プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

未来を眺める(4)

2011-10-30 20:41:32 | Weblog
1980年代前半までのコンピュータのほとんどは、UNIXやDOSといった基本ソフト(OS)で動き、簡単な処理でも“コマンド”という指令をキーボードから打ち込まないといけなかった。その煩雑な操作を省き、GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)の考え方を強化したOSを搭載したのが、84年に発表されたアップルの“マッキントッシュ”だったのである。
画面上のメニューをドラッグしたりアイコンをクリックして作業することでユーザーは厄介なコマンドから開放された。
GUI環境ではマイクロソフトはアップルに遅れをとっていたが、「Windows」は世界のパーソナルコンピュータ市場でトップシェアとなり、「マッキントッシュ」は一部の限られたユーザーが使うマシンとして位置付けられた。

Microsoft Windowsは1985年にリリースされた時は、MS-DOS上で稼働するGUIであったという。

このMS-DOSはというと、マイクロソフトが開発・販売していたPC向けの16ビットのオペレーティングシステムである。IBMのPC DOSのOEM供給版として誕生した。

MS-DOSの基本的なユーザーインターフェースはキャラクターユーザインタフェース(CUI)で、コマンドを与えて操作を行う。
IBMはインテルのCPUを採用し、MS-DOSのPCを世界中に販売した。このことから、マイクロソフト社のOSがPCの世界標準として位置付けられるようになる。
MS-DOSはインテルのx86系マイクロプロセッサを搭載した各社のPCに移植され、世界的にはPC/AT互換機、日本ではNECのPC-9800シリーズ、富士通のFMRシリーズ、東芝のダイナブックなど各社独自仕様のアーキテクチャに移植された。
そしてその後のDOS/Vの登場、PC/AT互換機の普及、Windows95の大ヒットへとつながることになる。

未来を眺める(3)

2011-10-29 21:40:15 | Weblog
GUI(グラフィカルユーザインターフェース)とは、コンピュータのユーザに対する情報の表示にグラフィックを多用し、大半の基礎的な操作をマウスなどのポインティングデバイスによって行うことができるユーザインタフェースのことを指す。
GUIを採用しているオペレーティングシステム(OS)としては、Microsoft社のWindowsやApple社のMacOSなどがある。
UNIX系のOSは、OS自体はGUI機能を持っていないことが多いが、Xウインドウシステムというソフトウェアを組み込んでGUI機能を追加する場合がある。

下の図は、Xウインドウの画面とMotifの部品の名前の図である。



ワープロでレポートを書きながら時々メールのやりとりをする、あるいはブラウザでインターネットをするといったように、ひとつのディスプレイ画面に複数の作業スペース(ウィンドウ)を開き、複数の仕事を同時進行で行うために考えられたのがウィンドウシステムである。
Xウィンドウシステムは、MIT(マサチューセッツ工科大学)におけるキャンパスネットワークプロジェクトの中から生み出されたネットワーク対応のウィンドウシステムで、ワークステーションで広く使われた。

コンピュータとはそもそも電子計算機であり、使われ出した当初は『特別な知識が必要』『専門家が使うもの』といった印象が強かった。それを独自のOS(基本ソフト)とGUIによって、誰にでも使えるものへと進化させるパイオニアとなったのが、「アップルコンピュータ」から1984年に発表された“マッキントッシュ”なわけだ。

Macintoshは個人ユーザの使い勝手を重視した設計思想をもち、デザイン(グラフィックデザイン、イラストなど)の分野や、音楽(DTM)、映像、出版などクリエイティブな場所でよく使われる。DTPを一般化させたパソコンであり、書籍・雑誌などの組版では主流のプラットフォームになっている。

アップル・マッキントッシュは、これまでハードとOSが一体になって進化を続けてきた。その基本的な考え方は、“シンプルで強力、そして使いやすく”というもの。ユーザーのニーズに応えつつ、独自の路線を歩み続けるアップルのソフト&ハードは、常にオリジナリティを求めながら、現在のiPhone、iPadにまで至り、これからも進化していくのである。

Macintoshの開発にあたっては、前項でも少し触れたようにスティーブ・ジョブズが深く関わっているわけだが、1984年に初代Macintoshが発売されるも、ジョブズは1985年にアップル社から身を引いている。

(つづく)


モトGPで重大事故

2011-10-23 21:56:36 | Weblog
モトGPで重大事故(日刊スポーツ)

23日に行われたモトGPマレーシアグランプリ。2周目で深刻なクラッシュが発生。マルコ・シモンチェリ選手が帰らぬ人となってしまった。今年は表彰台に立つなどホンダのマシンで活躍し、将来も期待されていたので、残念でならない。

レースの序盤、コーナーで転倒し、後続のバイクも避けきれず重大事故になってしまった。
事故に巻き込まれたライダーもやるせない思いだろう。
レースは赤旗が振られ、そのまま中止となったようだ。
これで今シーズンは残り1戦。ただ、この事故が他のライダー、チームスタッフに与えた衝撃ははかりしれない。

シモンチェリはイタリア人ライダー。長身で、長い手足を使ってバイクを操り、果敢にレースに挑む姿は、ロッシに通じるものがあった。
まさかこんな結末になってしまうとは。ロッシにとっても、あまりにつらい事故だ。

シモンチェリのトレードマークはボンバーヘッドといわれるボリュームのある髪型。
以前から、これでちゃんとヘルメットがかぶれているのかという、うっすらとした疑問はあった。
今回の事故では、衝撃でヘルメットがはずれてしまったことがわかっている。
もし普通の髪型で、ちゃんとヘルメットとあごひもをしていたら、致命的にはならなかったかも知れない。あくまで想像の話だが。

未来を眺める(2)

2011-10-20 21:55:04 | Weblog
Appleといえば、今やiPodやiPhoneということになるわけだが、10年位前までは、Appleといえば当然のことながらMac、Macintoshであった。

WindowsがMacをパクッたとの話もあるが、Macもゼロックス社のパロアルト研究所で作られたコンピュータ試作機Altoにインスピレーションを得てアップルがパーソナルコンピュータとして開発したそうだ。



DEMOsa KITA「MacのGUIはどこから来たか?」


ここで出てくるのが、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)という言葉。
これについては次項で扱うことにする。

未来を眺める(1)

2011-10-19 22:45:41 | Weblog
スティーブ・ジョブズがこの世に提示したのは一体何だったのか。
アップル製品を通してこの世にもたらしたのは一体どのようなものであったろうか。

スティーブ・ジョブズの人物像や、そのカリスマ性、先見性など今さかんに語られており、あたかも神格化されたようでもある。

wikipedeiaなどを読んでみると、アップル創成期、技術面はほとんどスティーブ・ウォズニアックがうけもっていたようであり、ジョブズはおもに経営面で才能を発揮したような印象を受ける。
周知のとおりジョブズはアップルから一時追い出され、経営に復帰してからは、時価総額で世界一になるまでにアップルを成長させた。

iMacを発表したころのスティーブ・ジョブズ。まだ若い。


雑誌などの記事を見ながら、スティーブ・ジョブズが我々に提示した「未来」について考えてみたいと思う。

ムーの話

2011-10-17 22:43:10 | Weblog

月刊ムーである。
学研が真面目に出版しているオカルト雑誌である。

いきなり本筋からそれるが、テレビがつまらなくなって久しい。
昔は川口浩(藤岡弘)探検隊とか、超能力ものとか、埋蔵金を探すとか、今考えれば胡散臭いと思えるようなコンテンツがあったものだ。
最近は民放の番組の劣化が甚だしいが、これもひとえに制作費が削られているからだろう。
低予算のなかで、守りに入った番組が多過ぎる。探検隊シリーズのように、真面目にバカをやる番組が見たい。

さて、「ムー」の話である。wikipediaにあるように、この雑誌がここまで休刊せずにこれたのは、愛読者が今もいるからだろう。中身はオカルト、眉唾もの、トンデモ系で埋めつくされているが、逆に言えばこれほど志の高い本は無い。真偽のほどは定かではないのだから、完全に否定もできないわけだ。

今回の東日本大震災についても、最新号では地震兵器やら、核爆弾が使われたなどの説が展開されている。
その話は世界の金融システムや、911のアメリカ同時多発テロ、世界貿易センターから消えた金塊にも話が及ぶ。
ただ、先ごろ発表されたアメリカの1兆ドルを超す財政赤字の問題は実際の話、尋常ではない。
野田首相がニューヨークでオバマ大統領に会い、そのあと急にTPP参加や普天間の議論が行われているのもなにやら拙速すぎる。
日本はよほどアメリカに弱みを握られているのだ。そしてそれはある種の脅しのようなものなのかも知れない。

最新号(11月号)で期待を持ったのは、遠隔透視の超能力を持ったあのマクモニーグル氏による福島第一原発の透視である。
この記事の中で、マクモニーグル氏には今回の透視対象が福島第一原発であることを知らせずに依頼しているわけだが、福島第一原発の写真を渡している時点で見え見えなのである。
そして、透視結果が得られたのは「2週間後」。しかも、透視した内容のスケッチは、原発の内部構造をそのままスケッチしたようなまさに「見え見え」の結果であった。
さらに言えば、その透視結果は、合っているかどうかは現時点で誰にもわからないわけである。
どうやらこのマクモニーグルさん、とんだくわせものらしい。


しかし、「ムー」の華麗な想像力を発揮させた記事も、時には本当のことを語ることもあるらしい。
2005年5月号の、「緊急警告!最新日本列島ハザード・マップ」の記事である。



日本列島は巨大地震、津波、火山噴火、原発の事故などの危険にさらされているという内容だ。
実際に、巨大地震、大津波、原発事故は起きた。

記事にはこうある。
「原発事故が発生し、環境に大量の放射能が放出された場合、何より大事なのは速やかな避難と、それを可能にする情報公開だ。というのも、放射能や放射線は色もなければ匂いもない。住民は知らないうちに被曝する。それを防ぐには、放射能測定器による情報を、逐一知らせることだ。ところが、”事故は起きない”という国や電力会社は、毎回その詳細を隠そうとし、住民への通報が遅れる。こうして、予想だにしない惨劇が訪れるのだ。」

残念ながら、惨劇は起きた。
ショッキングだが、現実の話になってしまったのである。
このようなリンク「放射性物質に狙い撃ちされた村」もはらさせてもらう。

さきほどのムーの記事には、こういった図も収録されていた。



悲劇としかいいようがない。


iOS5アップデート

2011-10-14 20:32:31 | Weblog
iOS5へのアップデートができるようになった。
このところiPhone4Sの発表、スティーブ・ジョブズ氏の死去、iPhone4Sの予約開始、iPhone4Sの受付開始など、話題が絶えないアップル。ここまで話題になるのも、アップル製品には人を惹きつける「何か」があるからだ。つまりは、スティーブ・ジョブズは「製品」を通して、ユーザーに「未来」を提示しているのである。
未来とは漠然としたものである。「未来」が「現実」になったとして、人が目の当たりにするのは「現実」そのものであるから、「未来」は常に「未来」であるということになる。
スティーブ・ジョブズは、現代の我々に「未来」を与えてくれた。「未来」の感じ方は人それぞれなわけだが、人々はそれぞれにアップル製品に「未来」を思い描く。スティーブ・ジョブズの「魔法」とは、そういうものだろうと思う。

さて、iOS5である。てっきりiPad2と一緒にリリースされていたと思いきや、ここでのアップデートになったようです。
ただ、iOSのアップデートではいくつかの注意が必要。
・ストアで入れたアプリが使えなくなる。
・アプリを入れ直すはめになる。
・当然アプリのデータ、設定が最初に戻る。
なんてことがおこりえます。
復帰の処理などもあるようですが、自分のiPadも使いこなしてないので、よくわかりません。
大して高度なこともiPadで行っていないので、とりあえず上記のようなことがあっても問題ありません。

気を付けなければいけないのは、ギガジンの記事のように解約した(SIMカードを抜いた)iPhoneにiOS5をインストールすると、使用不能になるということのようです。同じように、docomoのSIMを使っているiPhoneなんかも、使用不能になる恐れがあります。

iOS5ならびに、リマインダー、ノーティフィケーションセンターなどの新機能については、まだよくわかりません。スプリットキーボードについては、慣れないので使い良いとはいえません。

実際問題、カメラのついていない初代iPadでは、できないことも多いわけです。
果たしてauからiPadが出ることはあるんでしょうかね。

SNS関連

2011-10-05 19:24:38 | Weblog
(株)ミクシィの株価が下がっている。鳴り物入りで上場したが、最近では機能の変更が行われるごとに、ユーザーからの反発を受けているような状態である。

無料ゲームのようなものを始めてみたり、つぶやき機能をつけてみたり、Facebookのような機能を追加させたりしているが、運営側が他のSNSを意識しすぎるばかり、mixiの立ち位置はよくわからない場所にきてしまった。

mixiのロゴから「βバージョン」がとれ、いつのまにかmixiのロゴがリニューアルされたが、特に話題にもされない。「mixiページ」というサービスも華々しく開始されたかのように見えたが、結局どんなサービスなのかもわからない。

SNS(ソーシャルネットワークサービス)とは文字通り、社会的ネットワークをインターネット上で構築するサービスだ。外へ向けて情報が発信されるインターネットの世界において、内に向けての情報の発信が行われるのがSNSといっていいだろう。

mixiは日本の代表的なSNSとして会員数を伸ばしてきたが、広告収入がおそらく大半であり、現在ではGREE、モバゲー、Facebookなどの他のサービスに押されてもがいている状況にあると思われる。

日本最大の会員数を持つと言われながら、公の場で「自分はmixiをやっている」とアピールする人はあまりいない。SNSとしてあくまで内向きであり、mixiはやっていることを公言すること自体恥ずかしい。その意味では「2ちゃんねる」みたいな存在になっているのかもしれない。
「2ちゃんねる」は、巨大掲示板と呼ばれるが、内容はあまりにも希薄である。
多くの人が集まれば、そこは社会の縮図となり、不穏な分子も少なからず存在する。悪意をもった一握りの人のために、善意の多くの人は被害を受ける。しかしそれは仕方のないことだ。

ネットでの匿名性を印象付けたのは「2ちゃんねる」だと思われる。mixiも当初は実名登録を推奨していたように思われるが、現在では大半が匿名での登録で、実名登録をする利点はあまり無い。

その点、実名登録を基本とするFacebookの方が友人を探しやすい。Facebookの機能はよくわからないが、mixiをおびやかす存在にはなっている。

mixiを有効に活用している人も大勢いるだろうが、仮にmixiが突然サービス終了したとしても、実社会にはそんなに影響は出ないんではないか。
mixiの独自性というものはもはや無いわけだから。


スマートフォン関連

2011-10-04 19:37:47 | Weblog
スマートフォンについては何度か触れているが、どうもここに来て新しいモデルの大半がスマートフォンで、出荷の半分くらいはスマートフォンらしい。
携帯電話の契約回線数は1億回線を超え、このままいけば頭打ちと思われる。
携帯電話の基本・通話料金を下げ、そのかわりに端末の価格を上げる措置が行われたなかで、携帯電話の2年しばり契約などが存在した。日本の携帯端末のガラパゴス化なども取りざたされたが、スマートフォン市場の活性化によって位相(phase)が変わった。
iPhoneの登場とAndroidケータイの追随によってケータイ市場は再び活気を帯び、携帯の2台持ちなどという風説の流布もあって、もう少し契約台数も増えそうな様子である。
この調子でスマートフォンが普及すれば、いずれ回線が逼迫してしまうだろうとの予測があるが、その時には通信会社はデータ定額プランを見直すのだろう。(アメリカのように)

従来のケータイ(フィーチャーフォン)でパケット通信を使っていた人たちにとっては、スマートフォンへの移行はほとんど抵抗が無い。むしろ、1回スマートフォンの便利さを知ってしまったら、従来のケータイには戻れないと思われる。その意味では、スマートフォンへの移行は不可逆的である。

ここで面白い構図は、スマートフォンのOSを、アップルとグーグルがシェア争いをしているということである。Windowsのマイクロソフトは完全に遅れをとっている。
アップルの商品戦略について、この流れの先鞭はiPodとiTunesだったのだと思われる。
アップルの商品は、時代を3歩くらい追い抜いて具現化され、しかもその佇まいはスタイリッシュだ。商品そのものがアップル信者を増やし、そして時代がその後をついていった。
一方、グーグルはどうか。グーグルが行おうとしているのは世界のグーグル化である。また、グーグルによって可能になるのは、自分自身のグーグル化である。
今のマイクロソフトには信念が感じられない。大衆に迎合したOSを作ってばっかりいたからだろう。

さて、そもそもスマートフォンとは一体何か。スマートフォンで一体何ができるのか。
ここで考えるのは、iPadに代表されるタブレット端末である。
タブレットPCは、タッチパネル式の携帯可能なパーソナルコンピュータのことであるが、スマートフォンはこれに近い。すなわち、スマートフォンは電話機能を兼ね備えた通信端末といえる。
スマートフォンを使ってインターネットにつながることは、巨大な外部記憶装置を携えることであり、同時に、外界(世界)との強力なインターフェースを持つことを意味する。
携帯電話が普及して世の中の様々なことが捗ったように、スマートフォンの普及によって(おそらく2015年ころには)また違った世の中の形態になっていることだろう。極端な話、人は移動しなくても生活できるかもしれない。



秋の日に(2)

2011-10-03 20:33:06 | Weblog
今年の夏はまあ暑い日もあったが、電力不足のなか、日本はこの夏を乗り切ったようだ。

福島原発は表向きは落ち着いているように見える。(核燃料がどういう状態にあるのかわからないのだ)

この間に首相が交代した。日本は復興に向けて動き出しているが、まだ青写真は見えていない。

震災のため延期されたMotoGPは、無事ツインリンクもてぎで開催された。

今年はホンダが好調である。新型のシームレスミッションが功を奏し、コーナーを安定して走ることができるそうだ。

ストーナー、ペドロサのみならず、ドビチオーゾやシモンチェリも速く走れていることから、この今までの集大成ともいえるRC212Vのマシンが、かなり高いレベルのパフォーマンスをみせていることがわかる。

今週末は鈴鹿でF1だ。

がんばろう日本。