画面上のメニューをドラッグしたりアイコンをクリックして作業することでユーザーは厄介なコマンドから開放された。
GUI環境ではマイクロソフトはアップルに遅れをとっていたが、「Windows」は世界のパーソナルコンピュータ市場でトップシェアとなり、「マッキントッシュ」は一部の限られたユーザーが使うマシンとして位置付けられた。
Microsoft Windowsは1985年にリリースされた時は、MS-DOS上で稼働するGUIであったという。
このMS-DOSはというと、マイクロソフトが開発・販売していたPC向けの16ビットのオペレーティングシステムである。IBMのPC DOSのOEM供給版として誕生した。
MS-DOSの基本的なユーザーインターフェースはキャラクターユーザインタフェース(CUI)で、コマンドを与えて操作を行う。
IBMはインテルのCPUを採用し、MS-DOSのPCを世界中に販売した。このことから、マイクロソフト社のOSがPCの世界標準として位置付けられるようになる。
MS-DOSはインテルのx86系マイクロプロセッサを搭載した各社のPCに移植され、世界的にはPC/AT互換機、日本ではNECのPC-9800シリーズ、富士通のFMRシリーズ、東芝のダイナブックなど各社独自仕様のアーキテクチャに移植された。
そしてその後のDOS/Vの登場、PC/AT互換機の普及、Windows95の大ヒットへとつながることになる。