忘れられないホワイトデー
3月14日 日曜日。
白くて大きな車が迎えに来ました。
そして私はそれに仕方なく乗る事になりました。
救急車です。
忘れもしません、14年前のホワイトデーである今日。家族連れで賑わう公園。
当時、息子は4歳。
怖がっていたのに無理矢理遊ばせたジャングルジムから落ちました
高さは4m以上はあったでしょうか。
落ちた時、何が起こったか解りませんでしたが
スックと立ち上がったのでホッとした瞬間、
血が流れ落ちました。鼻血ではありません。
アゴの内側の肉がごっそり・・・(これ以上書くと強烈なのでこの辺で)
事務所に担ぎ込むと偶然、消防署長さんが来ていて
冷静に且つ優しく『今、救急車を呼んであげるから、待っていなさい。』と言って救急車を呼んで下さいました。
乗り込む時に周りの刺す様な視線が忘れられません。
サイレンを鳴らしながら走る救急車の中、腕に抱かれた息子が眠り始めました。
このまま死んじゃうの?!と一瞬不安に。
今では息子の無精ビゲの中にちっちゃく残る傷跡。
すごく苦いけど一番覚えているホワイトデーの味です。