プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

自転車の漂流

2012-01-10 18:51:06 | Weblog


自転車の立場とは、どうにもこうにも曖昧なものである。
周知のとおり、自転車は道路交通法上は車両の一種(軽車両)であり、基本的には車道を走るものである。
違反をすれば当然取締りの対象となるが、この自転車の原則車道走行も、あくまで原則であって例外もあることから、今日まで混乱が続いている。
要するに自転車による危険運転の取締りを強化する、という流れらしいが、自転車が車道を走ったところで、今度は自転車が危険にさらされるわけだし、車の方だって自転車で車道を走られたら邪魔だろう。

昨秋ごろには警視庁なんかが自転車の歩道走行禁止を徹底するとか行っていたのに、ここにきて車道走行は徹底せず、自転車も走れる歩道を整備するとか物腰を柔らかくしている。

実際のところ、歩道にある程度の広さがあれば自転車が通っても問題ないと思うし、車道は自転車が走るには狭すぎるのだ。はっきり行ってトラックなんかがバンバン通る道で自転車を漕ぐのは、自殺行為に等しい。

落としどころとしては、冒頭の写真のような、自転車は歩行者に配慮して走行する、ということになると思います。

さて、自動車といえば「自(みずから)動(うごく)車」ですが、自転車は「自(みずから)転(ころがす)車」で、自動車と自転車は文字は似ているけれども大きな違いがある。そもそも自転車を車両の一種とするところからして、無理があるんではないだろうか。

自転車は人々の暮らしに欠かせない乗り物であって、チャリンコといった呼び名も色々とある。
日本では「バイク」といえばオートバイのことを指すが、「マウンテンバイク」などというように、「bike」は「bicycle」の短縮形であって、自転車のことである。
じゃあ自転車の語源は?というと、どうも明治のころの三輪車の商品名だったようであって、興味深い。

自転車は疲れない乗り物であり、同時に疲れる乗り物である。
同じ距離を移動するには、歩く(走る)よりも自転車の方が楽に移動できる。これは事実である。
ただ、自転車もスピードを出して走ると当然疲れる。これも事実である。

ママチャリなどというものが発達しているのも日本独特のものだろうし、日本であっても雪国であったり、北海道や沖縄なんかではまた自転車を取り巻く環境というのは違うだろう。

そこへ来て、災害や地球環境などのからみで注目の集まっている自転車である。そして自転車は、人が漕いであげないと前へ進まない、後ろへ下がることもできないストイックな乗り物である。


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1 コメント

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新春 (ミイバーです)
2012-01-11 10:29:38
あけましておめでとうございます。
  よいお年となりますよう念じております


自転車の件 おもしろい視点ですね。
ワタシは歩行者道路のみ走るべきと思いますがね。難しい部分もありますがいずれにしても歩く人、自転車の人 モラル、エチケット以外のなにものでもないと思うよ
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