レモン・１～果実

　ミカン科ミカン属の「レモン（檸檬）」。原産地はインド（ヒマラヤ地方）で、日本には明治時代初期にアメリカから移入された。中学、高校時代の部活では、レモンの薄切りに砂糖をまぶしてタッパーに入れ、休憩時に良く食べたもの。今の時代ではスポーツドリンクがあるので、そんなことをする運動部員はまずいないだろう。
　高村光太郎の　『智恵子抄』　に　“レモン哀歌”　という詩があるが、智恵子はレモンを齧ると意識が正常に戻ることがあったという。レモンの酸味が脳を刺激したのかも知れない。
　“STAP細胞作製成功”　のニュースで、　“リケジョ（理系女子）”　の小母方晴子さんが一躍注目の的となっている。私は典型的な　“ブンジイ（文系オヤジ）”　で、その詳細については理解できないが、とにかく細胞を弱酸性の溶液に浸して刺激を与えるだけで、IPS細胞のような万能細胞が出来るという。今夜から、焼酎割りのレモンの量を倍にしてみよう。いや、いっそのことレモン水でシャンプーしてみようか。衰えた脳が少しは活性化するかも知れない。

『Lemon Tree』作詞・作曲：W.Halt
歌：Peter, Paul and Mary 昭和37年
（JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略）