昨日秘密保護法案が衆議院で強行採決されました。 この国には主権はないということがあからさまになりました。 「郵政民営化」を強行した小泉政権、小泉さんが言い出すまで話題にもならなかった郵政民営化がいつの間にか国民の悲願となり選挙で大勝利した不思議な現象がおきました。 郵政民営化は米国金融保険資本の悲願でした。 こんどは秘密保護法、はっきりアメリカの要求だといえばいいものを、マスコミさえ「外国との情報共有のため」としか言えていないのです。 こんなこともすでに公然の「秘密」なのでしょう。 安倍政権の本当の狙いは憲法を改悪し米軍と共に世界に出て戦争できる国にすることです。 今はそれが出来ないので憲法解釈を変えて米軍が攻撃されたら助けるのは当然だとばかりに米軍と共に戦争に参加しようとしています。 そうなると米軍の情報が漏れては困るので「秘密保護法」を早急に成立させなさいとの至上命令が安倍総理に下されたのでしょう。
福島県選出の森まさこさんは自民党ながら福島県民の「原発はいらない」という声を実現すべく公約にかかげて当選しました。 しかし安倍さんは巧みにもこの森さんを秘密保護法の担当大臣に指名しました。 原発廃止を訴える身内の厄介者を歴史的な汚点ともなりそうな悪法「秘密保護法」の担当大臣にすえて福島県民と森まさこ議員と引き裂いてしまいました。 見事なばかりの人選です。 公聴会は福島で開催され意見表明した全員が反対を訴えました。 福島県民は原発震災の経験から政府が大切な情報を隠し被災者に無用な被曝をさせたことを身にしみて感じているのですから当然の反応です。 森まさこ担当大臣はこの切実な県民の声を無視し翌日にはその主管大臣として強行採決する立場なのですから、このにくい仕打ちには涙がながれます。 こんな自民党のやり方は今は成功しても長く福島県民の胸に刻まれることでしょう。 戊辰戦争の会津藩のように。
森雅子議員本人は今いったい何を考えているんだろうと気になってHPやツイッターをみると、秘密保護法の記述はなく少子化の話題ばかり、これほど世間を騒がせている、自身が担当大臣の秘密保護法には触れていないのです。 「私の仕事はこっちです」と主張しているのでしょう。 衆議院可決の時も厳しい表情でした。 法案の生贄のような。 森さん本当にそれでいいんですか? なんのために貴方は国会議員になったのですか? 当選後の新聞に支援者の森さんの立場を心配する声が載せられていました、「原発全廃を公約に当選したけれども原発推進の自民党のなかで県民との板ばさみになり苦しむんじゃないか」という趣旨でした。 板ばさみどころか矢面にたたされてしまいましたね。
「森担当大臣」「公聴会」……私も、戊辰戦争のことなどを思い起こしました。
「やっぱり、白河以北 一山百文」と、思われているのかなぁ。
つい、自虐的になってしまいましたが、「負けてたまるか」です。