怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

テレビで子どもの映像見て、何度も号泣しちゃった・・・見てられない

2011年03月31日 | 東日本大震災…山形から

昨日、伺ったAさんのお宅で、「ひどい地震だったよねえ…」、「このアパートは造りが悪いのか、ものすごく揺れて、本や茶器など落っこって…恐かったあ」「ガソリンが無くて、はじめは毎日5~6時間も並んだ、それでも買えない時もあって」・・・などの話から、仕事の話よりも、自然に地震のことが話になった。

   

その中で強く印象に残ったことを幾つか。

    

[1] Aさんは「テレビ見て、何度も号泣しちゃったよ」、「子どもの顔が映ると堪らない」と言う。

言われて、はじめに思ったのは「自分はそこまで成れてない?」ということ。それよりも「原発はどうした?」、「被災地の状況は?」と、つい毎日、テレビを見ている。

もちろん面白半分なんかじゃなく、「日本が大変だ!」、「世界はどうなる?」、「東京電力は、菅首相は何をしてる。自分の政権維持ばかりじゃないか!」と怒りながら見ている。

しかし、Aさんのような思いが、この大災害(多分に人災もあるが)を考えていく土台になければ・・・と、はっと気付かされたのでした。

そして「日本全国で同じ思いをしている人が一杯いるに違いない」・・・と思ったのです。

今回の過酷な事実が、多くの人の胸に訴えている。多くの人の人間としての魂を揺さぶっているんだと気付かされたのです。

この事実に、いい意味でのショックを受けた。

過酷な惨状に立ち向かわなければならない、同時に、その過程で、多くの人の人間的な心に火が点けば、必ず前進できる。そう思ったのです。

    

[2] 昨日、3か月ぶりくらいに行った散髪屋のSさんとも話になりましたが、Aさんも言ってました、「今まで普通の生活が当たり前と思っていたけど、普通って大変なことなんだね」と。

毎日、ご飯が食べれる、お風呂に入れる、家族がいる、仕事がある・・・素晴らしいことなんですね。

Aさんも、Sさんも「子どもが、これは嫌いだとか言ったら、何を言ってるの、食べれるだけありがたいんだよと教えてる」と。

今回の大惨事は、私たちに多くのことを教え続けるのではないか。

   

[3] 被災地の子どもの映像を見て号泣するAさんは、実は、数年前、2人の小さい子どもがいるのに、夫が蒸発してしまい、毎日、あくせくと仕事や家事に追い回されている状態なのです。

大変な人ほど、苦しんでいる人に、愛情や連帯感を持てるものなのかも・・・と教えられたのでした。

先日、アジアのある国のスラムで、自分たちは食うのにも困っているのに日本のために義捐金を集めていると報道されていました。

人間って、片方に戦争を起こす人間もあるが、このような愛すべき人間もあるんだなあ・・・。

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ようやくお袋の見舞いに ・・・ 「危ない」のに10日ぶりくらい?

2011年03月28日 | 東日本大震災…山形から

何回ならんだことか。前の日も3時間ならんで、ようやく13リットル買えた。これでも改善されたほうだ。

何とかガソリンが30リットルくらいは貯まったので(お客さんの大きな事故や、お袋の万一に備えてタンクの半分くらいは取っておきたい)、26日の土曜日、妻と二人でお袋のところへ走った。

   

顔の色は前よりも良くなっていたし、酸素マスクで聞き取りにくいが話もできた。だが、しかし、手も足も、膨らんでいた。おしっこが出にくいためにむくんできたらしい。

済生館病院からの転院の時と同じく、肺の水は抜けないままらしい。

慰める言葉もなく、手や足、指をさすり、マッサージして、一緒に写真を撮って帰ってきた。

お袋は、何度も「おれは幸せだあ」「遅くなると危ないから早く帰れ」と言っていた。

今が恩返しをする時なのに、何もできていない!

医者からは「いつ、何があってもおかしくない」と言われている。

なのに、ガソリンが買えないばかりに、行くこともままならない。

「無念!」とは、こういう時に言うものかもしれない。

  ・・・・・

20110326

これは、ベッドに仰向けになりながら、お袋が書いたものです。

「何か、書いて」と頼んだら、「東海林タミ」と、自分の名前を書いてくれた。

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オオボケ! 小学校の卒業式を中学の入学式と勘違いして、お祝いのメールを送信

2011年03月28日 | 東日本大震災…山形から

東京の息子には長男の賢吾君がいる。今年は小学から中学へ。

3月25日が中学の入学式と思って、次のようなメールを送った。

前の日の朝、妻が「明日は賢吾の入学式だって・・・」と言ってるように聞いたから。実際は「卒業式と言ったんだ」ということだったが…。

「入学式? ちょっと早くない? 普通は4月だろ、」とは思ったんだが、いつも地震や原発のことなどを考えてるから、「今は、何があってもおかしくないからな 」と、変に納得してしまった。

   ・・・・・

「賢吾、中学入学おめでとう。

もう半分、大人の仲間入りだよ。

自分の時は、カバンがランドセルから肩掛けに変わること、帽子が被れること、昔は下駄だったが、中学生は高下駄をはいたんで、それも嬉しかった。

今思うと、それらは子どもから巣立つことへの喜びだったんだな、多分。

大人になっていくことへの武者震いのようなものだったね。

賢吾はどうだい?

何を思うかい?

大人に近づいて行くって、いいこともあるよ。例えば、お年玉が増えるとか? いやいや、もっともっといいことが。

でも、大変なことも多いかもしれない。ましてや、原発の不安など、今の大人たちが(自分を含めて)だらしないばっかりに、次の世代に重荷を背負わせてしまっているから。

でも、明日(の入学式)は、自分の一生の大切な1ページだから、有意義なものにするといいよ。

本当は、何か買ってやるといいんだが、自分は、今、お金が無い。被災地への募金を集め始めたんで、まず自分が有り金はたいてしまったんだ。

ごめんよ。

でも賢吾はいいよね、パパもママも、兄弟も、みんな元気だし、ご飯も食べれてるしね。

被災地の子どもたちを見ると涙が出てきちゃうよ。

みんなで力を合わせて、みんなが幸せに暮せるようにしたいね。正弘も、がんばるからね。

   2011/03/24    masahiro

     

追伸、今、入院中のお袋が、今日90歳になったんだ。病院で酸素ボンベを離せずに誕生日を迎えたんだ。

でも、ガソリンが無くて行けない。往復50キロもあるんだ。

隠れた被災者かな? 」

       

   ・・・・・      

このトンチンカンなメールに、息子から返事があった。

「 お父さん

ありがとう。

賢吾に伝えておきます。

賢吾は、サッカークラブでも学校でも、リーダーシップを発揮しています。友達や家族のことも思いやれるすばらしい子供です。

よろしくお願いいたします。」

    

(親父より、息子のほうができてるかな?)

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被害の実情は? ・・・茨城の友人やお客さんに聞きました

2011年03月26日 | 東日本大震災…山形から

昨日今日と、茨城の友人やお客さん(私は損保、生保の仕事)から地震の実状を聞くことができました。

      ・・・・・   

Aさん(ひたちなか市在住):「周りでは家屋の倒壊はなかったが、家はやや傾いたかと思う。海岸では地割れや家屋の倒壊も。停電は2日間だったが、水が8日間も通じなかった。」

「放射能は、この辺は酷いよ。福島よりも酷いところも。」「国が正確な情報を流さないから、ますます不安になる」

   ・・・・・

Mさん(ひたちなか市):「車は大丈夫だった。家は玄関のタイルがはがれたり、ヒビが入ったりしたけど…」。「停電は3日間だったけど、水は10日もこなかった。湧き水や井戸、小川の水など、他所へもらいに行ったり、みんな苦労して確保してた」。「うちは高齢者施設なので、お年寄りの地震のダメージや精神的なショックなどが心配だ」。「放射能で、水の汚染や野菜など、不安が一杯だ」。

  ・・・・・

Kさん(日立市在住):「家の一部が壊れた。バスルーム(ユニット)がずれて、縁が割れたり、中に隙間ができたり・・・。家が傾いている」。「日立市は海岸沿いの町だから、津波で家をもってかれたり…と大変」。「停電は2日後に復旧で、この辺で一番早かった。しかし水道は一番遅かった。復旧したのは3月23日かな。近くの井戸水もらってカップラーメンを食べたり…という感じだった」。

「放射能は、実際には感じられないから…分からない。風で流されたりしてきてるのに・・・。東海原発が爆発したというデマも流れたし・・・」。

「近くの浄水場から高い数値の放射能が出たということで『水を控えて』とも言われてるが、控えようがないからね」。

  ・・・・・

Kさんとは、「北風の時は、特に放射能が飛んでくる心配が強いね」と話になり、「できるだけ外へ出ないようにして、出るときは、マスクや手袋をするとか気をつけて」「僕らも注意してる」などと話した。 

政府や東京電力の情報が、遅れ遅れで曖昧だから、なお、心配になるのです。  

   

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茨城の友だちからメール ・・・ 「息子家族など5人が避難に」「原発が憎い」

2011年03月23日 | 東日本大震災…山形から

3月21日に送信させてもらったメールに、返事がありました。

勝手で申し訳ないのですが、大震災の現状を、できるだけ多くの人たちに知ってもらいたいから、ここに茨城の仲間からのメールを転載します。

   ・・・・・           

「 東海林さん  いつも多忙ですね…大変、ご苦労さまです。

  こちら茨城も給油所探しには苦労し、2時間待ちはザラです…緊急時は大変です。

  ところで、私の家は12日の夜12時半から、妻の息子家族4人(娘の子供1人)ら5人が、福島・原町浜通りから『避難』に突然現れてます。

     

 『津波による水浸しと、放射能被害から逃げて来たよ。お世話になりますが、宜しくお願いします』と、9時間(通常3時間)を要して来たとのこと。

  『一瞬のうちに全てがなくなり、何がなんだか分からなくなった。もの凄い勢いで全てが消えた。1号炉が爆発したし、怖かったので逃げてきた』。

         

  狭い家が急に賑やかになり、妻の落ちついた対応にはア然としてしまった。

  息子はミキサー車の運転、嫁さんは自宅で美容院を両親と経営していたが、家が水浸しで破壊されたので、親達(宮城に)と別れた『避難』生活に入った。

  息子は、『原発がなければ、ここ迄は来ないよ。いま迄に原発に何でも対応が遅すぎた。原発が憎い!』と、焼酎を飲みながらボヤいている。

      

ここにいつ迄いるのか分からないが、付近に『避難所』があったとしても、身内である以上、納得した生活を少しでも支援せずにはいられません。

  いまは、親戚や友達等の安否を電話で確認するなど、落ち着いた毎日にあるが、心の中は苛立ちが時々みえ、『原発』の復旧活動が始まるのを、待ち望んでいる。

  という訳で、私は゛ともに生活する゛ことで、『避難者』を心から支援しております。それでは、この辺でまた…憘。

  ともに、健康第一にして、頑張ろう!。

                             T.S 」

(本人の了解を取らずに転載したので、名前を伏せさせてもらいます)

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少しでも役に立ちたい! 被災者へのカンパ、まだの方は一緒に

2011年03月21日 | 東日本大震災…山形から

無理にすすめるわけではありません。このままでは、自分が自分に納得できないからカンパをするだけです。

でも、まだの方がいたら、一緒にどうですか?

今朝のテレビに、アジアのスラムの人たちが、日本の私たちのために募金を集めている姿が報道されていました。見ていて胸が痛くなりました。

何もしないままでは一生悔むことになってしまう、そう思うのです。

募金はいろんな団体、ルートですすめられています。それは大いに良いことだと思います。私たちもその端っこに加わりたいのです。

     

カンパの具体的な方法は以下のとおりです。

① 主催団体は、(有)保険相談所 とします。責任者は私、東海林正弘です。(有)保険相談所について疑問の方は、次のアドレスでホームページをチェックしてください。

  http://www.tmn-agent.com/hokennsoudannsho/

② 募金の口座は、 きらやか銀行寒河江支店、普通預金、口座名義人「トウカイリン マサヒロ」、口座番号「300827」。

③ 入金状況は、適宜、このブログで報告します。3月21日から始めて、今日現在の残高は 100,066円です。

「touhokudaijisinnkannpa.JPG」をダウンロード 

④ 一定期間が過ぎた段階で、募金をまとめて、県か日赤に送りたいと考えています。その経過は、このブログで相談、報告します。

なお、今回のカンパ活動の責任は、(有)保険相談所 代表取締役 東海林正弘 にあります。

お問い合わせは、わたくし、東海林正弘に。

メールアドレスは、 tok222@io.ocn.ne.jp

  以上です。

 

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被災地ではない山形でも、表に出ない死者や生活の窮迫が…

2011年03月21日 | 東日本大震災…山形から

「買いだめ」とかテレビでは報道されているが、山形でガソリンスタンドに列を作っている人の大部分は「買いだめ」なんかじゃない。

田舎でも、鉄道が廃止されたり効率化される中で、否応なく「車社会」にされてしまった。車がなければ、鉄道もバスも不便な中で、基本的な生活が成り立たなくなってしまっている! (この陰でほくそ笑んできたのは誰?)

89歳のお袋は、ここから往復50キロくらい離れた病院に入院している。医者からは「肺に水が溜まっていて、体が弱り、何時亡くなっても不思議じゃない」と宣告されている。

だが、しかし、お袋の見舞いに行けない、ガソリンが無いから!!

先週、見舞いに行ったら、ガソリンががたっと減った。保険代理店という仕事柄、大きな事故があったら駆けつけなければならないし、お袋の万一の時も「ガソリンが無い」などと言ってられない。

お袋の最後に立ち会うこともできないとしたら・・・? 世話になった息子として何と詫びたらいいのか?

地震に弱い車大国!

ガソリンの行列には、多くの人の必死な思いがあるのでは、と思った。

    

自動車保険のことでお客さんと話していたら、こんなことを言われた。

「86才のおばの葬式だったのよ。酸素吸入してたんだけど、地震の時の停電で弱ってしまった。小さな酸素ボンベはあったんだけど…ね。弱って、プリンを咽喉に詰まらせて亡くなってしまった。割に元気だったのにねえ。」

直接、地震で亡くなったとは言えないかもしれないが、巨大地震は、被災地をはじめ多くの地域に、巨大な爪痕を残しつつある。

隣の西川町のお客さん(70代)は、早朝の午前4時ころ、ガソリンスタンドに並ぼうとして、同じく並ぼうとしていた人の車に追突してしまった。

これから深刻な問題として表面化してくることの一つが、派遣やパートの人たちが賃金をカットされないかという問題。「原材料が入らないので臨時休業に」、「ガソリン不足のために出社できないから」など、仕事を休まざるを得ないという問題はあちこちで起きている。

「金が入らない」「困った」との声は、すでに聞こえ始めている。

これは、山形の地元企業では背負いきれない問題かもしれない。かといって、放置できる問題でもないのではないか。

国として何とか統一的な対策を考えることが必要になるかも。

     

みんなで生き抜くための、自分たちのささやかな節約法などについて少々・・・。

① 車はできるだけ乗らないのはもちろん、乗る時もエアコンを切る。

② 灯油も残り少ないので、ファンヒーターを止めて、石油ストーブに。古い型の上が鉄板で熱くなるタイプが、押入れの奥に大事にとってあった。暖房になるし、一昨日は豆を煮るのに最適だった。ただし、換気に注意!

③ お風呂は、夫婦でばらばらに、とくに私は夜中に入っていたが、できるだけ続けて入り、お湯を沸かす無駄を防ぐ。髭剃りも、今まではお湯で安全剃刀で剃っていたが、灯油を使わないために電気カミソリを使うことにした。でも、剃り味は安全剃刀が一番だなあ。

④ 自動車保険の継続手続きなどは、車を使わないために、当面はできるだけ電話での手続きにしてもらっている。

⑤ これは以前からだが、事務所のトイレには「音姫様」なるものを取り付け、音を消すための水を使わないようにしている。

  ・・・などなど。

これは、被災地から離れた山形での地震の記録第二号。

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地震の中での1週間  申し訳ないけど生活確保に走りました・・・山形県寒河江市在住

2011年03月21日 | 東日本大震災…山形から

3月11日の午後、代理店で仕事中に「あっ、地震だ」「えっ、机の下? 外へ出る!」 
あわてて外へ飛び出し、「あっ、茶々(犬)茶々!」と家に戻って犬を抱えて、また飛び出す。

その後、最初は停電程度で、すぐに収まると思ってた。
11日の夜は真っ暗。ろうそくと懐中電灯、携帯ラジオが役に立った。食べ物は生協のおかげで心配なかったし。
その日は水が止まらなかったので、これも大いに助かった。

12日は朝6時過ぎから、まず、水をバケツや鍋に汲めるだけ汲んだ。2階の水の出が悪くなったから、今のうちにと1階で汲んだ。
娘たちや息子のことが心配で、東京に行けないかと高速のインターに行ったが駄目。「それじゃあ」と買い出しに走った。
開いてるスーパーを探しまわり、1時間半ほど並んで、ろうそく、乾電池、冷蔵庫とアイスボックス用の氷を買った。3品に制限された。

そのあと、ガソリンを求めて走りまわった。
自分の車は、ガソリンを入れようとしていた時なので、ガソリンカラカラ。
大きな事故があったら駆けつけなければならないし、母親が入院中で、医者からは「いつ亡くなってもおかしくない」と言われていた。でも、ガソリンが無ければお袋の危篤に駆けつけることもできない。

地震から毎日5~6時間も並び続けた。2時間も並んで「売り切れ」と言われたこともあった。
ようやく4日がかりで、半分ほど(25リットルくらい)詰められた。
なんとか万一に備えられると一安心。
ガソリンに振り回された1週間だった。

これからのこととして、いくつか気付いたことは・・・

被災地の人たちとは比べ物にならないけど、山形でも大変なのが、
やはり、
① ガソリンがないこと、買い物にも、急用があっても足が無い。「入院中の父親のところに行けない」という声も。
② 仕事が休みになってしまったので、収入が無いとの悲痛な声も。「東海林さん、交通事故の保険金は早く出ないかな?」との電話があり、急いで手配したことも。
・・・
大したことでもないように見えるが、次に活かすためにも、少しずつ記録していきたい。
今回は第一号。

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