目覚めはそれでも、早かった。
7時には起き上がって、又リバース。
朝食によしおさんは、何やら美味しそうなオムレツを頂いておりましたが・・・
私は、水分補給にいそしむのみ。
空の胃から、胃液を出すとシンドイので、とりあえず・・・ヌードルのスープのみを頂き・・・
お部屋に戻って、ベッドで横になる・・・
起き上がれない・・・・
よしおさん、せっせとパッキングしてくれて、ポカリを作り・・・ぼーーとテレビ観賞。
”ごめんねぇ・・・退屈でしょう?WIFIエリアまで移動する?”
スッピンの寝不足のアラフォー、帽子をかぶって、チェックアウト。
1時間ほど、ライブラリーのソファーで眠った頃。
のどが渇いた・・・とレストランへ行こうとしたところ、レシェプションのスタッフに声を
掛けられた。
”実は今日、雨で道が洪水を起こしてまして、通行止めになってます。
通常1時間の道のりが、周り道をすると1時間半ほどかかります。もう空港に向かわれた
方が良いと思われます。ホテルの車をご用意しましょうか?”
ぼーーとしながらも、無意識にポケットから紙きれを出して、よしおさんに手渡した。
後は、任せたよ、私の旦那様。私には何の判断力も残っておりませんよ。
”じゃあ、すみませんが、この番号のタクシードライバーに、もう迎えに来なくてよいって
連絡してくださいませんか?ホテルの車用意してください。”
”ボーーん”鐘たたき長老の合図が・・・・
目を向けると、行きに連れてきてくれた、おじいちゃんドライバー・・・
”あなた達のフライトまでまだ、3時間半あるけど・・・今日雨降って遠回りしなきゃならないから
迎えに来ました。”
出来る!!おじちゃん出来るよ!!GOOD JOB !!
後は、知りません・・・どんな悪路だったのかも知りません。
私は、ぐっすり眠っておりました。
よしおさんがどれだけ、おじいちゃんにチップをはずんでくれたのかも知りません。
ちなみに、飛行機に乗ったとこも、クアラルンプールの空港からタクシーに乗ったとこも
よく覚えていません。
意識がもうろうとしていた訳では、ありませんが・・・ただひたすら、医療の充実した
クアラルンプールに早く着かねば、ホスピタリティーに溢れたリッツで気を失おうと・・・
ひたすら、歩みを進めておりました。