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ビーチリゾートが大好きな私の旅行記

離婚

2008-08-06 | 日記
”ちなみに、名字変わりましたから”
久々に会った彼女はそう言った。

彼女は転勤族の妻だった。
初めて出会ったのは彼女が大阪にいた時。
彼女と出会って、早8年になろうとする。その8年の間彼女は、3回引越しをして、4回目の引っ越しの時、ついてゆくのを辞めた。

結婚時の約束の一つ、どこまでもついてゆく・・・これは精神的意味もそして、地理的意味でもあった。

 どの地に行っても、彼女は精力的に活動し、SEである自分の仕事場に恵まれれば仕事をした。新しい時をくまなく散策し、お気に入りの場所を作って行った。

大阪から福岡に転勤が決まった日、

”何でも中途半端だ。せっかく出会った友達とも、気兼ねなく話せるようになった途端、終わり。仕事も途中で終わり。習い事も途中で終わり。”

急にせきを切ったように、ものすごい勢いで話し出した。それでも、彼女は彼について、転勤族の妻の役目を果たした。


あれから4年後、彼女はついてゆくのを辞めた。


”気づいていたでしょう、ダメになる事。”
あまりにも、私があっさりと、ふーんとうなずいたからだろう。
本当は、ぴんと来なかっただけだった。


彼女とはお気に入りのお店で、最高のもてなしと最高のお料理を頂いた。
だけど、あの日私は何を食べたのかよく覚えていない。

彼女の旦那様とは夫婦ともども仲良くして頂いていた。
旦那様が大好きだった。温和で、ダンディーな人だった。

 ”名字が変わった”

その言葉がボディーブローのように、日増しに効いてきた。

 ”ショックだ” よしおさんはそう言った。
私は彼にその言葉を教えてもらうまで、その言葉が浮かんでこないくらい、ショックを受けていた。

彼女は、強がる風もなく、
”なんで、こんなに未練がないんだろう・・・”と不思議がっていたのに。
部外者の私が、必要以上に衝撃を受けている。