無精髭

無精者の日記です

自然放射能と人工放射能は同じか?

2012-09-20 00:48:52 | 日記
 原発震災によって福島県内には18才未満立ち入り禁止である放射能管理区域で生活せざるをえない何万もの人々がいます。 放射線管理に関して日本は2重規準を持つことになってしまいました。 病院など放射能を扱う事業所では3ヶ月で1,3mSVを越えるエリアは法律で放射線管理区域に指定し一般の人の立ち入りを禁止し放射線管理者を配置して管理することになっているのですが、年間で5mSVを超える被曝線量の地域はいたるところに存在し、こちらは管理されることもなく一般の人が、子供までが生活しているのです。 これでは法治国家といえません。  この法律を作ったのはおそらく今100mSVまでは大丈夫とか言っているえらい先生方だったに違いありません。 「君主豹変す」というわけでしょうか。 もちろん本来の意味とは逆の意味で・・・

 低線量被曝の人体への影響は専門家によって見解が分かれていますが、広島・長崎の原爆被曝の経験やチェルノブイリの経験から分かってきたこともあります。 市川定夫さんのYOUTUBE動画では自然放射能と人工放射能にたいする人体の反応の違いを分かりやすく説明しています。 この動画4部に分かれていて結構長いのですが、一気に見てしまいました。 人間は進化の過程で自然放射能から体を守る術を身に着けていたのです。  

放射能はいらない_1/4



市川定夫氏のプロフィール

1935年大阪府生まれ。京都大学大学院修了。農学博士。米国ブルックヘブン国立研究所研究員、メキシコ国立チャピンゴ農科大学大学院客員教授、埼玉大学理学 部教授等を経て、現在、埼玉大学名誉教授。その間、伊方原発訴訟や原爆症認定訴訟などの原告側証人として放射線と遺伝の関係を証言。また、ムラサキツユクサの研究は有名で 、ごく低線量でも生物に影響があることを証明。1995年から原水禁国民会議副議長を務め、その後議長に就任。 2012年没?





地元「もんじゅ廃炉」に反発??

2012-09-19 18:02:04 | 日記
 「揺らぐ原発ゼロ戦略」「地元もんじゅ廃炉に反発」今日の朝日新聞の3ページ、連載の「プロメティウスの罠」を読もうとしたらこんな記事が・・・

 地元とはどうやら福井県の西川知事や敦賀市の河瀬市長のことらしい。 もんじゅをやめられては地方経済が成り立たないということなのでしょう。 しかしよく考えてほしいのです。 「もんじゅ」は炉心の冷却材にナトリウムを使っています。 ナトリウムは空気に触れただけで激しく燃え出します。 今度の福島第一原発のような事故が起きたら炉心を冷却する術がないばかりか冷却材そのものが激しく燃焼して建物や装置を焼き尽くすでしょう。 1995年12月に発生したナトリウム漏れ事故では金属を溶かすほどの高温が発生しています。 小さなセンサーが壊れただけでも重大な事故になるのですから全電源喪失したらどうなるか想像するだけでもおそろしいことです。 しかも炉の中の燃料はMOX燃料というウランとプルトニウムの混合燃料です。 プルトニウムが大量に拡散したらセシウムの汚染による被害とは比べ物にならない人的被害が出るでしょう。 

 ドイツでは原発を技術的観点ばかりでなく倫理的観点から脱原発を国の政策として決定しました。 今マスコミをにぎわしている尖閣諸島は現在人は住んでいません。 原発事故では日本中が広く汚染されいまだに被災した10数万の人々が避難生活を余儀なくされています。 避難行動の中では多くの老人や病人が亡くなりましたし、生産や生活の場を失い生きる希望を奪われて自殺者が後を絶ちません。 慣れない避難所生活で何人の方々が命を縮めたことでしょう。 家族がばらばらにされ心の中まで壊されてしまいました。 この放射能汚染によって失われた国土は膨大な広さです。 この現実を直視したならば、目先の経済的利益などに目を奪われるような判断が出来る神経が私には理解できません。 

 日経連をはじめ経済団体の多くはいまだに原発が経済的であるかのように宣伝していますが、もはやこんなことを鵜呑みにするほど国民は馬鹿ではありません。 もういい加減うそとごまかしはやめるべきです。 原発の再開は後世に自然環境面でも経済的にも大きな負担を押し付けることになります。 多くの国民が選択したように「原発0」こそ最も現実的で経済的な政策なのではないでしょうか。 これまでの原子力政策は核リサイクルが中心に据えられていました。 しかし高速増殖炉再処理施設核廃棄物貯蔵施設といった中核的重要施設がすべて運転の目処さえ立たずに貴重な血税を貪り食っているのです。 日本の脅威は韓国や中国にあるのではなく反省のない無責任な政治・経済・科学の指導者にこそあるのではないでしょうか。


追記9/22

 同日の紙面には「核燃再処理工場また完成延期へ」という記事。
1989年以降19回目の延期という。 建設費はすでに2兆2千万円も費やされています。 しかも延期の原因はこの施設の中核とも言うべき高レベル核廃棄物をガラスと混ぜて固化するための設備でこの設備が動かなくてはいくら使用済み核燃料を再処理しても最終処理が出来ずに糞づまりになってしまいます。 トイレのないマンションといわれる原発が製造中のトイレ自体が糞詰まりという笑えない話になっているのです。 もし万一この設備がめでたく稼動したところで、人類はこの核のごみを10万年にもわたって安全に保管し続けなければならないのですから、原発が発電した電気のコストは目が点になるほど高額なものになるでしょう。 これらはすべて未来の人類に付けがまわるのです。