ぼ~ざん工房
ぼ~ざんのBLOGです。いろいろ体験・書籍等紹介します!

 TOPICS  『ぼ〜ざん工房』は望山(水野敦之)の個人のBLOGです。


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【まずはこちらをご覧ください:構造化は点ではなく面であるイメージ その1】

この文章はフィクションです。架空の自閉症のAさんの支援の様子です。自閉症の人すべてが同じ支援ではなく、文章の中にはAさんに個別化した部分がたくさんあります。


【設定】
 Aさんは、生活介護事業所に通う、知的障害をともなう自閉症の方です。特別支援学校の時は構造化のアイデアによる支援は受けていませんでしたが、4月より事業所に移行し構造化された支援によって自立的に様々な活動をされています。


【環境設定】物理的構造化のイメージ)
 事業所では5人の方を1つのブースで活動されています(図ではAさんに関係のあるエリアの一部を提示しています)。事業所では、個別の作業エリアは3か所あり、Aさんも含め3人の方は、それぞれが作業場所が決まっています。1つのテーブルを共有でつかっている方が2人います。休憩エリアは、みんなで共有の場所で、3人の方は座る場所を固定されています。作業場所以外にも、花壇、ゴミの整理などの活動があります。




【構造化(支援)ストーリー】
 午後からの作業のスタートからストーリーはスタートします(Aさんは、7枚程度のパートデイのスケジュールを使っています)。Aさんが休憩している間に、午後最初のスケジュールを支援者はセットします。
 支援者は休憩しているAさんに、トランジッションカードを渡します。Aさんは、それを持ってスケジュールのあるトランジッションエリアに移動します。



(1)スケジュールの一番上の「作業」のカードをとって作業の場所に移動し、そこにあるポケットに入れて作業をはじめます。

(2)作業では、ワークシステムに提示されている「B:在庫確認」→「C:資料分類」→「A:伝票整理」の作業を進めます。

(3)そしてそれが終わったらワークシステムで提示された「オーディオ」をとって、オーディオコーナーに移動して音楽を聴きます。

(4)「オーディオ」コーナーで、20分音楽を聴くとタイマーがなり、視覚的に提示されたスケジュールに戻るトランジッションカードとって、トランジッションエリアに移動します。

(5)次のスケジュールである「エクササイズ」を確認して「エクササイズ」のエリアに移動してエクササイズでは、回数の視覚的な指示と、視覚的に提示されたスケジュールに戻るトランジッションカードとって、トランジッションエリアに移動します。



(6次のスケジュールの作業をとって、作業の場所に移動します。

(7)この時の作業の順番は「B:在庫確認」→「A:伝票整理」→「C:資料分類」で、

(8)それが終わったら「休憩」の活動です。

(9)支援者は休憩しているAさんに、トランジッションカードを渡します。Aさんは、それを持ってスケジュールのあるトランジッションエリアに移動します。

(10)次のスケジュールは、支援者と「1対1」の活動です。ここでは、新しい活動のアセスメントや構造化された課題を実施します。終わったら支援者はトランジッションカードを渡し、Aさんはスケジュールに移動し次のスケジュールを確認します。

すでに次のパートのスケジュールが提示されています。



(11)次の活動は「休憩」でしたが、変更のシステムで「水やり」の活動を確認し水やりを開始します。水やりの活動では、事業所内の5つの観葉植物に水をやる作業です。毎日やってはいけない観葉植物がありますので、視覚的指示で水をやる観葉植物を提示します。

(12)水やりが終わったら、視覚的に提示されたスケジュールに戻るトランジッションカードとって、トランジッションエリアに移動します。

(13)次のスケジュールは「オーディオ」です。


構造化された指導・支援を事業所内でスタートする時には、一人ひとりの生活シナリオと「構造化(支援)ストーリー」をイメージする必要があります。


【構造化された指導についてはこちら】


※本当にこの言葉が適切か調整中です。支援者がイメージを再現できるように現時点で使っております。このストーリーは自閉症本人のストーリーというよりも、本人の動きと支援者の準備や働きかけ全体を指しています。


※自閉症教育・支援フレームワークとは、書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』を含めた自閉症の教育や支援の場面での指導・支援計画で活用するフレームワーク及びフレームワークシートの総称です。



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