無精髭

無精者の日記です

PM2.5 地球にはびこるガン自死に向かう

2014-02-27 08:37:56 | 日記

 薄くもやがかった風景、ここは相馬市と新地町の境です。
うすい靄は中国から飛んできたPM2.5だそうです。 ついにここまでやってきました。
いったい中国はなにをやってんだろう。 などどのんきなことを言ってはいられません。
この原因をつくったのは中国と中国の安価な労働市場めがけて殺到した先進諸国のグローバル資本なのですから。

 私たちの日常生活に欠かせない電化製品、衣類、食品などから中国関連商品をのぞいたらおそらく生活できないでしょう。 低賃金にあえぐ私たちも安い中国製品のおかげで何とか生活できているのですからね。

 いまは対米貿易を上回る貿易額です。 安倍さんは中国に見栄をはって喧嘩を吹っかけていますが、国内対策に困っている中国と日本の指導部合作のやらせかと疑いたくなってしまいます。  

 中国は空気を汚染し、日本は原発事故で放射能で世界の大地と海を汚染し、アメリカは直接的に弱い後進国に言いがかりをつけ軍隊で大量殺人を敢行、対立する勢力を育成し互いに争いをつくりだしています。  さすがにオバマ大統領は踏みとどまったかに見えますが・・・

 単純にみると人間は地球の大自然にはぐくまれ繁栄しながらやることはほとんどこの自然を破壊することばかり、しかも猛スピードで破壊の規模を膨らませ、生命を滅ぼす放射能さえ地球深くから掘り出し、プルトニウムという猛毒までつくりあげいったい何をしようというのでしょう。 いずれは汚染された大地をはなれ理想郷をもとめて「天空の城」をつくるのでしょうか。
毎年3万人をこえる自殺がでるこの社会、私たちは何を求めるのかよくよく考えたほうがいいんじゃないかと思うこのごろです・・・・。

 


差別・妬み・放射線障害 60年前のビキニの悲劇繰り返す福島

2014-02-26 07:51:46 | 日記

 「福竜丸 今語り継ぐ時」 「60年前の悲劇 福島で繰り返されてる」 

朝日の朝刊をみて2014年2月に東京へ甥の結婚式に出かけたおりにお台場近くのホテルに宿泊し、近くを散歩していて偶然に見つけた「第5福竜丸記念館」をおとずれたことを思い出しました。

 

 ここに宿泊しました。 質素ですが安価です。 スポーツ施設があって合宿のための都の施設のようですが、一般の宿泊客も扱っています。

  「夢の島公園」と埋め込まれています。

 宿泊所の近くには熱帯植物園もあります。

 道路から少し下がったところにひっそりとたたずむ展示館。 この日は残念ながら休館日でした。  もう少し下がっていくと港(ヨットハーバー?)があります。

 説明版です。 クリックすると大きくなります。 読めますか? 

 ガラス越しに見えた第五福竜丸の大漁旗

 第五福竜丸は木造船だったのですね。 このマグロ漁船の乗組員23名は米国の水爆実験に遭遇し、死の灰をあびることになります。

 

 展示館の前には古びた大きな六気筒のエンジンが安置されていました。
第五福竜丸のエンジンは被爆後も他の船に積まれて活躍していましたが沈没します。 クリックして読んでください。

 深く錆びついたエンジンの気筒です。 被爆し歴史の陰に追いやられ死んでいった乗組員の頭蓋骨が悲しそうに叫んでいます。

 エンジンの全容です。 残念ながら手前が少し切れてしまいました。

60年まえの彼らは故なき差別を受けわずかの補償金をねたまれ、ひっそりと原爆症で若い命を閉じていったのです。 生き残った大石又七さんは語り部として今も各地で語り継いでいます。 もちろん福島の県民集会にも参加されました。 

 今年の県民集会は3月8日(土)福島・郡山・いわきで開催されます。 

 

 

 


現場から崩壊がすすむ収束作業

2014-02-19 22:19:58 | 日記

 話題の原発作業員ハッピーさんのツイッターでのつぶやきをまとめた「福島第一原発収束作業日記」を読んでいます。 


 これを読んでいると相も変わらずいい加減な東電の姿勢とそのことによって余計な被曝を強いられ、無駄な作業に汗をながし、つらい作業と悪化の一途をたどる労働条件にやめていく仕事仲間と、東電や政府の掛け声とは裏腹に崩壊していく作業現場が手に取るように見えてきて悔しい思いがこみ上げます。

 ハッピーさんが何度もつぶやいているように先を見据えたしっかりした対策をしていかないと廃炉作業どころか汚染水対策だけで原発労働者を使い潰してしまいそうです。  

 6月14日(木)  アレバ・・・
今日もコツコツでした。 それにしてもアレバはお荷物でし(>_<)
そのうちアレバ装置の建屋は、線量高くて入れなくなるでし。 アレバ社にいくら予算使ったか分かんないけど、ほとんど働いていないくせに、メンテナンスもできないくらい線量高いし・・・。
 アレバの装置は導入時点から詳しいシステムの内容を把握できていないし、・・・。 誰の判断で導入したんだろ?あのころは政治がらみだったような気が・・・。 いずれにしてもスラッジの分析出来ていないみたいだし、漏れ漏れだし・・・。 ほんと無駄な被曝だよなぁ・・・。 でわでわおやすみなさいでしm(_ _)m

 一部を引用しました。  ロシアのチェルノブイリの労働者の状況がTVで紹介されていました。 1986年4月に起きたチェルノブイリ原発事故は世界を恐怖に陥れました。 あれから28年、今でも収束作業に何千人もの労働者が働いています。 しかし彼らの身分は公務員でほかの職業より手厚い待遇を受けているようです。 放射線防護にたいする教育も数か月にわたり作業上の具体的な被曝軽減のノウハウをみっちりと教育されるそうです。
これから何十年かかるかわからない(ハッピーさんは今のやり方では300年?)廃炉作業はこのまま残った労働者に負担を押し付けるばかりでは立ち行かなくなってしまうでしょう。

 「youtube」に原発の地元出身の2人の原発作業員を取材したものがありました。 ハッピーさんが何度も警告している内容とおなじです。 この国は、東電は、国が崩壊するような重大原発事故さえなかったものにしてしまいそうです。 そんなことを決して許すわけにはいきません。


 


仮設焼却炉の見学しました。

2014-02-15 14:58:53 | 日記

 「台風並みの大荒れ」のあらしの中相馬市光陽の仮設焼却炉の見学に参加してきました。 
見学は相馬市と新地町の住人と福島市や除染廃棄物焼却炉の建設が決まった飯館村や、爆発事故を起こしながら稼働中の鮫川村からも参加があり、総勢30人弱でした。

 大嵐で傘もさせないので部屋の中から焼却炉を眺めて、環境省のかたと相馬市の担当者から説明を受け、質疑応答などで理解を深めました??

 「ND」というけれど本当に大丈夫なんですか。 ということが一番質問がでました。
この仮設焼却炉は震災がれきの減量化のために環境省が建設したものですが、線量の高い除染廃棄物の設備としては不安があります。  除染廃棄物用の焼却炉は放射線管理を徹底し、最初からバグフィルターの複数設置や、廃棄物管理、主灰・飛灰などの管理保管設備も考えた設計になっています。(それで十分とは思いませんが)

 ではなぜ「ND」ではだめなのかというと「ND」となる数値の幅が広すぎるのです。
具体的にいうと排気塔の排ガスの測定器の測定限度は2Bq/N㎥ですが、そもそもの排ガスの放射線濃度は震災がれきで5Bq/N㎥程度、除染廃棄物との混焼で10~50Bq/N㎥(環境省がおこなった一ノ関での検証焼却での値。 岩手の一ノ関は風によって流された放射能が落ちて相馬並みに汚染した。)がバグフィルター前の濃度でした。 排ガス量が膨大なため希薄されて数値が低いのです。 バグフィルターの性能は99.9%の除去能力といいますが、例えば粉じんの60%しか取れなくとも震災がれきの場合は「ND」となってしまいます。 混焼の場合は50Bqの場合だと96%とれれば「ND」となります。

 「ND」で排出される最大の放射能の量はというと、相馬の焼却炉の場合の排ガス流量は約83、000N㎥/h(N㎥は0℃、1気圧の容積)ですからもし検出限界の2Bq/N㎥が漏れていたとすると166、000Bq/hの放射能が環境に拡散されても測定結果は「ND」ということになります。 一日ではこの24倍3984、000Bqの放射能が環境に再拡散されても「ND」で放射能は出ていません。ということになります。

 もちろんこれだけの放射能が実際に出ているというのではありませんが、この測定法では0Bq~3984,000Bqまでが「ND」なのです。  これでは納得できません。
国立環境研究所でさえ焼却施設の排ガス対策について、「 国が行う「対策地域内廃棄物」については高濃度の廃棄物も存在することからより高度な技術的対応が必要になることも考えられます。」 として原発ゴミ焼却炉やバグフィルターの2重装備などを提案しています。 震災がれき焼却施設で除染ゴミの焼却はやっぱり危ないと言わざるを得ません。

 焼却後の放射能は大半が飛灰に存在することになります。 飛灰の放射線量は毎日測定されていてその数値は、震災がれきのみだと800Bq~3000Bq/kgでしたが、除染廃棄物を混焼するようになって値がはねあがり直近の2月1日には14、710Bq/kgとなりました。
これらの管理もただテントの中にトンパックに入れて保存するだけで大丈夫なのでしょうか。
仮処分場も決まらぬまま放置されてはたまりません。

 あとは測定データの公開です。 相馬市は当初試験焼却のデータを隠ぺいしました。(10月9日~12日のデータを公表しないまま11月のデータを公表) 環境省は指摘後でさえこのデータを12月になって初めて公表し、現在でも昨年12月までのデータしか公表していません。
爆発事故を起こした鮫川の焼却炉は毎月末毎にデータをきっちり公表しているのですからおとなしくしている相馬は舐められたものです。  
データの公開は迅速・正確でないと信頼を得られません。  モニタリングポストやリアルタイムモニターの醜聞などはもってのほかです。
少なからぬ税金を使って対策するのですから国民の健康を守るためにつかってほしいものです。