環境省は飯舘村蕨平地区で可燃性廃棄物減量化事業を行う準備をしています。
可燃性廃棄物=除染廃棄物、放射能汚染廃棄物です。
これらを仮設焼却炉で燃やし、不燃物は仮設資材化施設でセシウムと分離し資材として再生するというものです。 しかし放射性廃棄物の焼却処理には様々な問題が指摘されています。 環境省はバグフィルターで99.99%の放射性セシウムを捕捉できると発表していますが、バグフィルターそのものにも問題が存在します。 大気に放出されると希釈されまったく問題なしとしていますが、日々放射能にさらされたうえに空気中に新たにまき散らされるセシウムを吸わされる地域住民は納得できるものではありません。
放射能に関しては事故前の基準と事故後の基準に大きな乖離がありダブルスタンダード状態です。 0.6μSV/hを超える場所は放射線管理区域であり放射線管理者を置いて厳重に管理され18歳未満のひとは立ち入ることができません。 ところが一方ではこの基準を超える場所で子供を含めた一般の人が生活しているのです。 これで法治国家といえるでしょうか。 さらに許せないのは国の隠ぺい体質です。 下は飯舘村焼却施設の説明資料です。
「環境庁のホームページなどで情報公開を徹底します。」と謳っています。 実際はどうでしょうか。 このブログで紹介したように、相馬市の仮設焼却炉で行われた除染廃棄物の試験焼却ではデータの公表がされませんでした。 関係部署に問い合わせたところ相馬市は数日後に公表しました。 試験焼却が10月9日~12日、公表したのを私が確認できたのが12月4日でした。 環境省はいまだに9月分までしか公表しておりません。 担当者が「何らかの手違いで遅れたものと思います。 速やかに公表します。」と回答したにもかかわらずです。
こんなことで国民の目をごまかせると思っているのでしょうか。 私たちが正しい判断をするためには情報公開が欠かせません。 多少不都合な情報でも公表し透明性を確保して初めて真摯な議論ができるというものです。
環境省のHPはずっとこのままです。 12月11日現在