ロイター通信が発表したロンドン五輪「十大敗者」に、女子バドミントン・ダブルスの「無気力試合」が選ばれました。
聯合ニュース、8月13日
ロンドン五輪、十大敗者
<オリンピック>バドミントン失格、「十大敗者」
(ソウル=連合ニュース)カン・コンテク記者=バドミントン女子ダブルスの「わざと負け」事件が、2012年ロンドン五輪の「十大敗者」の一つに選ばれた。
ロイター通信は13日、今回のオリンピックの「十大勝者(winners)」と「十大敗者(losers)」をそれぞれ選定、発表した。
このうち、中国、インドネシア、韓国のバドミントン女子ダブルス選手8人がベスト8、ベスト4で有利な組み合わせになるためのわざと負ける試合をして失格になった事件が、敗者の汚名をこうむった。
ロイターは「バドミントン失格事件はスポーツに大きな傷を残すだろう」、「失格になった選手の中には世界チャンピオンの、中国の于洋/王暁理ペアが含まれている」と嘆いた。
韓国ではキム·ハナ/チョン・ギョンウン・ペア、キム·ミンジョン/ハ・ジョンウン・ペアがともに今回の事件に巻き込まれ、早々に帰国の飛行機に乗らなければならなかった。
このほか、会場の安全管理会社のG4S、低調な成績に終わったオーストラリア水泳陣、女子棒高跳び3連覇に失敗したエレーナ・イシンバエワ(ロシア)、禁止薬物服用を摘発された11人の選手が敗者のリストに上った。
一方、2大会連続で陸上短距離3冠王になったウサイン·ボルト(ジャマイカ)、五輪最多メダル記録を更新したマイケル·フェルプス(米国)、大会中の話題を提供したTwitter、開催国イギリスの 自転車選手団がオリンピックの勝者に選ばれた。
一方、「わざと負け」事件に関与した選手、コーチ陣に対する処分も発表されました。
中央日報8月15日
「わざと負けバドミントン」重い懲戒
ソン・ハングク監督、キム·ムンスコーチは除名
選手4人は2年間の資格停止
ロンドン五輪で故意に「負け試合」を図り、国家の名誉を失墜したバドミントンのコーチングスタッフと国家代表選手に重い懲戒下された。大韓バドミントン協会は14日、ソウル・バンイ洞の協会事務室で、ロンドン・オリンピックの女子ダブルスで失格になった選手とコーチングスタッフに対する法制·賞罰委員会を開き、ソン・ハングク(49)監督と女子ダブルス担当キム·ムンス(49)コーチを除名することに決定した。ロンドン五輪で失格処分を受けた4人の選手に対しては、国家代表資格剥奪とともに今後2年間の国内外の大会への出場停止処分を下した。
ソン監督とキム・コーチの除名が確定すれば、バドミントン協会の指導者登録を行えなくなり、今後代表チームはもちろん実業団でも活動できなくなる。また、資格停止2年の選手も実業団チームでプレーできず、事実上選手生活を続けるのは難しくなる。
重い懲戒についてバドミントン協会は、「国際オリンピック委員会(IOC)も、今回の故意敗北事件をめぐり、コーチングスタッフに対する厳しい調査を要求してきており、大韓体育会も同様の動きを見せている」、「協会のほうでも慎重に決定した」と説明した。
大韓バドミントン協会がこのように重い処分を決定した背景として、いくつかの理由が考えられます。
第一は、もしここで甘い処分をすると、バドミントン競技自体が次回のオリンピック種目から外される恐れがあり、メダルを期待できる韓国にとって、そのような事態は避けたいこと。
第二は、今回大会の二大不祥事の一つ、サッカーの「独島パフォーマンス」で寛大な処置を期待したい韓国は、バドミントンで毅然とした対応をすることで、見返りにサッカーのほうで手加減してもらおうとしたのではないでしょうか。
第三は、世界バドミントン連盟会長の意向です。現在の連盟会長は韓国人の姜栄中(カン・ヨンジュン)。姜氏の本業は学習塾経営で、業界最大手の一つ。「不正」に対して甘い処分をすることは、姜氏の教育業界におけるイメージダウンにつながり、本業へも悪影響が出ることを恐れたのではないでしょうか。それで、大韓バドミントン協会に厳しい処分を指示したのではないかと。
一方、もう一つの事件、「独島パフォーマンス」について、韓国内は犯人のパク・ジョンウ選手に対する擁護の論調一色ですが、ここはバドミントン同様に毅然とした対処を期待したいものです。
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