誰が立てたのか、浜辺に流木がいっぽん。
夕暮れの浜辺は潮風と共に、満ち潮がひたひた足下を濡らし始めた。
倒れちゃいそうだな。倒れるのは、見たくない。
婿殿との生活が始まりひと月。
買い物の量も増えたし、洗濯物の量も増えたし。毎日話す人がいる。
そして、料理する事の意義を感じ、夫婦である事の意味も感じる。
この生活がいつまで続くのか、また一人の生活に戻れるのか。
そんなこと心配しながら生活するのは無駄な事。
わかってるけど、浜辺の流木みたいに
心がぶっ倒れるのはいやだ。
波の様に訪れる一人暮らし、二人暮らし。
今は戸惑っているけど、リズムある生活・・・。
それを楽しめるワタシに、ちょっとだけなれそうな気も、する。