まだ真夜中3:00。眠い目をこすって起きる。また赴任先へ戻る朝。
コーヒーを飲むメカのり君の横でテレビをぼんやり眺める。
映るはドキュメント番組。
58歳のタクシードライバーが家族と別れ東京へ出稼ぎに行く話。
食べていくために仕方なく家族と離れていく。
私達夫婦、結婚記念日を昨日迎え21年目に入った日。
何となく私達に何かを語りかけているような気がした。
この先も別れて暮らす。確かに寂しいけれど辛くはない。
それは夫メカのり君が自分の仕事に誇りを持っていると信じているから。
辛い事もあるだろうけれど。
もちろん食べていくためにというのも否めないけどね。
家族なのに離れて暮らすのは意味が無い?
もし子供がいなければ我々の生活はまた違っていたのかな。
既に息子は我々から離れかかっている。
夫婦だけで向かい合うようになっていくんだな。
離れていても辛くなんかないよ。今日もこの先も。