犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

パリ行き霧散

2011-03-28 00:00:45 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)

 今年は私が今の会社に移って20年。勤続20年で,2週間のリフレッシュ休暇がとれます。これまでも10年,15年の節目に休暇の機会がありましたが,韓国にいたこともあってとれなかった。

 今年はそれに加えてまもなく50歳を迎え,さらに結婚25周年(銀婚式)でもある。

 それで,思い切って家族で海外旅行をしようという計画を立てました。4人娘のうち3人は学生,就職した一人も幼稚園の先生なので,春休みの時期がちょうど休暇をとりやすい。それで,3月の終わりに一週間のパリ旅行を企てたのです。

 ところが今回の大震災。

 会社業務にも大きな支障が出て,とても一週間の休暇をとれるような状況ではなくなってしまった。

 私が主人公の旅行なので私が行けなくなったからにはとりやめざるをえないと思いましたが,すでに購入済みの激安チケットはキャンセル不可。全額没収(燃油サーチャージ,税金は返金)される。

 結局,家族会議の結果,私以外の家族は決行することにあいなりました。

 家族は全員出発,一人家に残ったところへ,原因不明の光回線のダウン。テレビも見られないし,インターネットもできない(現在は回復)。さびしい日曜日でした。

 そこに降って湧いたのが,家族のうち一人早めに帰ることになっていた次女のスカンジナビア航空が,帰りの便を一方的に欠航にしたという連絡が,日本の代理店から入った。どうも,日本行きの客にキャンセルが相次ぎ,利用者が少なくなったことが理由のようです。

 航空会社は勝手に前日の便にかえたらしいけれど,次女に国際電話をして聞くと,それは困る,翌日にしてほしい,とのこと。日本の代理店によれば,土日は現地の航空会社の事務所が休みなので連絡がとれない…。ま,どうせどの便もがらがらのはずだから,変更はできるでしょう。

 ところで,ほかの家族が使う飛行機はエアフランス。成田からパリまで直行便のはずだったのに,なぜか韓国の仁川経由に変更になった。どうも,パイロットが日本行きを拒み,成田-仁川間だけ日本人のパイロットに交代するようです。

 しかしなあ…。ジェット機に乗るほうがよっぽどたくさん被曝するはずなのになあ。

 そーゆーパイロットには,河北新聞に載った川島隆太教授の記事(→)を読ませてやりたいものです。


 「外国人たちが大勢、日本からの脱出を試みていますが、飛行機で米国や欧州に逃げ帰ると空気の薄い高高度の場所を飛行するため、地上にいるときよりも大量の放射線(宇宙線)を浴びます。

 その強さは80マイクロシーベルト。10日間、現在の放射能を浴び続けるのと一緒です。しかも現在心配されている放射能はほとんどが服や靴に付いています。自宅に帰り、服や靴を脱ぐと、24時間被ばくし続けることは難しいのです。この程度の放射能を気にする人は、飛行機に乗るとかえって大量に被ばくするので、船で逃げだすことを科学者として推奨します。」


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