僕の大好きな街、神保町でいつも立ち寄る絵本専門店がある。Book House Caféというお店だ。様々な絵本が店内ところ狭しと並べられており、中央はカフェになっているので、絵本を見ながらカフェを飲んで寛ぎながらゆっくり過ごすことが出来る、素敵な絵本屋さんだ。僕も絵本を描く時、何か新たなインスピレーションが欲しい時にいつもここに立ち寄っては、最新の絵本などをチェックしている。
そんなBook House Caféをたまたま先日お昼休みに訪れたら、奥の展示会スペースで、ふくながじゅんぺいという絵本作家さんの『へび ながすぎる絵本原画展』が開催されており、ちょうど作家のふくながじゅんぺいさんご本人もその場にいらしたので、直接色々と制作秘話などをお伺いすることができた。
『へび ながすぎる』という絵本は、途轍もなく長いへびだということに気が付かず、へびと一緒に戯れてしまうねずみ、うさぎ、ゴリラ、ネコ、トリ、ゾウなどの動物をコミカルに描いた作品。とてもシンプルでわかりやすいし、キャラクターの動物たちもかなりシンプルなデザインでとても可愛い。完全に僕の好きなタイプの絵本である。
作家のふくながじゅんぺいさんもこれまで存じ上げなかったのだが、今回展示されていた絵本の原画や、絵本制作過程のスケッチノート・アイディア帳なども見ることが出来て、絵本制作のプロセスとしては僕とかなり似ていると思いながら、聞いていて嬉しくなってしまった。そして、ふくながじゅんぺいさんもとても爽やかで話やすい方であった。
今回Book House Caféに立ち寄って、偶然にもお会いすることが出来たふくながじゅんぺいさんと、『へび ながすぎる』がすっかり気に入ってしまい、サイン入りの絵本を記念に購入。そして、ふくながじゅんぺいさんと記念写真を撮らせて貰うことが出来た。僕も絵本の制作意欲が湧く、とても刺激的な出会いであった。