測定していますが、なぜかわざわざ試験焼却して周辺環境への影響を調査したはずのデータがありません。 これで試験焼却した結果「ND」でしたなどと言うのでしょうか。

 11月は4日からデータが出ていますから3日か4日から稼働したようですが、排ガス中濃度が一部しか公表されていません。 どうせ「ND」だからと測定しなかったのでしょうか。 灰中の放射線濃度は大きな変化が見られているのに、排ガスの測定がこのような状況では安心できません。 バグフィルターで放射能を補足し排煙から放射能が漏れるのを防いでいるわけですが、このフィルターに穴が開いて有害物質が漏れる事故が現実に起きているのですから、常に監視しデータをリアルタイムで公表するくらいの誠意と慎重さが求められているのではないでしょうか?

  こちらも空欄が目立ちます。 常に監視をしているから安全ですと説明していたのではないですか。 稼働さえ出来ればあとはどうでもいいわけではないでしょう。 これでは事故があっても気づくまで数日かかってしまいます。 そしてまた空欄が増えるのでしょうか。

  下は環境省のホームページです。 未だに9月分までの公表です。 もしかしたら10月分は公表するつもりがないとか、1月になって本格焼却が始まってから公表するとか姑息なことを考えているのでしょうか。 あきれてものがいえません。 ちなみに鮫川村の仮設焼却炉説明資料には常時監視し随時公表するとしています。  

 追 今でさえこんな隠蔽対策を平然とおこなっている国が秘密保護法を手にしたらどんなことになるでしょうか。 「 放射能に関することはテロ対策や安全確保の観点から秘密にします。」などと言いかねません。 秘密の指定を監視する第3者委員会の長が総理大臣というのですから笑っちゃいます。 秘密を指定する省庁の長は総理大臣であることは明白で小学生でもわかるでしょうに、みんなの党はお利口さんなんですね。 推進組織と規制組織が同じ経産省にいた原発よりももっとたちが わるくありませんか。 今日の報道では維新も合意したとか、日本はこれからどうなってしまうのでしょう。

 

 

 

 

 

 


進退窮まった原子力発電

2013-11-19 21:48:25 | 日記

「東海原発 廃炉先送り  ごみ処分場決まらず」
昨日の朝日の第1面の見出しです。 1998年に廃炉を決めたにもかかわらず、解体後に出る廃炉のゴミを埋める処分場がいまだに決まらないからだというのです。  この地震大国日本では何万年にもわたって安全に危険な核廃棄物を保管できるところなどあろうはずがありません。
原発推進派がいくら頑張ってみても、数年もたたずに使用済み核燃料の保管場所さえ満杯になるそうです。  また運転開始後30年をこえ廃炉になる原発も15基ほどあるのですが、これとて処分場のあてもないのです。 安倍総理は「運転できる原発は動かしていく、原発ゼロは非現実的」などと相変わらず主張していますが、小泉元総理の言を持ち出すまでもなく直ちに「全炉廃炉」のほうがよほど現実的ですし、八方ふさがりの原発は自滅せざるを得ないところまで追い込まれているというほかありません。
 
 福島県内では除染が行われていますが、除染廃棄物の中間貯蔵施設の選定がままならずそれぞれの地域に分散して保管するか同じ敷地内に埋めるなどの処置をしています。 いのちを蝕む危険物を身近に置きたくないというのは生物の自然な感覚でしょう。  誰も引き受けてのない危険な放射能を増やし続ける原発をつづければ経済的にも膨大な負の遺産ばかりか、未来永劫にわたり莫大な核廃棄物さえ抱えて生きる覚悟が必要です。  私たちの世代が後世何万年にもわたる負担を押し付ける権利があるとは思えないのです。

  また、福島第一原発の事故は将来にわたり低線量被曝による健康不安をもたらしました。 最近の調査によれば子供の甲状腺がんの発生率は他県の7倍との報道もあります。 驚いたことに、私の知り合いでも甲状腺がんを発症された方がいます。 年配のかたですが、大人の甲状腺がんの発生率は非常に低く10万人あたり0.05~0.1人/年という統計があります。 私も還暦を過ぎましたが、これまで甲状腺がんに罹ったなどという話は聞いたことがありませんでした。  しかしロシアのチェルノブイリの経験から事故後4~5年目から甲状腺がんが増えたことが明らかになっています。  大量に撒き散らされた放射能は絶え間なく放射線を四方に放ち人間のみならずあらゆる物を傷つけます。 この放射能が自然界にどんな影響を与えるかは今後検証されていくでしょう。 壮大な人体実験として・・・そして私自身もその一人として・・・。