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犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

「之の字歩行」の文政権

2019-11-15 23:55:13 | 韓国雑学
 韓国の文在寅大統領が、任期5年の半分を過ぎたところで、これまでを振り返り、自画自賛しています。

 曰く、

「これまでの2年半は、越えなければならない過去を克服し、新たな未来を進む転換のための時間だった」

「崩れた国を建て直し、国を正常化した。そして正義と公正の価値を社会の全領域に拡散させている」

 景気低迷、雇用悪化、貧富格差拡大、南北関係、対米・中・日外交の悪化などへの自覚や反省はなく、

「貧富の差の拡大と不平等経済を人間中心の経済に転換し、共に豊かな国へと進んでいく基盤を構築した」

「韓半島情勢の奇跡のような変化も生み出した」


「平和と繁栄の新たな秩序へと大転換する重大な歴史的挑戦に乗り出している」

「外交多角化で地平を広げ、新南方・新北方で協力経済領域を拡大した」


 対日関係についても

「誰も揺るがすことのできない国へと進む礎石を固めている」

 これに対し野党は

「経済・外交・安保の現実から目を背けた自画自賛だ」

「失敗した政策を繰り返してはならない」


と批判していますが、コ・ミンジョン青瓦台報道官は

「不十分だと批判する方もいるし、成果があったと評価する方もいる。だが、一貫性なくあっちへ行ったりこっちへ行ったりするのが一番良くない」


と言ったそうです。

「あっちへ行ったりこっちへ行ったりする」と訳されている表現の原文は、갈지자 행보

 カルチは、之という漢字の訓と音で、カルチジャは『「行くの之」の字』。ヘンボは「行歩」。全体で「之の字のような歩き方」「ジグザグ歩き」です。

 コ・ミンジョンさんは、ムン大統領が一貫性を持ってふらつくことなく進んでいると言っているのでしょうが、慰安婦合意破棄、徴用工判決による請求権協定の否定などをみると、前政権との一貫性がなく、日韓関係を迷走させているように思います。
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