さて以下の2つのコンサルテーションどちらが効果があると思います?(すべた架空の事例です)
【事業体全体を見てコンサルテーションをする】
「今日一日施設全体を見させていただきました。以前よりも個々に合わせた構造化のアイデアがあり、利用者の方も落ち着いて自立的な行動もでてきました。 気になったのは、まだ活動を遂行するには指示がなかったり、不明慮な部分がありました。今、全体の雰囲気で伝えている場面が多いんです。それによって彼らが自信をもって行動できなきなかったり、指示待ち、文脈依存になっている場面もあります。是非、一人ひとりに明確な指示を設定してみてください。」
【いくつかのケースのコンサルテーションの中から事業体全体へ】
「今日はまずKさんの様子と支援を見せていただきました。以前よりも1つ1つの活動とその場所が明確になって自立な行動も増えていますね。ただ、スケジュールにすべての活動が提示されいて、一人で活動するスペースでの「何をするのか」「どのくらいするのか」「どうなったら終わりか」「終わったら何をするのか」の見通しがないために、先生の様子をうかがったり、何回もスケジュールを確認したりがありました。1つ良い方法をお伝えしますね。私たちはそれワークシステムと言ってます。・・・・・・これによって彼は見通しをもって行動できています。」
「今日新しくGさんの様子と支援を見せていただきました。刺激を統制するための様々な工夫がありましたね。それは彼が注目しやすい環境になっていると感じました。1つ気になったのが、作業です。何をするのかはわかりますね○○の内職ですね。彼は自立している。しかし、どのくらいの量をするのかは一貫して伝えてないし、時には先生が途中でついかされていますよね。でもそれによって彼は見通しを持てないために混乱したり興奮したりしました。本人にとって好きな活動なんですが。やはりどのくらいの量をするか提示してください。」
「さて、今日は2名の方を中心に見させていただいて、私がもっている情報をお伝えしました。でも実は2名の方だけの施設の課題ではなく、他の利用者にも重要な支援の要素があります。」
「それは、周囲の状況で(空気をさっして)活動するのではなく、明確な指示、情報を伝えていただきたいんです。「いつするのか」「どこでするのか」「何をするのか」「どれくらいするんか」「どうなったら終わりか」「終わったら何があるのか」それらの情報を伝えていただきたいんです。それが先日お伝えした構造化というアイデアなんです」
やっぱり先に事例を通して、全体の話をした方がイメージがしやすいと・・・。
広島では法人以外で2つの施設が私のコンサルテーションを受けています。
この数日で私が目にするのは、その2つの施設で、
再構造化を話し合ったり、実施したりを繰り返している点です。
今日行ったそのうちの1つは、なんと生活シナリオの調整までしているんです。
すごいです。コンサルテーションの進め方がやはり重要です。
こうやって、広島や全国に同じ視点の施設が増えると良いと、奮闘中です。
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