

世界中に6件しかないというGIVENCHY SPA。
セラピスト達は1年のうち4か月トレーニングに時間を費やすという。
9:00~13:00(女性のみ)
14:30~20:00
現地のイスラム教文化に対応しているのだろう。
ドバイのスパは男性には注意が必要だ。女性だけのスパが多い。



ホテルのドレスコードはスマートカジュアル。
夜9時を過ぎる頃ようやく、ゲストを目にする。
ほぼ、満室状態のはずなのに、昼間のホテルは閑散としている。
目にするのは、にこやかに声を掛けてくれるスタッフのみだ。
バトラーサービスがなくても、ゲストリレーション、コンシェルジュ。まるで、全てが私達の為だけにあるように、待つことも無く。要望に答えてくれる。
全てのスタッフが外国人労働者達。モロッコ宮殿をイメージしたホテルだからだろうか?スタッフの女性はモロッコ人が多かった。
私達はここで、得難いホスピタリティーに出会うことになった。
ショーアラウンドと呼ばれる、ホテルの館内ツアーがある。
65エーカーもの庭園をもち、3つのエリアを移動するにもシャトルカーで移動する。
The Palace 246室
Arabian Court 172室
Residence&Spa 49室
効率よくホテルを探索するにはもってこいだ。
ショーアラウンドで出会った IMAN。
モロッコ人で、このホテルのスタッフになる前はフライトアテンダントだった。
エレガントで、しなやかな雰囲気をまとった落ち着いた女性だった。
その彼女と2度目に出会ったのは砂漠の中。
デザートサファリに参加して私達に砂漠の中で、手を激しく振ってくる女性がいた。
”Ms----"
IMANだった、ジーンズに着替えた彼女は、落ち着いた淑女の仮面を脱ぎ棄てたかのように、若々しい元気一杯の姿を見せた。
彼女はホテルの仲間たちとサファリを楽しんでいた。ことある毎に私達を気遣う視線を投げかけてくれた。
ホテルの外でも、ホスピタリティーを失わないスタッフの素晴らしさに痛く心打たれた。
ジーンと心の中に響く、気持ちだった。私は、何かを彼女に渡したかった。英語で私の気持ちを伝えるには許容範囲を超えていた。
私が扇子を握りしめていると主人がそっと、自分の分を渡してくれた。
その時、IMANとその友人二人に渡すことが出来る唯一のものだった。
使い古しだ、下手をすると失礼にもなりかねない。
しかし、彼女はとても喜んでくれ。又、私達に最終日高級なデーツのスィーツを”small present"と手渡してくれた。
感謝を伝えるつもりが、彼女にそれ以上の物を又、頂いてしまった。