犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

朴槿恵辛勝

2012-12-20 23:21:33 | 韓国雑学

 予想通り、接戦となった韓国大統領選。

 勝ったのは朴槿恵でした。

 得票率は朴槿恵51.6%、文在寅は48%といいますから、本当に僅差です。

 韓国の大統領選挙は平日に行いますがその日は祝日扱い。それもあって投票率は概して高い。

 今回の投票率は75.8%。大統領の直接選挙が始まった当初は、90%近かったですからそれに比べれば低いけれども、近年では高い方です。

 今回の選挙は、保守と親北という面もありますが、世代間の戦いでもありました。

 朴氏は、父、朴正煕大統領に郷愁を感じる老年層に支持され、文氏のほうは、盧武鉉を支持していた若者層の支持率高いとのこと。それぞれの年齢層の投票率はどうかというと、

60歳代以上 78.8%

50歳代 89.9


20歳代 65.2%


 老人が高く、若者が低かったことが、朴氏の勝利につながったのかもしれません。

 朴槿恵大統領の誕生は、いろんな意味で画期的。

 まず、女性であること。儒教国家韓国では異例のことです。

 そして二代続けての大統領だということ。

 日本の首相には二世もいますが、大統領は任期が長く、歴代大統領の人数も少ないですから、二世大統領が初めてなのは当たり前かもしれません。

 日本の二世議員は、若いときから恵まれた環境で育った人が多い。

 朴槿恵の場合は激動の人生でした。

 政治に関係のない生活を送っていたのに、母親が朴大統領を狙った流れ弾に当たって死亡。急遽、留学先から呼び戻されて、5年間、朴大統領のファーストレディー役を務めました。

 そして今度は朴大統領自身が暗殺。

 両親ともに銃弾に倒れるという悲劇を味わいました。

 その後、政界から離れて財団などの運営にあたるも、98年に政界進出。すでに10年以上のキャリアを積んでいます。

 根は親日のはずですが、今の険悪な環境の中では、心ならずも反日のポーズをとらざるをえない場面が増えるでしょう。

 安倍首相といい関係を結んでほしいものです。


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