プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

LEDの盲点

2012-01-28 21:38:19 | Weblog
モニターLED原因の目の疲れ 「PC専用メガネ有効」と専門医 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

LED照明は長寿命、低消費電力ということで、節電・エコの風潮の後押しもあってここ2年くらいのヒット商品になっている。
また、液晶テレビなどのバックライトにも使われている。
一方、従来の白熱電球は製造中止や使用自粛の流れとなっており、LED電球や電球形蛍光灯への切り替えが世界的にも広がっているとみられる。

ただ、ここへきてLEDランプの使用に警鐘を鳴らす記事がでてきた。

「ブルーライト」で検索してみると、2011年10月の記事『長時間パソコンで眼精疲労やドライアイ 「ブルーライト」が原因か』もあったようだが、震災関連の記事の中に埋もれて、相手にされていなかったんだろう。

今回の記事でも「南青山アイクリニック」の井手医師が登場していて、記事の後半ではパソコン作業用メガネ『JINS PC』のステマになっている感もあるわけだが、内容的には、自分が求めていた内容だ。


パナソニック製品情報

LED電球の製品情報を見ても、ワット数や明るさなどの情報はあっても、光の波長や、それに伴う注意書きはされていない。
ネガティブキャンペーンをするつもりは無いが、冒頭の記事は事実を伝えているだけなわけで、しかも見過ごせない大問題とも言える。

もちろんブルーライトというのは可視光線の中に当然含まれるものであるし、すぐさま有害であるとはいえない。
しかし注意が必要だ、ということだ。

以下、ブルーライトについての覚書。

・「ブルーライト」は可視光線の中で、380nm~495nmの波長の青色光を指す。
・LED照明やLEDモニターは、この青色光の部分に波長のピークを持つ。
 (つまりLEDランプは青い光を強く出している。)
・可視光線の中で、エネルギーが最も高い光。
・眼の角膜や水晶体で吸収されずに、網膜、つまり眼の奥まで到達する。
・LEDディスプレイの普及により、接触する頻度が急増。

・上記のような光の性質により、強い光を長い時間浴びた場合などには目に大きな負担がかかる。
・症状としては、目の疲れや痛み。
・特に、目の奥が痛み、眩しさに対して敏感になる。
・網膜がダメージを受けるので、目薬の効果が薄い。
・網膜がダメージを受けるので、回復のスピードが遅い。

自転車の漂流

2012-01-10 18:51:06 | Weblog


自転車の立場とは、どうにもこうにも曖昧なものである。
周知のとおり、自転車は道路交通法上は車両の一種(軽車両)であり、基本的には車道を走るものである。
違反をすれば当然取締りの対象となるが、この自転車の原則車道走行も、あくまで原則であって例外もあることから、今日まで混乱が続いている。
要するに自転車による危険運転の取締りを強化する、という流れらしいが、自転車が車道を走ったところで、今度は自転車が危険にさらされるわけだし、車の方だって自転車で車道を走られたら邪魔だろう。

昨秋ごろには警視庁なんかが自転車の歩道走行禁止を徹底するとか行っていたのに、ここにきて車道走行は徹底せず、自転車も走れる歩道を整備するとか物腰を柔らかくしている。

実際のところ、歩道にある程度の広さがあれば自転車が通っても問題ないと思うし、車道は自転車が走るには狭すぎるのだ。はっきり行ってトラックなんかがバンバン通る道で自転車を漕ぐのは、自殺行為に等しい。

落としどころとしては、冒頭の写真のような、自転車は歩行者に配慮して走行する、ということになると思います。

さて、自動車といえば「自(みずから)動(うごく)車」ですが、自転車は「自(みずから)転(ころがす)車」で、自動車と自転車は文字は似ているけれども大きな違いがある。そもそも自転車を車両の一種とするところからして、無理があるんではないだろうか。

自転車は人々の暮らしに欠かせない乗り物であって、チャリンコといった呼び名も色々とある。
日本では「バイク」といえばオートバイのことを指すが、「マウンテンバイク」などというように、「bike」は「bicycle」の短縮形であって、自転車のことである。
じゃあ自転車の語源は?というと、どうも明治のころの三輪車の商品名だったようであって、興味深い。

自転車は疲れない乗り物であり、同時に疲れる乗り物である。
同じ距離を移動するには、歩く(走る)よりも自転車の方が楽に移動できる。これは事実である。
ただ、自転車もスピードを出して走ると当然疲れる。これも事実である。

ママチャリなどというものが発達しているのも日本独特のものだろうし、日本であっても雪国であったり、北海道や沖縄なんかではまた自転車を取り巻く環境というのは違うだろう。

そこへ来て、災害や地球環境などのからみで注目の集まっている自転車である。そして自転車は、人が漕いであげないと前へ進まない、後ろへ下がることもできないストイックな乗り物である。