いつも行くミャンマーレストランは、午後7時までがハッピータイムで、生ビールが250円。15分ぐらい前に着いて、立て続けに3杯飲むのを常とします。
そのあとは缶の「ミャンマービール」。連れがいる場合は、さらにそば焼酎(タイとの国境の麻薬を撲滅するために栽培されたそばで作られた焼酎)だとか、ウイスキーを飲みます。
ウイスキーは、ジョニーウォーカーの黒が5000円、赤が3000円。
ところで、ミャンマー語で酒のことをアイェと言います。
「バー・アイェ・チャイタラー?」(どんなお酒が好きですか)
ミャンマー語のレッスンでの先生の質問です。
「チャノー・ビア・チャイテー」(私はビールが好きです)
「犬鍋さん、ビールはお酒じゃありませんよ」
「えっ? そうなんですか」
「ビールはビール。お酒には入りません」
「じゃワインは?」
「ワインはワイン」
「じゃ、さっきの質問にはどうやって答えるんですか」
「そうですね。レッドとか、ブラックとか」
「それってジョニーウォーカーのことですか?」
「ええ、ミャンマーにはジョニーウォーカーしかありませんから。ブラックはお金持ちが飲んで、レッドはあまりお金がない人が飲みます」
「ミャンマー産の酒はないんですか?」
「ラム酒があると思いますけど、私はよく知りません」
先生がイスラム教徒であることを思い出しました。
高田馬場のミャンマーレストランに、ジョニ黒とジョニ赤しかない理由がわかった気がします。
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ようやく仕事が落ち着いてきましたが、慰安婦問題絡みで色々ニュースが多く、浦島気分です。大きな嘘がひとつは潰れて、少しは前進するのかどうか…。
一度はバーテンダーを志した者として、各国の酒事情はとても興味深いです。
ミャンマーというと、イギリス統治の影響か、ビールに力を入れて国産開発、という話は覚えがあります。それと、イギリス統治時代の社交場「ペグー・クラブ」で生まれた(あるいは因んだ)カクテル、その名も「ペグー・クラブ」http://en.wikipedia.org/wiki/Pegu_Club_(cocktail) も、80過ぎの元バーテンダーから教わった思い出が。
しかし先生のお話だと、ジョニ赤ジョニ黒時代の日本よりはるかに酒のバリエーションは少なそうで、カクテル文化はどんなだろうと気になります。イギリス統治期の名残があれば、細々とでも受け継ぐバーテンダーがいるのかも知れません。
文化の厚みのようなものは、爛熟の記憶の継承次第だと考えているので、カクテルひとつとっても、日本に生きるのは幸運だなあと、実際は知らぬまま思いふけってしまいました。
「酒」を表す語が指す範囲は、英語でも、ビールやワインが Liquor かというと、語感的にちょっとずれを感じます。 Booze が広い気もしますが、ちょっと俗っぽい。日本語は全て酒で片付く辺り、ワインやビールほど、日常にどっぷり入り込んではいなかったのかと空想します。
行ったことがないのでわかりませんが。