無精髭

無精者の日記です

原子力破滅未来のエネルギー

2014-03-30 12:52:31 | 日記

 この写真はNNNドキュメントからいただきました。
「破滅」のボードを掲げている人は大沼勇治さんといってもともとの標語「原子力明るい未来のエネルギー」の作者なんです。  大沼さんは双葉町に生まれ小学生の時に町の募集に応募し優秀賞に選ばれ採用されたものです。 標語表彰の日より26年目の3月25日に作者が標語を訂正したそうです。  

 この標語を選んだ時の町長、岩本忠夫氏は原発反対を掲げて初回は県会議員に当選したもののその後は何度も落選を重ね最後に反原発の旗をおろして町長に当選したのです。 いまも生きていたら彼は何を思っているでしょうか。  

 大沼さんの話に戻りますが現在愛知県安城市に避難していて双葉に一時帰宅したときにこの写真をとったそうです。  NNNドキュメントに大沼さんが取り上げられていますから是非ご覧ください。  

 なおこの大沼さんの件は「脱原発情報」が送られてきて発行責任者の石丸さんのあいさつ文で紹介されていたものです。  


取水ダム湖底泥に高濃度セシウム

2014-03-25 16:57:05 | 日記

 原発事故当初から指摘されてきたため池やダムの除染がやっと始まるようです。
環境放射線量が低い場所のダムで捕れた魚から非常に高い放射線量が検出され調査が行われた結果、湖底の泥が高い放射線量を示し、そこに生息する小魚や小動物を食べた結果食物連鎖による濃縮が行われたことが疑われていました。

 当然他のため池や湖、ダムなどの泥の調査も急がれたのですがやっとこのほど県と農水省が調査し結果を公表しました。 復興庁はこのうち8000Bq/Kgを超えるため池を除染するとのことです。  

 相馬市・新地町に農業用水を供給する宇田川水系の松ヶ房ダムの湖底泥の放射線量はセシウム134が2、700Bq/Kg、セシウム137が5,800Bq/Kgの計8、500Bq/Kgなので除染対象です。 

 こうなってくると心配なのは水道の水源である真野ダムです。 真野ダムの上流は線量が高い飯舘村が源流ですから当然湖底の泥の線量も高いはずです。 「真野ダム・放射能」で検索してみると「コクチバスから4300ベクレル/Kg」というブログが出てきました。 フライフィッシングのブログです。 そういえば真野ダムでは小舟を浮かべて釣を楽しんでいる人を良く見かけます。 と言ってしょっちゅうダムに行っているわけではないので、たまたま通って見かけるのでほぼいつも誰かはいるということでしょう。  小舟に乗ってモーターで静かに移動しながら、釣り糸をたれるなどなんと贅沢な時間でしょう。  話がそれてしまいましたが、そういうわけでかなり魚は汚染されているようです。  しかし水道水からは放射能は検出限界以下となっているのです。  湖底近くの水はやはり放射能が検出されるので、雨が降って水が濁ったり、水不足になって水位が下がったりすると水道水に放射能が混入しないとも限りません。  またセシウムの大半は塩化セシウムなどの形で個体になっているようですが何パーセントかは水溶体でも存在しますからこれはフィルターでも取り除くことはできませんし、セシウムを水中におくと次第に溶け出すという観測結果も出ています。  復興庁は水道水の水源ダムも除染するのでしょうか?  真野ダムの湖底の調査結果は見つからなかったのですが、真野川の底質の線量はなんと150000Bq/Kgを超えていました。  ダムはもっと高いかもしれませんね。  上水道水源ダムは空にして湖底泥を取り除くのも無理なので大変ですが放っておけない問題です。

 

 


桜が咲いた さすがに早いいわき市

2014-03-25 07:54:07 | 日記

 

 

 もう桜が咲きました。 といってもここはいわき市、墓参りに訪れた際に「21世紀の森公園」を散歩していたらなんともう桜の花が三分咲き・・・いやもっとかな。  ピンクの色が濃いのでソメイヨシノではないのかもしれません。  東側の斜面に植えられた桜の木100本あまりが暖かい陽気に誘われて開花したようです。  西側の山肌一面にも桜が植えられていましたがこちらはまだまだの様子でしたからすこし早咲きの種なのでしょうか。  とても得した気分になりました。

 公園の入り口です。  ここはサッカー場や野球場などスポーツ施設も完備していていつも散歩のひとや若いスポーツを楽しむひとでいっぱいです。

 

 こんなものも見つけました。  なんでモニタが2つもとよく見ると、問題の「アルファ通信」のモニタリングポストでした。  実際に設置されたものもあったんですね。  隣は富士電機のポストです。  残念ながらアルファ通信のポストは電源がはいっていませんでしたが、こちらの線量もみたかったですね。  国の放射能対策のひずみです。

 

 

 


ALPSは試運転中でしたって?

2014-03-21 21:59:55 | 日記

 18日にB系の故障でA、B、Cと3系ある処理システムがすべて止まった多核種除去システムALPSですが、試運転を始めたのが2013年3月で以来何度も様々な故障で満足に動いていません。 

 故障発生状況をみると

2013年6月16日 A系タンク内部腐食による水漏れ (BCタンクも同様で修理となる=停止)
     9月29日 C系におけるスラリー移送ポンプの停止
     11月5日 3系統が試運転再開 (これまで運転止まってた?)


2014年1月8日 HIC作業用クレーン故障
     1月30日 HICクレーン走行不具合
     2月26日 A系ブースターポンプ停止
     3月 5日 B系ブースターポンプ停止
     3月19日 B系核種除去不良、タンク等汚染 

ずっとこんな調子です。 もっともALPSができる前に使われたフランスのアレバ社やアメリカのサリーなども故障の連続で今はどうなっていることやら。  どんだけ税金の無駄遣いしているのでしょう。 しかもその故障原因も基本技術が疑われるような内容なのが気になります。  国を挙げての最重要課題なのにどうしてこうなるのでしょう。 

 原発産業ってこんなもんなのでしょうか?  夢の原子炉と言われた高速増殖炉もんじゅは1991年に試運転開始後まもなくナトリウム漏れ事故を起こし以来ずっと止まったままなのにそのまま事業は継続され税金をじゃぶじゃぶ使っているし、青森の再処理工場もいまだに稼働できない。  福島第一原発の事故原因の究明もされていないし、いまだに16万人もの避難者がいるし、汚染水の処理さえままならない状態なのに政府は再稼働に躍起になっているなんて原発をめぐる問題はなぜこうも常識はずれなのかとあきれてしまいます。

 政府は原発の再稼働をしないと燃料費がかさむ火力発電によって電気料金が高くなって今後の景気に悪影響をもたらす、などと宣伝していますが、原発はこの国を滅しかねません。 もういいかげん目をさましてもいいのではないでしょうか。


アルプスB系故障ですべてストップ

2014-03-19 07:41:42 | 日記

 18日、福島第一原発の汚染水放射能除去装置のB系が故障し1リットルあたり1000万ベクレル程度残っていて処理が十分できない状態として3系統全部停止ししました。 全部停止したのは3系統の処理水は集められて貯蔵タンクに送られるため。

 東電はアルプスで処理した汚染水を地下水水位調整のために掘った井戸の地下水で薄めて海に放流する目論見で、当面井戸の地下水を海に放流する交渉を関係漁協とすすめています。 そのために汚染水タンクの設置をさぼりっているのではないかと疑われます。 

 汚染水タンクはほぼ満タン状態でパンク寸前です。 最近も100トンの汚染水漏れを起こしたばかりですが、原因は満タンのタンクに誤って送水していたというもので警報が鳴っていたのに送水を続けたというから確信犯と言われてもしかたがない対応ぶりです。  タンクの安全水位は95%で、96%になると警報が出るのですが東電はこれを無視2度目の警報が出る99%でポンプは停止する設定になっているのにこのポンプ停止の設定さえ解除していたというのですから、漏れて当たり前ですし、東電自体漏れてもいいから満タンにしろと指示していたといわれてもしかたがないでしょう。 この期にいたっても無責任極まりない対応で、もはや東電に管理能力があるとは思えません。 先を見通した対策を講じなければ作業員のいたずらな被曝を助長しこれからの廃炉作業に大きな問題をかかえることになるでしょう。