ennui   by imu

フランス語ではぼんやりとかトロンとしたとか、気怠いとか。
そんな力の抜けたブログとしてリニューアル。

少しずつ、すこしずつ。

2009年09月10日 21時14分09秒 | 絵日記



病院のデイルームから夕焼けを見るのが
父のお世話をしながらの日課だった。

美しい夕焼けをなんとかベッドの父に見せたいと
携帯で写真にしては父に届けた。
でも、やっぱりキレイに撮れなくて。


今日は夕食を作りながら西の空を見た。忘れていた日常が帰って来た。
なんて美しい夕焼け。

夕焼けは悲しみの象徴だったけど
今日は心穏やかに見上げている。

こうやって、父が空けて行った胸の穴は
すこしずつすこしずつ小さくなって行くんだな。

少しずつ、すこしずつ。

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3 コメント

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Unknown (おやい)
2009-09-11 12:22:37
ちょっと落ち着いてきたかな?
悲しいことだけど、人間って忘れる動物なのだよ。思い出すってことは忘れていたってことに気が付いて愕然としてしまうこともこの先あるかもしれないけれど、それはそれでいいんだよ。

人には有限のキャパがあるのだと思う、だから忘れることが無いと、先には進んでいけないんだ。未来を取り込むためには、過去を忘れなければならない…悲しいことかもしれないが、なくなっていった人たちはみな、それを願っているのだと私は思うのだよ。

少しずつ、少しずつ、前に進んでいけるといいね。
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ご冥福をお祈り致します (りら)
2009-09-11 22:44:59
笑顔のままで旅立たれたお父様
きっとあちらで天使や優しい神様に囲まれて
imuちゃんにありがとうって感謝しながら
同じ夕焼けの空を眺めている事と思います。

ずっとずっと長距離での看病お疲れ様

何もしてあげられなくてごめんね

お父様から最高の愛情を受けたimuちゃんが自分へ最大限の誇りを持って生きることこそが、
最大の感謝だと思います。


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見守られて、 (imuimu)
2009-09-12 16:34:29
こうやってそっと見守っていてくれる
これだけで心が穏やかでいられます。ありがとうございます。

>おやいさんへ

>人には有限のキャパがあるのだと思う、だから忘れることが無いと、先には進んでいけないんだ。未来を取り込むためには、過去を忘れなければならない

はっとさせられました。
そうですよね、毎日思い出しては涙していることが供養ではないですね。
ふと思い出してあげること、これなんですね。

いつもおちゃらけのおやいさんだから(ごめん~)こそ
今回のコメントは重くて温かく感じました。
ありがと、そして、これからもどうかヨロシクお願いします。

>りらさんへ

りらさん、痛い指でのコメントありがとうございます。
お加減はどうですか?

葬儀って死んじゃった人のために有ると思ってたけど
実は生きて行く家族のために有ったんですね。

亡き人への感謝の気持ちを送る形で示す。
温かい葬儀で送ってあげたい気持ちが叶って
今はこれで良かったと思える様になりました。

たくさんたくさん、りらさんには
心物ともにお世話になりました。

徹夜看病のベッドサイドで食べた
りらさん手作りパンの味、わすれません。

本当にありがとうございました。
そしてこれからもこんな弱気な妹分ですが
末永くよろしくお願いします。
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