犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

深夜の韓国人との会話

2022-03-23 22:56:59 | 韓国雑学
写真:求人票に見入る韓国の若者(トゥディコリア2021年10月20日)

 夜中の1時過ぎに、見ず知らずの韓国人に話しかけられました。

 電話ではありません。HelloTalkという語学交流サイトのチャットです。なので、翌日に応えてもいいし、スルーしてもいいのですけれども、たまたま起きていたのですぐに返信しました。

―アンニョンハセヨ(こんばんは)

―アンニョンハセヨ


(プロフィールを見ると、済州島出身の28歳男性、仕事は科学者だそうです。日本語は初歩)

※ 会話はすべて韓国語でしたので、以下は日本語訳です。

―夜遅く、たいへん失礼なのですが、知りたいことがあって…

―なんでしょう?

―最近、韓国の大統領選挙があって、尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏が当選しました。ご存じですか。

―はい、知っています。

―韓国の国民は文在寅(ムン・ジェイン)大統領よりは尹錫悦氏のほうが日本に友好的なので、韓日関係が今後改善されると考えています。日本の人たちはどう思っているか知りたいです。関係がちょっとはよくなるのか、それとも変わらないのか…

―日本人も同じように考えています。李在明氏よりよかったです。歴史問題さえ解決できれば…
 ところで〇〇さんは何を研究しているのですか?

―私は物理学者でしたが、やめました。歯科医の試験のための勉強をしています。

―今、若者の失業者が増えていると聞きますが?

―はい、深刻です。もっとも、選り好みしなければ仕事はあるんですが。いい仕事ではないので、そういう仕事は外国人労働者がしています。いい仕事は、景気が悪くなったので、減りました。
 なので、景気に左右されずに稼げる医者や弁護士を、みんな羨望しています。


(技術者ならいい就職がありそうですが、サムソンも文政権に痛めつけられているし、景気に左右される面もあるのかもしれません)

―尹錫悦氏は司法試験に何度も落ちたそうですね?

―はい、9回受けたそうです。それ以上挑戦する人も多いです。

―歯科医になる試験は難しいですか?

―大学に入れば国家試験は90%以上合格します。大学に入るのがとても難しいです。大学進学者が60万人いますが、歯学部に入れるのは1000人以下です。特別選考を除くと400人にもなりません。

(特別選考というのは、「推薦」みたいなものでしょうか。半分以上とは多すぎる気がします)

―ちょっと前、法務大臣の娘が特別選考で医学部に入って問題になりました。書類が捏造されていたので入学が取り消しになりました。

―曹国(チョ・グク)ですね。

―はい、ご存じなんですね!

―金建希(キム・ゴンヒ)氏も似たようなことがありましたね。

―尹錫悦氏の妻の金建希氏も、博士論文剽窃疑惑がありました。韓国の政治にすごく詳しいんですね!

―私も知りたいことがあります。

―はい、なんでしょう?

―韓国は、どうしてこんなにコロナ感染者が急増したんですか?

―私もよくわかりません。政府が防疫に失敗したとしか、説明しがたいですね。文在寅政府は、防疫も政治に結び付けて利用したので、いい結果が出るわけないですね。

―ありがとう。今日はもう遅いので、また別の日に話しましょう。

―はい、夜遅くに失礼しました。


 韓国の若い世代の生の声を聞けたのは、とても貴重な体験でした。

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