犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

フィリピンの教習所のその後

2022-01-28 22:51:28 | フィリピン
 D(娘の夫)が来日直前に自動車教習所で働いていたことは、少し前に書きました。

フィリピン、車事情

 別の日、その教習所について、さらに話を聞きました。

「そういえば、教習所はオープンしたの?」

「はい。12月に」

「生徒、というかお客さんは、たくさんいるの」

「はい、12月は200人ぐらいです」

200人! でも、教習車は2台しかないんでしょう?」

「はい。忙しいです」

「社員は何人?」

「6人です」

「指導員は」

「?」

「driving teacher」

「ああ、3人です。でも、私が辞めたから、2人」

「2人で200人を教えるのか。たいへんだ」

「その人たちは私が雇いました」


 Dは社員第一号で、学校を建てるための土地探しから、舗装したり、建物を建てたり、ペンキを塗ったりしたようです。さらに、採用の仕事もしてたんですね。

「一人はおじいさんです。その人は、もう2回事故を起こしました

「え? 教習中に?」

「はい。もう一人は35歳ぐらいです。その人はバイクで事故をして、
を折りまし

「大丈夫なの?」

「さあ」

「社長はどんな人?」


彼女は…」

「社長さんって、女の人なんだ」

「はい。体が大きいです」

「太ってるってことね」

「彼女はビジネスしてます。クリニックをたくさん経営してます」

「自動車はくわしいの?」

「ぜんぜん知りません」

「じゃ、なんでまた教習所を開いたの」

「儲かるから。全部で3つ、作りました。あとの2つはマニラです」


 Dが働いていた教習所はバギオです。マニラから車で5時間ぐらいと、遠いので、マニラにいる社長はたまにしか来なかったらしい。

「彼女は仕事は厳しいけれど、来たときはいつもおごってくれます。パーティーみたいです」

 仕事が終わると社員を全員連れて、ビュッフェみたいなところで、おごってくれるのだそうです。

「彼女は私にお金をいっぱい渡しました」

「給料のこと?」

「いえ。公務員に渡すためのお金です」

賄賂か」


 教習所を開くにあたって、お役所でいろいろな許認可を受けなければならないけれど、そのたびに賄賂が必要なんだとか。

「昔の韓国みたいだな」

 フィリピンあるあるです。

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