原発事故当初から指摘されてきたため池やダムの除染がやっと始まるようです。
環境放射線量が低い場所のダムで捕れた魚から非常に高い放射線量が検出され調査が行われた結果、湖底の泥が高い放射線量を示し、そこに生息する小魚や小動物を食べた結果食物連鎖による濃縮が行われたことが疑われていました。
当然他のため池や湖、ダムなどの泥の調査も急がれたのですがやっとこのほど県と農水省が調査し結果を公表しました。 復興庁はこのうち8000Bq/Kgを超えるため池を除染するとのことです。
相馬市・新地町に農業用水を供給する宇田川水系の松ヶ房ダムの湖底泥の放射線量はセシウム134が2、700Bq/Kg、セシウム137が5,800Bq/Kgの計8、500Bq/Kgなので除染対象です。
こうなってくると心配なのは水道の水源である真野ダムです。 真野ダムの上流は線量が高い飯舘村が源流ですから当然湖底の泥の線量も高いはずです。 「真野ダム・放射能」で検索してみると「コクチバスから4300ベクレル/Kg」というブログが出てきました。 フライフィッシングのブログです。 そういえば真野ダムでは小舟を浮かべて釣を楽しんでいる人を良く見かけます。 と言ってしょっちゅうダムに行っているわけではないので、たまたま通って見かけるのでほぼいつも誰かはいるということでしょう。 小舟に乗ってモーターで静かに移動しながら、釣り糸をたれるなどなんと贅沢な時間でしょう。 話がそれてしまいましたが、そういうわけでかなり魚は汚染されているようです。 しかし水道水からは放射能は検出限界以下となっているのです。 湖底近くの水はやはり放射能が検出されるので、雨が降って水が濁ったり、水不足になって水位が下がったりすると水道水に放射能が混入しないとも限りません。 またセシウムの大半は塩化セシウムなどの形で個体になっているようですが何パーセントかは水溶体でも存在しますからこれはフィルターでも取り除くことはできませんし、セシウムを水中におくと次第に溶け出すという観測結果も出ています。 復興庁は水道水の水源ダムも除染するのでしょうか? 真野ダムの湖底の調査結果は見つからなかったのですが、真野川の底質の線量はなんと150000Bq/Kgを超えていました。 ダムはもっと高いかもしれませんね。 上水道水源ダムは空にして湖底泥を取り除くのも無理なので大変ですが放っておけない問題です。