ずっとバラの花の中に居る小さな蜂をみていました。
忙しそうに花粉のだんごを足につけています。
この花は僕だけの物。
そんな感じで忙しく、また丁寧に、花をさぐっておりました。
蜂は花の香りに誘われて寄って来たのでしょうか。
香り。
父が亡くなり数ヶ月経った頃、母が言いました。
押し入れやクローゼットを開けると父の匂いが残っていて、思い出しちゃう・・・。
第三者にはタダの体臭でも 愛する人のそれは
とても愛おしく、限られた香りなのだと。
ワタシには愛する人の特別な香りを、嗅ぎ取る力があります。
それは誰にでもある物だと、ワタシは思うのです。