無精髭

無精者の日記です

やめてほしい除染廃棄物の焼却処理

2014-01-26 11:53:58 | 日記

  < 1月25日(土)撮影 3機ともフル稼働か >

 相馬市は市内山間部で出た除染廃棄物の焼却処理を1月15日から本格的に始めました。
右端の白い建物のように見えるものは、除染廃棄物焼却のために新たに作られたテントです。

 昨年実施した試験焼却(10月9日~12日)の結果排ガスからのセシウム検出は「ND」だったとして住宅除染などによる枝葉2,160t、農地除染による牧草など753t、農林業系廃棄物の堆肥など1、762tの計4,675トンを災害がれきと混焼します。

 環境省の発表では燃焼によって気化したセシウムは200℃に冷却され微粒子になったのちバグフィルターによって99.9%回収されるといっていますが、この数値は放射性性セシウムで実測されたものではないようですし、バグフィルターの性質上新品のものや、目詰まりを防ぐための振るい落としの後では集塵能力が大きく低下します。   また排気塔の排出放射能濃度をはかる測定器ですが、この方法では検出できないのではないかとの疑問もだされています。
またこの仮設焼却炉は震災がれき用につくられたもので、もともと除染廃棄物のような放射線量の高いものを燃やす設計にはなっていないものです。 高線量の焼却灰の保管などにも不安があります。

 さらにこの焼却場のすぐ近くにはサッカー場やパークゴルフ場などがあり多くの子供たちや父兄、パークゴルフ愛好者が常にプレーしています。 微粒子状になって飛散する放射能を吸い込むことにもなりかねません。 再拡散を招く焼却処分は再考すべきではないでしょうか。

 福島で放射能ゴミの焼却に反対している「放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会」のブログでこの問題を詳しく取り上げていますから是非ご覧ください。

 


米NSA苦渋の改革?・・・・瀕死の機密王国アメリカ

2014-01-19 07:36:12 | 日記

 「盗聴批判 苦渋の改革」 今日の朝日新聞の2面に17日に行われたオバマ大統領の国家安全保障局(NSA)の情報収集の改革に関する演説に関する記事がでていました。
これはCIAの元職員スノーデンの暴露によって明らかになった米国によるドイツのメルケル首相の携帯電話傍受などによって高まった国際的批判の対応にせまられたものです。
 しかしこうなることはスノーデン氏の暴露がなくとも緊急に米国が取り掛からなければならない改革であったことは「トップシークレット・アメリカ」で明らかです。 政府を持ちこたえられないほどの財政がひっ迫しているアメリカの中で、機密関係の財政だけが青天井で増殖を続け、しかも誰もブレーキを掛けられない事態まで病状は進んでいたのですから、表の言葉とは裏腹にスノーデン氏の暴露はアメリカにとっては最高機密の泥沼から這い出す「一本の蜘蛛の糸」だったはずです。

 米国の情報政策が破綻に瀕していることは、イラク戦の時、ドイツに住むイラク人の作り話が大量破壊兵器の根拠にされたことなどが「トップシークレット・アメリカ」で紹介されていましたが、そればかりではありません。 昨年4月のボストンマラソンでの爆破事件です。 厳重な警戒体制の中で、競技中に2度の爆発が起こり、3名の死亡者と282人が重軽傷をおいました。 驚きなのは事件が起きたのが4月15日14時45分で、4月18日の午後5時20分にはFBIが街頭の監視カメラ映像から容疑者の写真を公開、4月19日午前0時ころには犯人逮捕(兄死亡、弟重症)にいたったことです。
 さすがアメリカと言いたいところですが、実は犯人は2002年頃に難民としてアメリカに移民したチェチェン人の二人兄弟でした。 機密情報機関が最優先で監視対象としていた条件にピッタリのターゲットだったのです。 少なくとも複数の情報機関がこの家族を含め交友関係、日々の行動、思想傾向、さらに通信傍受などあらゆる情報を蓄積していたことでしょう。  最高レベルの警戒態勢をひきながらテロを防げなかったことはアメリカ社会に衝撃を与えたはずです。  9.11の時にも米情報当局は事件後間をおかず容疑者の氏名まで発表しました。  その後アメリカ政府は青天井の予算を機密情報関連政策につぎ込み人員、財政とも雪だるまのように肥大しました。 しかしその能力はかえって低下し重要な情報をくだらないゴミ情報の中に埋もれさせているのです。 アメリカはますます警戒心を高めすべての外国人、移民、自国民さえスパイの疑いをかけプライバシーさえ反故にして民主主義の盟主の座から転げ落ちているのです。  テロを防ぐ最良の方法は紛争の武力による解決を避け、世界から貧困や憎しみの連鎖を減らすことです。 これには忍耐と長い年月がかかりますが、この間の米国を中心にした力による解決が、以前にまして紛争を拡大させ民族や宗教対立を拡大させて日々多くの犠牲者をつくりだしていることからも明らかです。

 賢明なアメリカ国民が目を覚ましつつあるものと期待せずにはいられません。

 


死せるビンラーディン米国を走らす-トップシークレット・アメリカ

2014-01-18 09:16:39 | 日記

 昨年末ついに日本にも特定秘密法案が成立しました。 
秘密法の先進国アメリカの現状をワシントンポスト紙に25年務めブッシュ政権時代にCIAの秘密収容所を暴いたレポートなどでピュリッツァー賞を2回受賞したジャーナリスト、デイナ・プリーストと元アメリカ陸軍情報局の分析官ウイリアム・アーキンが詳細綿密な調査によってアメリカの現状を暴きだした「トップシークレット・アメリカ」、「最高機密に覆われる国家」という本を出版し、玉置 悟氏が邦訳を発行しました。

  「9・11以降テロとの戦いという大義名分のもとに、アメリカでは雨後の筍のように機密機関が生まれ、膨大な「最高機密」を扱うプログラムが立ち上げられた。 1200を超える政府組織、25万人以上の従業者、そして政府から業務を請け負う民間会社の人員を含めると、じつに85万人以上の人間がなんらかの「最高機密」にアクセスしているという異常事態となっている。 無数の最高機密に覆われ、ジャングルのごとき迷宮と化したアメリカの現実を、ワシントンポストのベテラン記者らが精緻な取材によって暴き出す。 
いずれ日本もこうなるのか!?」 
この本のカバーに印刷された一文です。

  9.11のテロによってパニックとなったアメリカは青天井の予算を機密関連機関に湯水のごとく垂れ流すことになったのです。 軍の情報組織、NSA・CIA・DIA・DEA・FBI・国家情報長官府などの情報機関、国土安全保障省、文民の政府組織などが一斉に各々組織の拡大膨張し上記の1200を超える政府組織、85万人以上の人員が機密機関で働くことになったのですから、その混乱ぶりは目をおおうばかりです。  トップシークレットを扱うはずの膨大な数の組織がそれぞれに国内外のあらゆる情報を集め、国内でも外国人はじめ各宗教団体、環境団体、ボランティア団体、動物愛護団体にたいしてのスパイ・監視活動、密告の奨励、インターネット、メール、ツイッター、電話の盗聴・監視、あらゆるところに設置される監視カメラなどなど、犯罪に関係あろうがなかろうがあらゆる個人情報が蓄積されている。
このような状態になるとこのトップシークレット情報にアクセスする資格をもち、情報の受け手となるがわも大変で様々な機関から流される情報の洪水にうんざりして誰もまともに情報を見られないという現状がうまれているという。 そうなるとこの膨大な情報を整理統合する組織が必要になりまた新たな組織が生まれる。 しかしこの組織も個々の組織の壁に阻まれ、またトップシークレットという性格から十分な情報を把握することができない。 もちろんこれら情報機関を監視するシステムをアメリカ議会はもっているが、ごく少数の限られた委員が秘書も補助者もなく特別に用意された部屋で、難解な報告書を読み、コピーはおろかメモもできず、この知りえた内容を他言することが禁じられているので、たとえ疑問が生じてもなんらの行動もできないという事態といいます。 
 日本でも安倍総理の肝いりで立ち上げた情報保全諮問会議ですが唯一の第3者機関というのに賛成派が過半数で明確な反対派は日弁連の清水氏のみ、しかも委員といえども肝心の秘密情報の内容は見られないというのですからどうにもなりません。 

 このように大組織を運用し莫大な国家財政と人員を動員して、アメリカは国際社会を巻き込んだ大失態を演じたのです。  本書から引用します。 「・・・そのよい例が「カーブボール」という暗号名で呼ばれたドイツ在住イラク人情報提供者の一件だ。 この男が、「サダム・フセインのイラクが大量破壊兵器を所有している」という作り話をドイツの情報機関に語り、それがアメリカ政府の判断に大きく影響したとされている。 だがこの男の素性は幾重もの厳重な機密に覆われていたため、十分な身上調査ができなかったというのだ。 2011年2月になって、ようやく「カーブボール」はイギリスの「ガーディアン」紙の取材に応じ、サダム・フセイン政権を潰したくてドイツ情報部に作り話をしたことを認めた。」 
世界を巻き込み米軍も多数の死傷者をだし、ましてや無辜の数万のイラク国民を殺害したイラク戦争の根拠がこんなことだったなんて信じたくもありません。

 民主主義を危うくする秘密保護法をなくすためにも是非ご一読をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 


初日の出ではありませんが・・・

2014-01-02 00:03:13 | 日記

岩の子の日の出です。  当日は雲が多くていい構図が取れませんでした。

 

 

 こちらは松川浦の鵜の尾崎の灯台です。  真ん中に灯台を入れてみました。

 

 

 自宅ベランダから望遠鏡で撮影しました。  四隅がケラレていたのでトリミングしています。 太陽の大きさがこれぐらいあると迫力です。  この日は海岸線は幅広く雲がかかっていたので現地撮影をあきらめベランダから雲の隙間を狙ってみました。