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散歩道・4~白馬

 山の中腹に見える白馬の雪形。信州の白馬岳の雪形が有名だが、それに負けないほどのはっきりした馬の姿だ。これは町田市相原町の円林寺付近から眺めた丹沢山系で、先日、新聞の地方欄に出ていたので、消えないうちに急いで見に行ってみた。
 雪形には、岩肌の黒い部分で形が出来る “ネガ型” と、残雪の白い部分で出来る “ポジ型” があるが、これは見事なポジ型。雪国の農家では、この雪形を種まきや田植えの時期の目安にしたり、農作物の豊凶を占ったりした。
 新聞には、高山蝶の研究で知られた写真家・田淵行男氏(1905~1989年)の著書 『山の紋章 雪形』 が紹介されていたが、その本は既に絶版で、ネットオークションでは数万円の値が付いていた。田淵さんの写真、遺品などを展示した、安曇野市立 “田淵行男記念館” が、安曇野市豊科にある。いつか訪れてみたい。
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ムラサキシキブ・1~冬芽

 コナラやトチノキなどの冬芽は、固い芽鱗(がりん)に覆われ、寒さや乾燥から身を守る鱗芽(りんが)だが、「ムラサキシキブ(紫式部)」の冬芽は芽鱗が無い裸芽(らが)と呼ばれる。万歳をしているように見える裸芽の表面には細かい毛が密生していて寒さを防ぎ、春になるとこれがそのまま広がって葉になっていく。裸芽を形成するものは、他にはオオカメノキ、アカメガシワ、アジサイなどがあげられる。ムラサキシキブはシソ科(←クマツヅラ科)ムラサキシキブ属の落葉低木。
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