長寿番組である『笑っていいとも!』が放送を終えた。
1982年開始から32年。実に8054回の放送とは
途轍もない金字塔である。
夜にはグランドフィナーレとして3時間の
生放送スペシャルが放送された。
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1982年と言えば僕はちょうど中学生になったばかりの頃。
B&Bがやっていた『笑ってる場合ですよ』に変わり、
当時はもっとマニアックでアングラなイメージだった
タモリが司会となる新しいお昼のエンタメ番組が
始まると言うことで話題になったのを今でも良く覚えている。
みんな、僕と同世代の人は笑っていいともに対して
似たような思い出を持っている筈だ。まさに青春時代に、
常に笑っていいともは空気のようにそこにあり、
共に年月を重ねてきた同志のようである。
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タモリ、たけし、さんまをみんなはビッグ3と呼ぶが、
この3人はみなそれぞれタイプが違い、
それぞれ違う形で人を惹きつける。
その中でもタモリは淡々として、一見オーラや威圧感は無く、
変な邪念のようなギラギラ感も無く、どこか安心する、
人間として懐が広くてホッと出来るような空気感が漂う存在だ。
時には子供のようにはしゃぎ、時には誰も追従出来ない
マニアックな世界を披露し、時には実に大人らしい知性を見せ、
その博識で見識の広さに圧唐ウれるのだ。
夜のグランドフィナーレでは、タモリが憧れる
あの吉永小百合が中継で参加し、タモリも照れ照れ。
僕も吉永小百合は好きなので、この登場を楽しみにしていたが、
あの年齢であの美しさ、可愛らしさは驚くばかりである。
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昼の最終回ではたけしがテレフォンショッキングに
登場して花を添え、グランドフィナーレでは、
タモリとさんまのトーク、更にはダウンタウン、
ウッチャンナンチャン、とんねるず、ナイナイ、爆笑問題、
スマップ中居たちが登場し、グダグダだったが、
何とも豪華な共演であった。タモリだからみんな
集められる顔ぶれで、タモリの人望がなせる技だ。
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またいいともの元レギュラーが客席に勢ぞろいし、
同窓会さながら。大勢のメンバーがスピーチをしたが、
スマップ香取慎吾や中居くんは涙を見せ、
ローラや柳沢加奈子も号泣。みんなタモリ、
そしていいともへの思い出を語ってタモリを送別した。
この中で鶴瓶のスピーチが実に的確にタモリの特徴を
言い当てていた気がした。タモリは若手倹lの"港"だと。
フジテレビもタモリを港とする新しい番組を考えんとあかんで、と。
笑っていいともは実に多くのお笑い倹lやタレントを
輩出、育成してきた。言わば笑っていいともの
レギュラーになることは、人気のバロメーターでもあった。
その意味でこの育成所が無くなって
しまうのはやはり物足りないのだ。
『笑っていいとも!』が終わるのはとても残念である。
タモリが司会などを務めた番組は、『トリビアの泉』、
『ボキャブラ天国』、今でも司会をする
『ミュージックステーション』、『タモリ倶楽部』、
『世にも奇妙な物語』など色々な番組があったが、
やっぱり笑っていいともが終了すると言うことは
他とは違うインパクトと喪失感がある。
単に青春時代を共にした一番組が終了すると言う事実以上に、
日本の券\界にとって大きな損失だと感じた。
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最後はタモリの胴上げでついにフィナーレ迎えた。