岐阜の画廊 文錦堂

gooブログ始めました!

新年度特別企画(1)

2017-04-02 10:15:03 | 工芸
皆様、おはようございます。

各地で桜が見頃を迎え始めており、ポカポカ陽気の今日は絶好の花見日和となりそうですね。

さて、今日は4月に入ったということで「新年度特別企画」と題して、新たに入荷してきました逸品をご紹介させて頂きます。

本日ご紹介する作品は、“美濃陶”の大家 加藤 孝造 先生の新作です。
可児市久々利平紫谷の地で師である荒川豊蔵と同じ半地上式穴窯を築き、「瀬戸黒」「志野」「黄瀬戸」を制作する孝造先生。
平成22年に「瀬戸黒」で人間国宝に認定されましたが、その作風はおおらかな風韻の中にも凛たる風格を感じさせます。

炙りに二日、本焼に四日を要する「瀬戸黒」は、窯から引き出すタイミングが難しく作品数も極めて限られています。
孝造先生は色味を一切使わない為、鉄の棒を茶碗の傍に差し込み一瞬出来る陰で釉薬の溶け具合を判断されているそうです。
艶やかな漆黒の釉肌に生じた梅華皮や鋏跡など見所満載で、さすがの出来栄えです!!



   加藤 孝造 作 「瀬戸黒ぐい呑」 H 4.8×D 6.5cm・・・・・¥259,200-

 人間国宝に認定されて以降は、工房を構える平紫谷の地名が箱書きされます。

加藤 孝造 (かとう こうぞう)

1935年 3月12日、岐阜県生まれ 1951年、岐阜県陶磁器試験場に入り5代 加藤幸兵衛に学ぶ 1962年、日本伝統工芸展初入選
1966年、日本工芸会正会員 1968年、「鉄釉(てつゆう)花器」で日本伝統工芸展朝日新聞社賞 1970年、多治見市に穴窯を築き独立
同年、荒川豊蔵に師事 1990年、美濃陶芸協会会長 2009年、日本陶磁協会賞金賞 
同年、瀬戸黒・志野・黄瀬戸の制作・伝承で伝統文化ポーラ賞優秀賞 2010年、「瀬戸黒」で人間国宝に認定
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

別冊 炎芸術 「 ~見て・買って楽しみたい~ 茶器の逸品 」刊行のお知らせ

2017-04-01 18:17:29 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日からもう4月ですね!?
岐阜では、今日明日と岐阜のまちのの風物詩「岐阜まつり」と、「道三まつり」が開催されています。
また、今晩は岐阜市の重要有形民俗文化財に指定された4台の山車と神輿が練り込む「岐阜まつり・宵宮」も開催されます。
多くの提灯がつけられた山車を前後左右に揺らしながら進む幽玄の姿が楽しめますよ。

さて、阿部出版さんより 別冊 炎芸術「 ~見て・買って楽しみたい~ 茶器の逸品 」が刊行されました。
今回は作家が最も力を注ぐ『茶器』の特集で、現代陶芸の精鋭たちや物故巨匠作家による珠玉の茶器が一堂に紹介されています。
見所満載の内容となっており、コレクションされるうえでのバイブル本となる1冊だと思います。
文錦堂でも数冊ですが取り揃えていますので、お気軽にお申し付けください。 消費税分はサービスさせて頂きますよ!!



別冊 炎芸術 「 ~見て・買って楽しみたい~ 茶器の逸品 」/ ¥3,000-(税別)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする