無精髭

無精者の日記です

樹皮に高濃度セシウム

2012-02-16 23:47:07 | 日記


 共有林の役員をしている友人宅で南相馬市・相馬市・新地町の山林の樹木(杉、ナラ、ヒノキ、クワ、クリ)の放射能汚染状況のデータを見せていただきました。

 このデータは東京農大の林隆久教授が調査したもので樹木を輪切りにして年輪毎の放射線量を測定しています。 上のデータはその一部で南相馬市でも線量が最も高い大原地区の杉と栗のデータです。 このデータを見る限り杉も栗も樹皮が最も高い線量を示しています。 空気中を漂っていた放射能のプルームが山で冷やされて霧や水滴になって樹木の外皮に付着したのでしょうか。 昨年9月でこの杉の外皮は42260ベクレル/Kgです。 クリは11月採取で外皮で75630ベクレル/Kgです。 2008年ころからは500ベクレルほどに落ちていますが、これでは椎茸の原木や薪などにはとても使えません。 

 この他相馬市の山上地区では杉の外皮で22915ベクレル/Kg、木部は650~200ベクレルほど、ナラは外皮18944ベクレル、木部は400~100ベクレル程度。
初野の杉は外皮2202ベクレル、ナラ18067ベクレル。 新地の杉目地区では杉の外皮1033ベクレル、クリ外皮で7133ベクレルでした。 

 これらの調査地区は標高の高い地区でのものなので低地では違ったデータがとれると思われますが、データがないので不明です。 いずれにしても樹木も私たちにとっては警戒すべき存在になってしまいました。



 

非常用ディーゼル発電機は1991年にも水没していた-プロメテウスの罠

2012-02-11 07:56:20 | 日記
 原発震災に関しては過酷事故に対する東電や国のずさんな管理体制がしだいに明るみに出て来ていますが、今朝の朝日新聞「プロメテウスの罠」を読んでまた怒りがこみ上げました。

 1991年10月30日福島第一原発のタービン建屋で冷却用の海水が大量に漏れて地下1階に水があふれ非常用ディーゼル発電機が使えなくなったというのです。
当時東電社員で燃料管理班にいた木村俊雄さんは原発が水に弱いことにビックリして上司に「津波がきたら一発で炉心溶融じゃないですか」と聞くと上司は「そうなんだよ、木村君。 でも安全審査で津波まで想定するのはタブー視されてるんだ」と答えたのです。
しかもこの人物は福島に来る前は本店で原発の安全審査を担当していた。 というのです。 

 東電や原子力安全保安院はこの事故ですでに非常用ディーゼル発電機は役に立たないことを実際に体験していたのです。 武田教授の怒りのように安全保安院は逮捕しなければなりません。 私たち国民の信託によって税金を使って原発事故の脅威から国民を守るべき立場にある組織が、安全の要である非常用電源の重大な欠陥に目をつぶり安全のお墨付きを与えていたのですから、こんな組織は直ちに解体再編しなければ環境省に変わっても国民の生命などに関心を持つはずもありません。  

長友グランドに線量計設置 相馬市中村城跡

2012-02-10 21:07:37 | 日記




 相馬市の桜の名所、中村城跡公園にある長友グランドに固定型の放射線線量計が設置され昨日から表示されるようになりました。
上がその写真です。 わたしも簡易型の線量計で測定してみたところ0.11マイクロシーベルトほど高く出ました。(設置された線量計:0.417 私の:0.525)
容器の中に入っている分多少低くなるのかも知れません。 私の線量計の誤差、校正の問題も考えられますが、同機種で比べた誤差も町で区長さんに貸与している線量計と比較した誤差も0.01マイクロSv程で信頼性はあると考えていたのですが、精度はまぁこんなものかも知れません。 

 ここ長友グランドは中央付近は0.3~0.4μSV/hほどなのですがグランドのふちの芝生のあたりは非常に高く0.7~0.9μSV/hほどもあります。 早く除染すべきと思うのですがなぜやらないのでしょう。  城跡まわりも平均で0.4μSV/hくらいです。 年輪を重ねた杉の木や桜の木などがあるので仕方がないでしょう。
ただ、高校生や子供たちがサッカーや野球の練習をする長友・二の丸グランドは十分に除染すべきだと思います。 

 今後このような放射線量を常時表示してくれるようなポストがどんどん増えてくれると住民の被曝を減らす手助けになるものと思います。  年間被曝量を政府が目標としている1mSVに抑えるためにはこれを平均0.11マイクロSVまで下げる必要があります。 しかもこれは内部被曝を無視していますからなお更です。 
私の家では室内の最も線量が低いところでも0.12μSVほどですから1mSVを達成するのは至難の業です。


鷺の舞い 雪の舞い

2012-02-02 23:02:02 | 日記



 中村城跡の北側には蓮池があります。 かつてここは蓮が一面を覆っていたのですがある年を境に全滅してしまいました。 今では一本も生えていません。 盛者必衰の理でしょうか。 この水辺には今白鳥が数羽と鴨数十羽と鷺がいたのですが、私が通りかかると鷺が大きく翼を広げ飛び立ちました。 写真はその一瞬を捉えました。  手前に写っているのは池の土手に飾る桜の木なのですが苔のようなものがびっしりと生えて枯れそうです。 それもほとんどの木が侵されています。 ここは隠れた花見の名所?なので残念なことです。







 二の丸球場の北側のお堀の土手が石垣積みに改修されました。 そのコンクリートの上に積もった残り雪が溶けて凍ってこんな模様をつくりました。