プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

ムーの話

2011-10-17 22:43:10 | Weblog

月刊ムーである。
学研が真面目に出版しているオカルト雑誌である。

いきなり本筋からそれるが、テレビがつまらなくなって久しい。
昔は川口浩(藤岡弘)探検隊とか、超能力ものとか、埋蔵金を探すとか、今考えれば胡散臭いと思えるようなコンテンツがあったものだ。
最近は民放の番組の劣化が甚だしいが、これもひとえに制作費が削られているからだろう。
低予算のなかで、守りに入った番組が多過ぎる。探検隊シリーズのように、真面目にバカをやる番組が見たい。

さて、「ムー」の話である。wikipediaにあるように、この雑誌がここまで休刊せずにこれたのは、愛読者が今もいるからだろう。中身はオカルト、眉唾もの、トンデモ系で埋めつくされているが、逆に言えばこれほど志の高い本は無い。真偽のほどは定かではないのだから、完全に否定もできないわけだ。

今回の東日本大震災についても、最新号では地震兵器やら、核爆弾が使われたなどの説が展開されている。
その話は世界の金融システムや、911のアメリカ同時多発テロ、世界貿易センターから消えた金塊にも話が及ぶ。
ただ、先ごろ発表されたアメリカの1兆ドルを超す財政赤字の問題は実際の話、尋常ではない。
野田首相がニューヨークでオバマ大統領に会い、そのあと急にTPP参加や普天間の議論が行われているのもなにやら拙速すぎる。
日本はよほどアメリカに弱みを握られているのだ。そしてそれはある種の脅しのようなものなのかも知れない。

最新号(11月号)で期待を持ったのは、遠隔透視の超能力を持ったあのマクモニーグル氏による福島第一原発の透視である。
この記事の中で、マクモニーグル氏には今回の透視対象が福島第一原発であることを知らせずに依頼しているわけだが、福島第一原発の写真を渡している時点で見え見えなのである。
そして、透視結果が得られたのは「2週間後」。しかも、透視した内容のスケッチは、原発の内部構造をそのままスケッチしたようなまさに「見え見え」の結果であった。
さらに言えば、その透視結果は、合っているかどうかは現時点で誰にもわからないわけである。
どうやらこのマクモニーグルさん、とんだくわせものらしい。


しかし、「ムー」の華麗な想像力を発揮させた記事も、時には本当のことを語ることもあるらしい。
2005年5月号の、「緊急警告!最新日本列島ハザード・マップ」の記事である。



日本列島は巨大地震、津波、火山噴火、原発の事故などの危険にさらされているという内容だ。
実際に、巨大地震、大津波、原発事故は起きた。

記事にはこうある。
「原発事故が発生し、環境に大量の放射能が放出された場合、何より大事なのは速やかな避難と、それを可能にする情報公開だ。というのも、放射能や放射線は色もなければ匂いもない。住民は知らないうちに被曝する。それを防ぐには、放射能測定器による情報を、逐一知らせることだ。ところが、”事故は起きない”という国や電力会社は、毎回その詳細を隠そうとし、住民への通報が遅れる。こうして、予想だにしない惨劇が訪れるのだ。」

残念ながら、惨劇は起きた。
ショッキングだが、現実の話になってしまったのである。
このようなリンク「放射性物質に狙い撃ちされた村」もはらさせてもらう。

さきほどのムーの記事には、こういった図も収録されていた。



悲劇としかいいようがない。


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