高尾山から小仏峠を歩いてきた彼女が、京王デパートの北海道展のイートインに行こうと言います。二週続く、北海道展と言えば京王と言われる手練れの運営は、お店が週がわりなんてサービスも。
先週は旭川の梅光軒で、今週は札幌の月見軒です。
味噌ラーメンです。
こくのあるスープに味噌が香りよく馴染んで、ずーっと勢いよくすすりこむと、口がおおいに幸せになります。
麺も元気な中太で、ワイルド北海道の面目躍如という感じ。
きっと冬になると、『月見軒が東京にあれば!』と存在を羨むことになるでしょう。
白木のカウンターに座ると、カラリと揚がった海老の頭が一つ。
空腹に落ちる最初の一口がいつも楽しみだったのに。
渋谷の天ぷら屋さん、『天松』が扉を閉ざしていました。
今晩、会社帰りに東急プラザ裏を歩いていると、シャッターが降り、張り紙が見えました。
「定休日だっけ」
「遅い夏休みかな」
彼女と話すのは、のんびりとした会話です。事実を知る前の平和な気持ちはすぐに吹き飛びます。
嘆きの声とともに、後悔が溢れます。8月18日に閉店と言うのなら、穂高岳から下りたらすぐに食べに行くんだった。
季節の野菜が盛られた篭から、好みの3つを揚げてくれるサービスをもう一度味わいたかった。
夫婦で通い、彼女が旅に出てしまったときには一人で暖簾をくぐり、悩む後輩を連れ、
大切な人をもてなし、父や母に江戸の味わいを披露しました。
これほど色々な人と食を共にして、誰からも喜んでもらえる店を知りません。
魚介と野菜の旨味を凝縮した天ぶらならではの味を引き出してくれた技はもちろん、
揚げ方の真摯だけれど圧迫感のない自然な立ち居振舞いが居心地よく、
コースを食べ終える二時間がとても楽しみでした。
一つの店の終わりが、これほど無念なのは初めてのことです。
渋谷暮らし12年、食べる記憶とすむ記憶が、これ程密接に絡み合っていたとは。
自分でも驚いてしまう、十六夜の帰り道でした。
気になったので金曜日夜の一般開放の様子を見に来ました。
前代未聞の低密度です。
ゾウだって走れそうな余裕があります。
かくいう私も、今日のトレーニングはプールにしておきますが。
新聞やテレビの大報道で知られている『代々木公園大封鎖』。
実地確認です。
木々を震わすセミの鳴き声が、昨日以上に盛大に聞こえます。
ここ参宮橋門を上がったたところでも、ウイルス感染した蚊が見つかったと、
新聞に掲載された”汚染蚊発見地図”にプロットされていました。
続いて西門封鎖も確認、こちらには警備員さんが立っていました。
作業車の出入り口になっていると看板があります。
警備員さんは持ち場を離れるわけにも行かず、長袖長ズボンといっても
立ったままというのは不安なものでしょう。
ては、織田フィールドがどうなっているか、ついでですから足を伸ばしてみましょう。
新聞によると、こちら方面でも蚊のサンプルを採集しましたが、ウイルスは見つからなかったそう。
今晩、金曜日夜の定時開放は変更無しのようです。
マラソンのシーズンも近づいてきたし、ランナーは今後のデング熱波及がどうなるのか、気になります。
日の元で彼女からのプレゼントを撮影しました。
ただの洗濯物に見えちゃいましたね。
「虎命」がやたら目立ちますが、プレゼントにリクエストしていたのは後ろに写るランパンの方でした。
ただ、夏のトレーニングでほとんどのTシャツが、フィルムケース入り香りの洗剤・ボールドを使っても
運動部室の香りが抜けなくなってしまっていた悲劇を気遣ってくれたようです。
あ、ドームのレフト外野で応援するなら、これくらいは来ておきなさい!という指導の意味かもしれませんが。
なお自分的には、「虎=わたし」と彼女が言ってくれていると独自解釈もしている次第です。