週末に森高千里のライブ、『2023年ツアー 今度はモアベターよ！』に参戦した。僕が大学生時代に大好きだった森高千里。彼女は僕と同い年ということもあって昔から勝手な親近感を持ちながら応援していたが、大学時代には彼女のCDを買いまくって良く聴いていたのが懐かしい。今年はライブの抽選に当たり、ついに彼女のライブに参戦することが叶ったのだ。
場所は三軒茶屋にある昭和女子大学の人見記念講堂。今回のツアーの初日がここ人見記念講堂で、これから年内いっぱいかけて全国12か所を周るツアーである。人見記念講堂は音響設備がいいと言われており、実に多くのライブが開催されているホールだが、今回初めて訪れた。ホールツアーとしてはちょうど良いサイズ感が何ともいい感じである。
開場1時間前に到着。ファンが徐々に集まってきたが、殆どが自分と同じかちょっと上の“おじさん”が殆ど。おばさんよりも圧倒的におじさん比率が高いし、若者が殆どいない。僕も世代が近い友人と参戦したので、まさに例に漏れず“おじさんたち”の一員である(笑)。それにしても、この女子大のキャンパスに、これだけたくさんのおじさん(自分を含めて)が終結する景色というのはちょっと面白いし、こっ恥ずかしい感じもあるが、逆に心地良くもある。90年代当時に森高を応援していた世代がまさにそのまま歳を重ね、今でもコアな固定ファンとして定着していることにちょっと感動してしまう。松田聖子のライブでもいつも同じように感じていたが、この固定客ベースを長年持ち続けているというのは、ライブの集客において実に強力である。客層で言えば、松田聖子に比べると、森高はやはり圧倒的に男性比率が高い。
開場前にグッズ売り場で、ツアータオル(2,500円)と、ツアーパンフ(3,500円)を購入。タオルは黄色とオレンジの２色だが、僕はオレンジを記念に購入。首にかけると、森と高という漢字が横に並んで、“森高”となる仕掛け。ツアーパンフはキラキラした表紙でこれまた気分が上がる。
17時にライブが始まると、観客総立ちでいきなりボルテージは最高潮に！セットリストは下記23曲。２時間を超える最高に充実したライブであった。
1) 短い夏
2) 八月の恋
3) 海まで5分
4) 二人は恋人
5) ザ・ストレス
6) その後の私
7) 知りたがり
8) オーバーヒートナイト
9) Sweet Candy
10) 夏の海
11) 七夕の夜、君に会いたい
12) 私の夏
13) 渡良瀬橋
14) 雨
15) 17才
16) 気分爽快
17) ハエ男
18) バナナチップス
19) 夜の煙突
20) 雨のち晴れ
アンコール1
21) 私がおばさんになっても
22) この街
アンコール2
23) コンサートの夜
それにしても、森高は相変わらず可愛い！とても54歳には見えないし、この歳になってもライブをこなせる体力、そして変わらぬ美貌と、当時のミニスカート衣装を着こなせる美脚も健在。30年前と変わらぬ美しさは感動的であった。
そして、『Love Music』など司会業も多くこなす森高らしく、流暢なMCもなかなか見事であった。
セトリもヒット曲満載なのは言うまでもないが、これから訪れる“夏”をテーマにした曲もかなりリストアップされていた。中でもシングル２曲目の『オーバーヒートナイト』はこれまでのライブではあまり歌ってこなかったらしく、今回レアな選曲。そして、『七夕の夜、君に会いたい』はライブで初披露したらしく、こちらもレアで貴重な体験となった。個人的にはノリノリ系の曲も大好きだが、意外に『海まで５分』は結構好きな曲だったので、今回歌ってくれたのは感動。
そしてアンコールも２回あって、後半も大盛り上がり！まず最初のアンコールでは、森高のライブではお約束となっている『私がおばさんになっても』と『この街』。どちらも森高の曲の中でも1,2を争う人気曲だが、特に『私がおばさんになっても』を今回生で聴いて、30年経って“魅力的なおばさん”と化した森高が歌うこの歌は当時聴いていた印象ともまた違い、とても深みのある名曲として心に染みた。聴きながら、この30年を噛みしめ、不覚にも思わず感極まってしまった。
今回森高のライブに参戦して、思わずまた大学生時代に森高のことが大好きだった自分を懐かしく思い出すことが出来たし、54歳となった今の森高もとても味わい深い美しさがあることを再発見出来たことで、改めて森高のファンになってしまった。また今後もツアーに参戦して“同期”の森高を応援したいと思う。
