プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

VTR250のエンジン

2012-02-19 21:26:10 | Weblog
ホンダ・VTR250のエンジンは、その名が示すように、V型2気筒、いわゆるVツインである。

Vツインは「ドコドコ」という鼓動感のあるエンジン音が特徴として挙げられる。ハーレーダビッドソンの45度バンクのように振動が大きいという印象も強いが、実は90度バンクのVツインは振動バランスが良いとされる。
スズキのグラディウスも90度Vツインのようであるが、不等間隔爆発がもたらすVツイン独特の鼓動感と、低速からのトルク感がやはり特徴としてある。

直4は高回転まで回す気持ちよさがあるだろうが、Vツインは高回転まで回すというよりも、低中速域でトルクを感じて走る気持ち良さがある。

VTRのサービスマニュアルにものっかっているが、クランクピンを共有して、不等間隔爆発というのがここから見てとれる。




準チョコ

2012-02-13 21:37:21 | Weblog
知っているようで知らないチョコレートというものについて、自分のために整理をしてみる。

例によってwikipediaの森に分け入ってみる。

チョコレートとは、カカオの種子を発酵・焙煎したカカオマスを主原料とし、これに砂糖、ココアバター、粉乳などを混ぜて練り固めた食品」とある。

では、カカオマスとは、ということだが、「カカオマスとは、カカオ豆の胚乳を発酵、乾燥、焙煎、磨砕したもの」とある。

つづいてココアバターであるが、「ココアバターとはカカオ豆の脂肪分であり、主にカカオリカーから圧搾して製造する」とある。

ちなみにココアパウダーとは、カカオマスから脂肪分であるココアバターを搾った残りである「ココアケーキ」を粉砕して粉末状にしたもの」とある。

つまりは、カカオ豆からカカオマスとカカオリカーが得られ、脂肪分がココアバターとなり、残りがココアケーキ(ココアパウダー)になるということか。

で、チョコレートに戻るが、カカオマスにココアバターを加えているということは、カカオ豆から分離したものをまた一緒にしているということでよろしいだろうか。

さて、お菓子の原料では「準チョコレート」というものがあるが、これが「純チョコレート」と紛らわしい。

「準チョコレート」とは、カカオ成分の違いによるチョコレート生地の分類によるもので、「カカオ分15%以上・ココアバター3%以上、・・・」とある。一方「純チョコレート生地」とは、「カカオ分35%以上、ココアバター18%以上、・・・」とある。

このへんは日本チョコレート・ココア協会(こんな協会があったんだ)の「チョコレート類について」のところにまとめられている。

TMAXのエンジン

2012-02-07 21:58:05 | Weblog
ヤマハTMAXは既に自分の手元に無いが、余裕ができればまた所有したいバイクである。

新型が発表され、排気量も530ccと増えるようだが、基本的なオートマチック・スポーツというコンセプトは初代から貫かれている。

初代からの500ccのエンジン形式はバランサー付きの並列2気筒である。バランサーを備えるということで振動が抑えられ、エンジンをフレームの一部とするリジッド懸架を可能にしている。
深いバンク角とも相まって、従来のスクーターとは違ったスポーツバイク感覚の走行性が実現されている。

そこで、もう一度このユニークなエンジンに立ち返ってみる。

ヤマハの資料ページを参照してみるが、このエンジンの特徴はクランク軸反対側に第三のピストンともいえる水平対向バランサーを装備し、振動を打ち消しているというユニークなもの。

またTMAXの公式発表資料によれば、このエンジンは並列2気筒で360度クランクということになっている。
360度というのは角度が0度と同じということだが、0度ではなく360度となっているのは1回転して同じ場所にあるという意味で、つまりはこの2気筒は同時爆発ではなくて交互に爆発しているということを意味している。
動きとしては2つのピストンはシンクロしているが、点火のタイミングは交互になっているという、よく考えられたエンジンといえよう。

小さな巨人

2012-02-05 20:43:29 | Weblog
年が明けて、最初のモータースポーツといえば、ダカール・ラリーだろう。
通称「パリ・ダカ」だが、現在ではもうパリもダカールも関係なくなっている。
ヨーロッパ、アフリカを舞台としたラリーから、2008年の中止を境に、2009年からは南米を舞台に開催。場所は変わっても、完走の難しい「世界一過酷なモータースポーツ」であることには変わりない。

三菱・パジェロが連覇し、パリ・ダカといえば三菱、といった時期もあったが、近年ではワークスチームが撤退し、2012年大会はプライベーターによる戦いとなった。

車業界で小さな巨人といえば、「Mini」しかないだろう。古くはモンテカルロ・ラリーでの活躍。
そして今回、ダカール・ラリーを制した。

ただ、日本ではほとんど話題にされていないのが実情。もともとダカール・ラリーの報道は少なかったが、今年は前述のとおりプライベーターによる戦いという構図もあり、報道は皆無だったと思う。

「Mini」のラリー車両はミニと呼べないくらいに大きいが、「Mini」がダカールを制したことはまぎれもない快挙。いつも自分の知らないうちにスタートして、知らないうちにゴールしているダカールラリーだが、正月早々過酷なレースに望み、快挙を成し遂げていたんだ。