7月10日に自殺したソウル市長、朴元淳(パク・ウォンスン)氏はセクハラで告訴されていましたが、実は、最近、立て続けに地方自治体の首長が、性的スキャンダルを起こして辞任しています。
一人は、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事。
2010年から2期連続で知事に当選。17年には、大統領選挙への出馬を宣言し、「共に民主党」の党内予備選挙で文在寅と争ったこともありました。
ところが、2018年3月、政務秘書がJTBCのテレビ番組に実名で出演し、秘書だった8か月間に何度も安より性的暴行やセクシャルハラスメントを受けたことを暴露され、安氏はすぐにそれを認めて、忠清南道知事を辞任。裁判では、1審で無罪となるも、高裁では懲役3年6月の実刑判決。2019年の最高裁で判決が確定しました。
彼はもともと学生運動家出身。1988年には反米青年会事件で国家安全企画部に逮捕され、10か月間刑務所に収監。1989年から政治活動を始め、2002年には盧武鉉をサポートして大統領当選に貢献しました。しかし、このときの選挙戦で収賄事件を起こし、懲役1年で服役するという経歴を持っていました。
文大統領との関係も良好で、文大統領の任期後の「共に民主党」の最も有力な次期大統領候補だったそうです。
一人は、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事。
2010年から2期連続で知事に当選。17年には、大統領選挙への出馬を宣言し、「共に民主党」の党内予備選挙で文在寅と争ったこともありました。
ところが、2018年3月、政務秘書がJTBCのテレビ番組に実名で出演し、秘書だった8か月間に何度も安より性的暴行やセクシャルハラスメントを受けたことを暴露され、安氏はすぐにそれを認めて、忠清南道知事を辞任。裁判では、1審で無罪となるも、高裁では懲役3年6月の実刑判決。2019年の最高裁で判決が確定しました。
彼はもともと学生運動家出身。1988年には反米青年会事件で国家安全企画部に逮捕され、10か月間刑務所に収監。1989年から政治活動を始め、2002年には盧武鉉をサポートして大統領当選に貢献しました。しかし、このときの選挙戦で収賄事件を起こし、懲役1年で服役するという経歴を持っていました。
文大統領との関係も良好で、文大統領の任期後の「共に民主党」の最も有力な次期大統領候補だったそうです。
もう一人は、釜山市長の呉巨敦(オ・ゴドン)氏。2018年7月から市長を務めていましたが、2020年4月、市庁の女性職員を自らの執務室に呼んで、身体を触るセクハラ行為を行っていたことが発覚。呉氏はその事実を認めて市長を辞任。現在、在宅のまま警察の取り調べを受けているとのことです。
呉氏は、2004年から釜山市長選挙に挑戦、2018年は「共に民主党」に復党し、4回目の挑戦で当選しました。
2019年3月1日の三・一独立運動100周年記念式典では、釜山日本領事館前に設置されていた慰安婦像を市が守ると宣言。7月に日本が安全保障のために貿易ルールの運用を見直すと、市が関与する日韓交流行事などを中止するなど、日本に対する強硬姿勢が目立ちました。
文在寅大統領の片腕と目される存在であったとのことですが、このスキャンダルで、今年4月27日、共に民主党は呉を除名処分としました。
そして今回の朴元淳事件です。
類類相従(ユユサンジョン=類は友を呼ぶ)というべきか。
朴氏はもと人権派の弁護士で、韓国で初めて「セクハラ事件」が法廷に持ち込まれたとき、被害者の代理人となったそうです。
朴氏はもと人権派の弁護士で、韓国で初めて「セクハラ事件」が法廷に持ち込まれたとき、被害者の代理人となったそうです。
かつて日本でも、横山ノック大阪府知事がわいせつ行為で知事を辞任したことがありますが、知事とか市長という地位には、性的スキャンダルを誘発する何かがあるんでしょうかね。
いずれにしても、人権派弁護士だとか、学生運動出身だとかいう経歴は、高潔な人格とは関係がないようです。
いずれにしても、人権派弁護士だとか、学生運動出身だとかいう経歴は、高潔な人格とは関係がないようです。
奇しくも朴元淳ソウル市長が自殺した7月10日、ソウル高裁は朴槿恵(パク・クネ)前大統領に対し、在任中の収賄罪や職権乱用罪で、懲役20年(求刑同35年)を言い渡しました(リンク)。68歳の朴氏に対する懲役20年というのは、事実上の終身刑です。
よく言われることですが、韓国の歴代の大統領は、暗殺されたり、逮捕されたり、自殺に追い込まれたりと、厳しい追及を受けるのが常でした。帰納的に考えれば、文大統領も退任した暁には、次の政権からさまざまな疑惑を提起されることでしょう。
そのときに類類相従などといわれないように、セクハラには十分に注意して行動するのが身のためでしょう。
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