自閉症教育・支援コンサルタントの水野です。
自閉症・発達障害に関わる教育機関(特に抽出的に行う機関)、療育機関、トレーニング機関、リハビリ機関などの役割について書いています。
そのような機関の目的は、その狭いセッションルームや教室、事業所にあるのではなく、般化にあることを書きました。(詳細はこちら)
一部の機関・事業では、その狭いセッションルームできたことがゴールだとして、それが般化できてない現実に責任をとっていないように感じることがあります。
セッション場面でできたことが、他の場面でできなかったのを、移行先、例えば家庭などに責任転換して、般化に耐えられない療育・訓練をやっていることに注目しない機関・事業所があるように思います。
もちろん、私や私のチームの仕事の中でも般化がうまくいかないことがあります。それが移行先の理解の問題にあることもあります。
しかし、移行先の課題を考える前に以下の内容を確認する必要があります。
・その療育等は、移行先での般化に対応しているか
・その療育等は、移行先での般化の前に、その前段階の般化のステップを実施して、般化を確認しているか
・その療育等は、移行先での般化も含めた効果測定を実施しているか
セッションはセッション、家庭は家庭の発想の末に、ある一定の年齢で般化やステップ、何よりも生活上の効果測定もないまま療育が終わってないでしょうか。
言葉たくみにさも効果があるように提示し、般化がうまくいっていなくても、責任をとってない機関がありませんか。
すくなくとも、自立しない、般化しない、生活につながっていないことを明確に提示できる効果測定の仕組みを強化していく必要があるのではないかとも考えます。
まとめ「移行先を問題視する前に、自分たちのセッションが般化に対応していない可能性を考える。
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