ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援—すぐに使えるワークシート用CD‐ROM付
クリエーター情報なし
エンパワメント研究所

 
  【2013年度 自閉症教育・支援フレームワークセミナー予定(随時更新予定)】
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    ご紹介いただき、たくさんの方に読んでいただいたら幸いです。  



さて以下の2つのコンサルテーションどちらが効果があると思います?(すべた架空の事例です)


【事業体全体を見てコンサルテーションをする】

「今日一日施設全体を見させていただきました。以前よりも個々に合わせた構造化のアイデアがあり、利用者の方も落ち着いて自立的な行動もでてきました。 気になったのは、まだ活動を遂行するには指示がなかったり、不明慮な部分がありました。今、全体の雰囲気で伝えている場面が多いんです。それによって彼らが自信をもって行動できなきなかったり、指示待ち、文脈依存になっている場面もあります。是非、一人ひとりに明確な指示を設定してみてください。」


【いくつかのケースのコンサルテーションの中から事業体全体へ】

「今日はまずKさんの様子と支援を見せていただきました。以前よりも1つ1つの活動とその場所が明確になって自立な行動も増えていますね。ただ、スケジュールにすべての活動が提示されいて、一人で活動するスペースでの「何をするのか」「どのくらいするのか」「どうなったら終わりか」「終わったら何をするのか」の見通しがないために、先生の様子をうかがったり、何回もスケジュールを確認したりがありました。1つ良い方法をお伝えしますね。私たちはそれワークシステムと言ってます。・・・・・・これによって彼は見通しをもって行動できています。」

「今日新しくGさんの様子と支援を見せていただきました。刺激を統制するための様々な工夫がありましたね。それは彼が注目しやすい環境になっていると感じました。1つ気になったのが、作業です。何をするのかはわかりますね○○の内職ですね。彼は自立している。しかし、どのくらいの量をするのかは一貫して伝えてないし、時には先生が途中でついかされていますよね。でもそれによって彼は見通しを持てないために混乱したり興奮したりしました。本人にとって好きな活動なんですが。やはりどのくらいの量をするか提示してください。」

「さて、今日は2名の方を中心に見させていただいて、私がもっている情報をお伝えしました。でも実は2名の方だけの施設の課題ではなく、他の利用者にも重要な支援の要素があります。」

「それは、周囲の状況で(空気をさっして)活動するのではなく、明確な指示、情報を伝えていただきたいんです。「いつするのか」「どこでするのか」「何をするのか」「どれくらいするんか」「どうなったら終わりか」「終わったら何があるのか」それらの情報を伝えていただきたいんです。それが先日お伝えした構造化というアイデアなんです」


やっぱり先に事例を通して、全体の話をした方がイメージがしやすいと・・・。



広島では法人以外で2つの施設が私のコンサルテーションを受けています。

この数日で私が目にするのは、その2つの施設で、

再構造化を話し合ったり、実施したりを繰り返している点です。

今日行ったそのうちの1つは、なんと生活シナリオの調整までしているんです。

すごいです。コンサルテーションの進め方がやはり重要です。



こうやって、広島や全国に同じ視点の施設が増えると良いと、奮闘中です。


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昨日は、ある通園施設にご挨拶と見学に行かせていただきました。
(ご迷惑がかかってはいけないので名前はひかえます。)

広島に来て、ちょっとほっとしました。

うちの多くのスタッフは同じ視点をもっていますが、

この地域で本当に同じ視点で良い実践をされている施設があることを知って、本当にうれしく思いました。

・構造化された指導、再構造化
・スモールステップ
・個別化


園長先生ともたくさんのディスカッションをしました。

・構造化の意味、目的。

・幼児期の般化の困難さとプロセス。

・地域移行、学校移行支援の難しさ。

もちろん多くのことを学ばせていただきました。

本当に感謝いたします。

まだまだ、この地域でディスカッションすべき人がたくさんいると予感がします。

同じ視点で語り、実践する仲間、きっと増えると予感がします。



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自閉症・発達障害の早期教育によって私が重視していることは、

注目についてです。

彼らは、興味関心には注目がいくが、

こちらが意図したところに注目が難しい。
(これは、どの年代でも言えることなんですが・・・)

障害特性として注目が難しいのですが。

今日、お伝えしたいのは、

まだ注目する習慣がないということです。

ここが重要で幼児期、早期に重要なことは、

こちらが意図した部分に注目することではなく、

将来につながる注目する習慣をまずつくることです。

興味関心を活用する意味、

明瞭で具体的な指示を活用する意味、

システムを活用する意味がここにあります。

上記を活用して、

活動への注目、活用の終わりの注目、終わって何があるかの注目を指導していきます。

【関連記事】

● 好きなものを取り入れ!のばす!

● 興味関心の活用とルーティン




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昨日は、とある町の児童デイサービス事業所のコンサルテーションでした。

前にも書いたのですが、スタートして2カ月、

多くのスタッフの先生方が3月まで自閉症・発達障害と
関係のない場所で働いた方。

しかし、もう再構造化のディスカッションが飛び交うし。

なんと新しい利用者をスタッフの方で1日アセスメントをして、

今日から本人にあったスケジュールをはじめたとのこと。

もちろんこれから調整が必要としても、すごい!

アセスメントからはじめるという基本も重視されているし。

本当にびっくりです。

アセスメントをする視点、再構造化のプロセスの基本が伝わってよかったと思っています。

この施設のコンサルテーションでは、私や部下が入って、アセスメントからはじめるプロセスや再構造化のプロセスを見せることからはじめました。

それを本当に学んでいただいたと思います。

先生方の前向きな気持ちと誠実さに感動する一日でした。


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自閉症支援で、いつも考えるのが、

様々な情報をひとまとめにして一か所に提示したがいいか。(以下コンバイン提示

例:スケジュールとワークシステムと手順を1つのファイルに綴じる


それとも、1つ1つの意味合いの情報を別々に設定するか。(以下シングル提示
例:スケジュールはトランジッションエリア、ワークシステムは各エリア


それぞれにメリット、デメリットがあります。


シングル提示
・1つ1つの指示の意味が整理されていて分かりやす。
・それぞれの必要な場面でシンプルに活用できる。
*様々な場所やバラバラに提示されるのでルーティン、注目が複雑になる場合がある。

コンバイン提示
・1つの場所にまとまっているので、ルーティンがシンプル。
・1つの場所にまとまっているので、まとまっている。
*1つの場所に様々な意味合いの内容がまとまっているので複雑で、整理統合が困難になる方もいる。


大事なのは、やはり個別のアセスメントによって、

本人がどんな整理統合、注目の特性、ルーティンのつかみ方等のアセスメントによって考える必要があります。


これまでの実践の中でも、利用スタートではシングル提示だったけど、再構造化でコンバイン提示になったかたもいますし、利用スタートはコンバイン提示だったけど、再構造化でシングル提示にした方がいます。



さて、余談ですが、今話題はipadですかね。(ほしぃ~。)

当事者の方とネットで話題になるのは、マルチタスクが良いかシングルタスクが良いか。

これも上記の記事で書いたように、自分の注目の仕方、ルーティンによって個人差があるように思います。


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自閉症支援において、

スケジュール

ワークシステム

手順書

変更のシステム

などなど

様々な視覚的なシステムを活用する意味はどこにあるのか。

いろいろあると思いますが、基本は自閉症の特性に関係します。


2つ今日押さえたい視点は、


変更への対応が困難で、様々な周囲の変化を整理して考えることができない彼らに、変わらないシステムで伝えることが重要だということです。


もう1つは、注目の困難さで、活動に必要な情報に注目すること困難さがあります。だからこそ、変化しないシステムを活用することで、注目の方法を一貫させるということの重要だということです。



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今日、朝、耳の掃除をしようと、

綿棒をいつもおいている場所に取りに行くとない。

ないないないない。としばらく探した。

結局、いつもの場所のなんと20センチ上の段にありました。

すぐそばにあったのに、気づかないもんです。

  物をいつもある場所にすることが注目を助ける。

  物があるルールで整理されていることが注目を助ける。

  習慣化が注目を助ける。


構造化の重要性を実体験できました。


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発達障がいの教育、就労等において、

本人の障がい受容、親の障がい受容は重要です。

どの地域にいっても、早期発見の大きな課題は親や当事者の障がい受容です。

がぁ~、はっきりいって、地域が障がい受容ができなくて、

本人の障がい受容、親の障がい受容なんてできるわけがない。


違いを認めない地域で、

本人や親が違いを受けとめることなんてできるわけがない。



どこを回っても「みんな一緒」視点。

「違い」を科学的に説明したら、差別者あつかい!


違いを認めない地域がどれほど人権侵害か気づかないと。


違いを認めない地域で

発達障がいの支援システムなんてできない!



まずは地域が障害受容をしなくちゃ!


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ある山間部に1つの児童デイサービスがあります。

現在、モデルケースを作るためにコンサルテーションで入っています。

2ケ月で本当に良い変化がありました。

スタッフの皆さんは、本当にこれまで発達障害・自閉症に関しては

経験のない方ばかりです。

大きな変化は、先生方が本当に変わっていったことです。

まだ2カ月というのに、再構造化(スケジュール等の調整)の話を私がいなくても進められています。

私は、1つの決断をしました。今が個別支援計画を学ぶチャンスだと。

今、毎週1回以上は入って、夕方、個別支援計画作成のワークショップをやっています。

今日は、先生方が「身辺自立・生活スキル」についてのアセスメントをしたものから、短期目標を導きだし、優先順位を立てる演習です。

とても良い短期目標のリストができました。次回は、その短期目標1つ1つを達成するための支援計画を立ててもらいます。

今回のプロセスによって先生方に個別支援計画の基本フレームワークを伝えていきます。

・アセスメントからスタートする

・保護者の思いを取り入れる

・優先順位をつくる

・自立と般化をゴールとする

・目標は具体的で評価できるものにする  等


実は、幼児から学齢期のIEP年代の個別支援計画様式が完成しました。
また、支援計画を立てるまでのプロセスも昨年度版からシンプルに整理しました。
それについては個別支援計画に関する本をどこからか出版したいのですが。
実は、まだ出版会社も探している最中です。
ブログにはアップしません。講演、ワークショップで広げる予定です。


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先日、川崎医療福祉大学の院生と先生方と飲みましたぁ~!

学ぶ姿勢があるということはパワフルです。

院生は、社会人経験者も未経験者もいるのだけど、

それぞれの思いで本当に熱く学んでいるのがわかりました。

私は、そんな若い人を見ると、なんか自分はできないかと思ってしまいます。


なぜか?  それは・・・

私がその時代、本当に周囲の姉さま方が真剣に向き合って、

そして私にたくさんのこと学ばせてくれたからです。

もう1つは、TEACCHの先生方は、

本当に専門家育成に真剣だったからです。


私ができることと言えば、

現場で必要なフレームワークを伝えること

学ぶ機会と実践する機会を作ることです。


あ、一緒に飲んでいただいた川大の皆さん。

楽しかったです!またぁ~ディスカッションお願いします。

当日の中心になった話題に関係のある記事です。参考にしてください。


教育内容(目標)・・・まずはどこから


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