写真:文在寅と李在明
与党共に民主党が文大統領の任期中の可決を目指して立法手続きを進めているコムスワンバク(検捜完剥)法案を巡って、与野党の攻防が熾烈化しています。
この法案は、文大統領と李在明氏(大統領選で落選した与党候補)を検察に捜査させないことを唯一の目的にしており、「文在寅・李在明守護法」とも呼ばれています。
共に民主党は強行突破を辞さない構えで、あらゆる手段に訴えています。
法案は、国会内の法制司法委員会で審議されますが、与野党が対立した場合、6人で構成される案件調整委員会で話し合いの末、多数決で4人が賛成すれば国会の議決に回るそうです。国会は与党が圧倒的多数なので、議決に回れば可決は確実。
大統領には拒否権があるので、5月9日に尹錫悦が大統領に就任してからでは、拒否権が発動される。
与党(と文大統領自身)としては、是が非でも文大統領の任期中に可決させたいのです。
案件調整委6人の内訳は、与党3人、野党3人。ただし野党枠3人のうち1人は与野のどちらにも属さない議員を入れることになっている。
与党共に民主党は、もと共に民主党議員で今は無所属のヤン・ヒャンジャを案件調整委員に選任して、賛成票4を確保するつもりでした。
ところがヤン議員はSNSを通じて「検捜完剥」強行採決に反対の意を表明。
すると、共に民主党は、現職与党議員を「脱党」させ、一時的に無所属議員にして、ヤン議員の代わりに案件調整委員に据えようとしているのです。
このあまりに露骨なやり方に、大手保守系メディア(朝鮮日報、中央日報、東亜日報)は、コムス꼼수(姑息=卑劣な手段、みみっちいやり方)という表現を使って非難。
それだけではなく、これまで進歩系として文政権支持の論陣を張っていたメディアも偽装脱党(ハンギョレ新聞)、無理手(ムリス=ごり押し)(京郷新聞)などと批判的に報じています。
以下、日本語版のない京郷新聞の記事を、韓国語の漢字語をあえて直訳して訳出してみました。
京郷新聞4月20日
民主ミン・ヒョンベ、電撃脱党…「検捜完剥」議決超強手
ミン・ヒョンベ共に民主党議員が20日、「 検捜完剥(検察捜査権完全剥奪)」と呼ばれる検察捜査・起訴権完全分離立法を推進するために、民主党を電撃脱党した。
無所属として、国会法制司法委員会で法案審査にあたる計画だ。法司委に辞補任(辞任した人の代わりに任命すること)されていた民主党出身ヤン・ヒャンジャ無所属議員が、前日、検捜完剥立法に反対すると伝えられ、その後の法司委案件調整委員会での法案通過の困難が予想されると、ヤン議員の代わりに無所属議員として入れるために、党籍を捨てる超強手(=強硬手段、囲碁用語?)を使ったものだ。
与野の異見が大きい法案の場合、案件調整委を構成して最長90日議論することができる。案件調整委は与党3人、野党3任で構成されるが、野党枠のうち1人は非交渉団体が担う。ミン議員は 、検捜完剥立法に慎重なヤン議員の代わりに、非交渉団体枠で野党側調整委員として入ろうとするものだ。この場合、法司委案件調整委は汎与圏4人と国民の力2人で構成され、法案をいつでも処理できる。
党内外ではこれについて検捜完剥立法強行処理のための無理手(道理に合わず度を越えた手段)を動員したという批判が出ている。
共に民主党は、こうまでしないと親分である文大統領(と今やただの人の李在明落選人)を収監から守れないと思っているらしい。
この二人、よっぽど悪いことをしたんですね。
与党共に民主党が文大統領の任期中の可決を目指して立法手続きを進めているコムスワンバク(検捜完剥)法案を巡って、与野党の攻防が熾烈化しています。
この法案は、文大統領と李在明氏(大統領選で落選した与党候補)を検察に捜査させないことを唯一の目的にしており、「文在寅・李在明守護法」とも呼ばれています。
共に民主党は強行突破を辞さない構えで、あらゆる手段に訴えています。
法案は、国会内の法制司法委員会で審議されますが、与野党が対立した場合、6人で構成される案件調整委員会で話し合いの末、多数決で4人が賛成すれば国会の議決に回るそうです。国会は与党が圧倒的多数なので、議決に回れば可決は確実。
大統領には拒否権があるので、5月9日に尹錫悦が大統領に就任してからでは、拒否権が発動される。
与党(と文大統領自身)としては、是が非でも文大統領の任期中に可決させたいのです。
案件調整委6人の内訳は、与党3人、野党3人。ただし野党枠3人のうち1人は与野のどちらにも属さない議員を入れることになっている。
与党共に民主党は、もと共に民主党議員で今は無所属のヤン・ヒャンジャを案件調整委員に選任して、賛成票4を確保するつもりでした。
ところがヤン議員はSNSを通じて「検捜完剥」強行採決に反対の意を表明。
すると、共に民主党は、現職与党議員を「脱党」させ、一時的に無所属議員にして、ヤン議員の代わりに案件調整委員に据えようとしているのです。
このあまりに露骨なやり方に、大手保守系メディア(朝鮮日報、中央日報、東亜日報)は、コムス꼼수(姑息=卑劣な手段、みみっちいやり方)という表現を使って非難。
それだけではなく、これまで進歩系として文政権支持の論陣を張っていたメディアも偽装脱党(ハンギョレ新聞)、無理手(ムリス=ごり押し)(京郷新聞)などと批判的に報じています。
以下、日本語版のない京郷新聞の記事を、韓国語の漢字語をあえて直訳して訳出してみました。
京郷新聞4月20日
民主ミン・ヒョンベ、電撃脱党…「検捜完剥」議決超強手
ミン・ヒョンベ共に民主党議員が20日、「 検捜完剥(検察捜査権完全剥奪)」と呼ばれる検察捜査・起訴権完全分離立法を推進するために、民主党を電撃脱党した。
無所属として、国会法制司法委員会で法案審査にあたる計画だ。法司委に辞補任(辞任した人の代わりに任命すること)されていた民主党出身ヤン・ヒャンジャ無所属議員が、前日、検捜完剥立法に反対すると伝えられ、その後の法司委案件調整委員会での法案通過の困難が予想されると、ヤン議員の代わりに無所属議員として入れるために、党籍を捨てる超強手(=強硬手段、囲碁用語?)を使ったものだ。
与野の異見が大きい法案の場合、案件調整委を構成して最長90日議論することができる。案件調整委は与党3人、野党3任で構成されるが、野党枠のうち1人は非交渉団体が担う。ミン議員は 、検捜完剥立法に慎重なヤン議員の代わりに、非交渉団体枠で野党側調整委員として入ろうとするものだ。この場合、法司委案件調整委は汎与圏4人と国民の力2人で構成され、法案をいつでも処理できる。
党内外ではこれについて検捜完剥立法強行処理のための無理手(道理に合わず度を越えた手段)を動員したという批判が出ている。
共に民主党は、こうまでしないと親分である文大統領(と今やただの人の李在明落選人)を収監から守れないと思っているらしい。
この二人、よっぽど悪いことをしたんですね。
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