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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

日本語の教え方

2020-01-21 23:24:37 | 言葉
 一年前のこの日、妻が退院しました(リンク)。

 倒れる前にしていた仕事、習い事、ボランティアなどはすべてやめて、リハビリに専念するところから始め、一つずつできることを増やしていきました。

 1年たった今、お茶とテニスは、半分見学ですが、参加させてもらっています。保育園の給食補助の仕事も、この前、手伝わせてもらいました。

 この日は、地域の日本語教育ボランティアに行くというので、車で送りがてら、私も見学しました。

 日本語の勉強の前に、いちばんベテランの先生が、ボランティアの先生を対象に、「日本語の教え方」の講義をしていました。

 テキストは、日本語教科書の定番の『みんなの日本語』。その日は、「形容詞の教え方」でした。

 たかい、おいしいのような「い形容詞」と、しんせつだ、きれいだのような「な形容詞」の、現在、過去、ふつう、ていねいの形を説明します。

 私たちが学校の国語の時間に習った文法では、い形容詞はただの形容詞、な形容詞は形容動詞でしたが、日本語教育の世界では、い形容詞、な形容詞と呼ぶのですね。

い形容詞
現在 おいしいです。
過去 おいしかったです。
否定 おいしくないです。
過去・否定 おいしくなかったです。

な形容詞
現在 きれいです。
過去 きれいでした。
否定 きれいじゃありません。
過去・否定 きれいじゃありませんでした。


 「おいしいの否定は、おいしくありません、おいしくありませんでした、という形もありますが、最初は、おいしいくないです、おいしくなかったです、という形だけ教えます」という解説がありました。

 確かに、初学者には、複数の言い方を教えるより、ただ一つのいい方だけをおしえるほうがよい、というのも一理ありますね。

 でも、じゃあ「な形容詞」のほうも、

きれいじゃありません/きれいじゃありませんでした

ではなくて、

きれいじゃないです/きれいじゃなかったです

 のほうを教えるほうが、統一性があるように思いましたが、私は妻のつきそいで来ただけなので、質問は差し控えました。
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