現実と夢!!

今日は曇り

電脳フィギュア

2010-04-17 01:25:31 | Weblog
ARisと言えば知っている人は知っているだろう。
電脳フィギュアの金字塔だと、今のところは言っていいかもしれない。

というのも、ARというとガートナのリポートでは、まさに今から市場が
爆発的に拡大していくと表現されるし、
ヨーロッパではこの4月に最大のARカンファレンスが開かれる。
ジュニパーの予測では、3年後には市場は650億円程度になるとも言っている。

まさに電子書籍のたどる道を少し遅れて歩んでいるようなものかもしれない。

実際、日本においても様々な所でARは使用されているが、
特徴的に共通するものはワンウェイであることだ。
基本的には、そこに映し出された拡張現実を見たり聞いたりするだけのものが多い。
さらに、まだまだWebカメラが必要というものも大変多い。
なかなか携帯などで代用するというものは出てきていない。
実際、Webカメラはあまり普及していないのだから、インフラが現状は
不十分だと言わざるを得ない。

そういったなか、ARisは2008年の暮れに発売されたものだ。
これは、どういったものかはYoutubeなどで見てもらえればすぐわかるが、
他のARと違う所は、コミニュケーション的なことができるという点だ。
私はまさに、このコミニュケーション的な要素はとても重要だと考えている。

しかしながら、この要素を十分含んでいるARが世にあまり出てきていない。
これから出てくるのだろうか。というか出していかなければならない。

ローソンがエバンゲリオンのDVD発売記念で、
箱根で等身大のエバンゲリオン初号機をARで楽しめるサービスを行う。
これは箱根のある場所に直接行って、携帯をかざせば、等身大のエバンゲリオンが
姿を現すというものだ。
確かに、これはいいサービスかもしれないが、そこに登場人物がいて
ただ、発見するだけではなく、簡単でもいいから若干のコミニュケーションをとれれば
より体験としての価値はあがるはずだろう。

とはいっても何でもかんでもコミニュケーション的な要素が必要だと
言っているわけではない。
例えばイケアが去年始めたサービスとして、家具を買う前に、実際に自分の部屋の
なかに家具を置いたらどうなるかというのをARでサービス提供しているものもある。
これは大変便利なサービスだが、コミニュケーションはいらない。

このように、ケースバイケースであろうが、
個人が娯楽のために使っていくのであれば、しかもそれが、
人がかつて人形というものを作り上げたような原始的な精神をくすぐるのであれば
コミニュケーション要素は必要となろう。


考えてほしい。家に帰ったらそこに自分の好きなアイドルがいる。
それはただ3D画像として見えるのではなく、コミニュケーションをとれたら
最高じゃないかと思う人も多いだろう。

その始まりが、ARisなのかもしれない。