「お父さん、プラスアルファって何ですか?」
D(三女の夫、フィリピン人)に聞かれました。
「うーん、それ以上の何か、みたいな。英語じゃないの」
「違います。アルファはギリシャ語ですよね」
「そうか」
ちょっと調べてみました。
プラスアルファ:〔和製plus α〕基準になる数量や金額などに追加すること(したもの)(三省堂国語辞典)
やはり和製英語(英語じゃないので和製外来語?)でした。
由来は、「アルファ」の項にありました。
昔、野球の九回の裏に、戦わずに勝負が決まったときの記号×〔今はXで示す〕を、αのように書いたことから。
野球のXゲーム(私はバツゲームと言いますが、「バツゲーム」はこの意味では三国に載っていないので、エックスゲームというのが正しいのかも)から来ているということです。
新明解国語辞典の「アルファ」には、
野球で、九回目の表までで勝負が決まったときの記号。xを筆写体に書いたのが起源であるという。現在は、xを使う。
明鏡には、
もと、野球で最終回裏の攻撃が終わらないうちに後攻チームの勝ちが決まったとき、その得点などにつけて言った語。アメリカでスコアブックに書かれた「X」または「×」を「α」に見誤ったことによるという。今では「4X対3」などと書くが、「X」に特別の読みはない。
どうも、野球で使われていたXをαと見誤って、まず野球用語として使われ、そこから「プラスアルファ」という言葉が生まれたが、野球のほうは誤りに気づいて「X」に戻したのに、「プラスアルファ」のほうは使われ続けている、ということのようです。
フィリピンを含む英語圏では使われませんが、和製英語が流入した韓国では、日本と同じように使われています。
TV番組等で敗者に与えられていました。
私の記憶におぼろげにあるのは、「底抜け脱線ゲーム」という番組で罰ゲームがありました。
罰ゲームのその意味は、三省堂国語辞典に載っていました。
「ゲームで負けた者が、罰としてしなければならないこと」