怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

寒河江ダムの決壊に備えて避難訓練を!  大切な人を守るのは あなた

2014年01月05日 | 地震でダムは大丈夫?

これは私たちが運営する(有)保険相談所の毎年恒例の「事務所開設〇〇年目のご挨拶」です。

もう15年目です。

毎年、お客様への感謝のお礼と、現状に対する問題意識や提言を書いて送付しています。約1000人のみな様に。

今年は昨年同様に、寒河江ダム決壊の危険を取り上げました。昨年より一歩踏み込んで減災に力を入れ、いくつかの提案をしています。

例えば、ダム決壊に備えた避難訓練。避難所はどこ? 避難道路と駐車場の問題・・・など、できることから始めていこうと訴えています。

こう言ったからといって、ダムを一切否定しているものではありません。

ダムに一定の役割があることを認めます。

しかし、だからといってダムの巨大な危険に眼をつむるわけにはいかないのです。

あなたはどう思いますか?

これを読んだあなたのご意見を聞かせて下さい。

     2014年1月5日

                           東海林正弘

       「20131210.doc」をダウンロード                                    

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寒河江ダム周辺に土砂崩れの危険あり

2013年09月23日 | 地震でダムは大丈夫?

昨日(9月22日)、7月、8月と集中豪雨にみまわれた大井沢、月山周辺の被害状況を調べに行ってきました。

やはり月山、寒河江ダム、大井沢、この周辺は大規模な崩落は起きていませんが、あちこちの土砂崩れからも、地盤が脆く、何度かの集中豪雨でもあれば非常に危険な状態だと分かりました。

詳しい報告はまたの機会に、リスクコンサル・ネットなどを通じて行いますが、まずはこの写真を見て下さい。

     

① 月山のリフト乗り場に向かう途中の道路沿いです。コンクリートの土石留めを破壊し、沢沿いに濁流が荒れ狂ったと想像されます。

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② 大井沢の県道のコンクリートの橋です。相当頑丈に造られていたようですが、根こそぎ破壊されています。この壊れかたからすると、濁流は下から押し上げるようにして橋を破壊したようです。それだけもの凄い力が加わったのか?

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③ 寒河江ダムです。右手が月山の登り口そばのドライブイン。駐車場にある御堂が見えます。正面は国道112号線。左手に道路を走る車を見ることもできます。手前は寒河江ダムです。

寒河江ダム周辺が、如何に脆く危険な状態か分かります。

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この巨大な湖はどこ? ・・・・・ 実は寒河江ダム

2012年05月25日 | 地震でダムは大丈夫?

5月22日、寒河江ダムに行って撮った写真です。

巨大さに圧倒されました。

     

〔 写真① 〕 ダムに掛かる月山大橋からの写真です。

橋から下流、ダムの堤防方向を撮りましたが、ダムが大きすぎて堤防が見渡せませんでした。

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 大雪のせいか、寒河江ダムの貯水量は例年を大きく上回っているようです。

     

〔 写真② 〕 写真中央の寒河江ダムに掛かる橋は「月山大橋」です。   

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〔 写真③ 〕 月山大橋からダムの上流方向です。

写真奥に高速道路の橋梁が見えます。

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〔 写真④ 〕 高速道路の橋梁の更に上流付近、大井沢方面です。

寒河江ダムがいかに大きいかが分かります。

最大貯水量は1億900万トンです。

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私たち寒河江市や西川町の住民にとっては、頭の上に巨大ダムがあるようなものです。

あなたは安眠できますか?

    

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今年は“巨大リスクを直視する元年”に ・・・ 新年のご挨拶

2012年01月10日 | 地震でダムは大丈夫?

新年のご挨拶を申し上げます。

今年は昨年の反省に立って、“巨大リスクを直視する元年”にしようと決意しています。

                

「sinnnennnoaisatu.doc」をダウンロード

   2012年1月10日

     (有)保険相談所:  東海林 正弘

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ダムの下流に、えっ どうして小学校が? ・・・・・ 山形・蔵王ダム

2011年12月08日 | 地震でダムは大丈夫?

12月4日、山形市の蔵王ダムを調べに行ってきました。メンバーは私を含めて3人。前回の荒砥沢ダムも3人でしたが、今回は違うメンバーでの3人。徐々に広がり始めているのを実感。

天候は「雪かな?」と心配して出かけましたが、幸い、曇り空程度で助かりました。

     

狭い山道を車で登って行くと現れたのがダムの堤防。この写真です。Pc040764

蔵王ダムは「洪水調節」「灌漑」「水道」などの多目的ダムです。貯水容量は730万トン。山形市中心部の北寄りを流れている馬見ケ崎川を堰き止めて造ったダムです。

全国でも珍しい「中空重力式コンクリートダム」(内部が空洞になっている)だそうです。

         

この日は風が強く、小雪のちらつく寒い日でした。

堤防の上で、思わず震える同行の志2人。

Pc040774

     

ダム湖は、私たちが行った時は渇水状態でした。3月の地震で決壊した藤沼ダム(福島県)の場合、満水状態だったそうです。蔵王ダムは約5倍の貯水量ですし、市街地を直撃ですから、満水で決壊したら、それこそ大変な被害をもたらすにちがいありません。

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ダムの下流は、すぐに山形市街です。

これが「日本一のいも煮会」で有名な馬見ケ崎川です。この下流の河原が、いも煮会の会場です。

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ダムを調べてまわって不思議なのは、下流の河原に、意外に無造作というか、学校があることです。

蔵王ダムも同様でした。

これは山形市の東沢小学校です。

道路よりも一段低く小学校があり、その下が河川敷の公園、そして川・・・となっているのです。

直下型地震に、子どもたちは大丈夫? 

みんなで真剣に検討すべきではないのか?

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直下型地震の脅威・・・荒砥沢ダムの山崩れの凄さ!

2011年11月28日 | 地震でダムは大丈夫?

11月23日、荒砥沢ダムに行ってきました。前回は小雨模様で展望台に登れず、ダムの中へは「立ち入り禁止」だったので、肝心の山の崩壊を、この目で見ることができませんでした。

   

今回は、状況も分かってきたので、事前に現地の管理事務所に「現地見学」を申し込み、別に、民有地の展望台も申し込み、私の他に、60代、20代の友人二人の計3人で向かいました。

20代のKさんは「うちは活断層の上に家があるんだ」「だから、うちの所は坂になってるでしょ、あそこが活断層なんですよ」・・・と、のっけからどっきりする話をしだして、ガゼン真剣な現地見学になりました。

        

とりあえず、当日撮った写真を何枚か。

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日本で最大規模の直下型地震痕と、日本で2番目の地震痕、この二つとも荒砥沢ダムのすぐ上部にありました。

ダム上流の山崩れは、長さ約1300m、幅約800m、最大落差約148mの日本最大規模の大規模地滑りでした。推定崩壊土量は6700万?と言われています。

崩壊土砂の一部約422万?がダム敷地内に流入し、ダム湖面下に約150万?の土砂が流入し、ダム内の津波は高さ6mを越えたと推定されています。

  

ダムの総貯水容量は1413万?ですから、まともに土石の崩落を受けていれば、ダムはひとたまりもなかったでしょう。自然の猛威の凄さです。(詳しくは、宮城県栗原地方ダム総合事務所のホームページや資料を参照して下さい)

    

みなさんが、自分の足と眼で確かめに行き、「自分のところは大丈夫か?」と調べることを、ぜひ、お勧めします。自然の脅威を、口で伝えることはできませんから。

    

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それにしても、荒砥沢ダムのある栗駒山は遠い。往復6時間、ちょっと疲れますね。でも、いい勉強になりました。

一番びっくりしたのは、荒砥沢ダムは寒河江ダムと同じ「ロックフィルダム」ということで、コンクリートで固めたダムではなく、土石を積み上げた「地震に強い柔構造のダム」と思っていましたが、いやいや、とんでもありませんでした。

荒砥沢ダムが、「なぜロックフィルダムなのか?」という質問に、「地盤が固い岩盤になっていない。たとえば豆腐の上にコンクリートは乗せられない、そういうことですよ」と。

だから、「コンクリートダムを造れるが、より丈夫なようにロックフィルダムにした」というのではなく、「弱い地盤だからコンクリートダムを造れず、ロックフィルダムにした」と理解しなくてはならなかったのです。

             

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荒砥沢ダムの堤防です。本当に崩壊しなくてよかった!

          

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これはダム周辺の土石です。粘土の塊のようで、蹴飛ばすとヒビが入ってしまいます。「なるほど、豆腐か?」と思ってしまいました。

             

これらは、まだまだ一部の写真ということで、「山の裏側がもっと酷い」「だけど、今は入れない」ということでした。来年の春には、ぜひとも入ってみようと決意したところです。

   

山の展望台に登っての写真。友人のOさんとKさん、ちょっとお疲れかも。Kさんは睡眠不足を無理して参加してくれた。

こうして、一人二人・・・と、一緒に現地に足を運ぶ仲間ができるのは嬉しい。心強いものです。

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「平成20年岩手・宮城内陸地震」と荒砥澤ダム

2011年11月14日 | 地震でダムは大丈夫?

11月6日、岩手・宮城県境の栗駒山の麓、荒砥澤ダムに行ってきました。なぜ、行ったか? 地震とダム、これは深刻で身近なテーマだと思ったからです。

        

    地震によってダムが崩壊する?

これまで、こんな恐ろしいことは想像もしていませんでした。

ですが、しかし、本当にあるのです。

2011年3月11日の東日本大震災でも、福島県須賀川市の藤沼ダムが決壊し、下流の50世帯ほどが流され、8人が亡くなったり行方不明になったのです。これはダムの決壊箇所です。

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不思議なことにマスコミはほとんど取り上げていません。

        

     荒砥澤ダムの危機

最近、ダムが最も危険にさらされたのは2008年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」に違いありません。以下の写真は荒砥澤ダムの巨大な堤体。これが崩壊したら?

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宮城県栗原地方ダム総合事務所の資料によれば、「この地震により、荒砥澤ダム貯水池左岸上流で、長さ約1,300m、幅約800m、最大落差約148mの大規模地すべりが発生し、山が動いた。・・・」

このような直下型地震に直撃されれば、ダムはひとたまりもないでしょう。

      

    「荒砥澤キャ二オン」     

地元の人たちは、アメリカのグランドキャ二オンになぞらえて、この被災地を「荒砥澤キャ二オン」と呼び、観光スポットにしようとの動きもあるようです。

なにか切ないものを感じてしまうのは私だけでしょうか。

次の写真は、地元の「さくらの湯」のチラシです。

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これでいいのか・・・地震への備え?   見過ごされているダム決壊の危険

2011年09月11日 | 地震でダムは大丈夫?

逆に見れば、今年ほど多くのことを考えさせられ、まなばされた年もありませんでした。

「koredeiinoka.doc」をダウンロード

            2011年9月3日   東海林正弘

 ご意見を、ぜひにもいただきたい。一緒に考えていきましょう。

 ここには、3.11を契機に考え始めた「地震とダムの問題」を取り上げています。

 しかし、何といっても、3・11大地震は、さまざまの巨大な問題を提起しているのではないでしょうか。

 90歳とは言え、お袋が亡くなったことは大きな喪失感を生みました。亡くなってはじめて、自分にとっての心の支えになっていたんだなあ…ということを実感させられたのでした。

 (有)保険相談所を開設してから13年が経ちました。いろんなことがありました。しかし、今年ほどの激動と苦悩の年はありませんでした。

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地震によるダム決壊の恐怖・・・藤沼ダムの報告 ③

2011年09月02日 | 地震でダムは大丈夫?

自分自身が自動車事故(スリップでガードレールに激突、幸い怪我人は自分だけ)で怪我をし、医者通いの身になってしまったため、報告が遅くなりました。

1回目の報告は7月17日、2回目は7月24日でした。3回目の今日で一区切りになります。

    

一級河川 簀の子(すのこ)川。ここを濁流が一気に駆け下った。

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金属製の橋の欄干すら、飴のように曲がっている。濁流の威力と、少なくとも濁流がこの高さまできたことを示している。

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ここは須賀川市の北町集落。この建物は地元の人によると「市の養蚕施設だった」とのこと。骨組みだけ残してボロボロに破壊されていた。

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まさしく、地元の人の言うとおりに「山津波だった」。この辺りは11軒あったが、「残ったのは4軒だけ」だった。

津波でやられた宮城県亘理町の海岸沿いの集落跡にも行ったが、そっくりだった。残ったのは家の基礎のコンクリートだけだったり、この写真のように庭の樹木だけだったり・・・。

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少しずつ復活の足音を聞くことができた。

近くのおばあちゃんは「地震が終わって、近所のばあちゃんと『大したことなくて良かったねえ』と話していたら、あっという間に津波のようにきた」

「必死で柱につかまっていたんだ」「流されてきた他所の屋根が、うちの壁にかぶさって、おかげで窓が壊れなかったのが良かったみたい・・・」と、当時の恐怖を話してくれた。

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地震によるダム決壊の恐怖・・・藤沼ダムの報告 ②

2011年07月24日 | 地震でダムは大丈夫?

第一の問題。

藤沼ダム(福島県須賀川市)の決壊については、新聞・テレビから、問題があまりに小さくとらえられている。

「地震によるダムの決壊は日本で初めて・・・」などの報道も眼にしたが、はたしてそうだろうか?

あたかも、今回のダム決壊は「想定外」かのような見方である。原発と同じく。

自分はそうは思わない。

現地に行って、なおのこと確信した。

大地震、あるいは直下型地震がくれば、ダムは決壊の危険がある、こう想定すべきなのだ。「決壊しないでほしい」という願いを、「決壊するはずがない」という想定に変えてはならない。

   

第二の問題。

ダムの決壊は他所の問題ではない。

藤沼ダムのように、農業用の灌漑ダムというのは全国いたるところにある。

戦後の食糧増産の掛け声とともに、灌漑用のダムが、いわば手づくりで、厳密な安全対策も立てられないままに、全国に造られていったのではなかったか。

さらに、近くで言えば、山形県の寒河江ダム、貯水量1億500万トン(藤沼ダム150万トンの70倍)、これだって、どれほどの地震に耐えられるのか。大いに疑問だ。

あの原発も「絶対安全」だったはずだ。

    

みなさんに提案です。

自分のところのダムは大丈夫か? 自分の足と眼で、みんながチェックしようではありませんか。

   

以下は、3.11大地震で決壊した藤沼ダムの写真です。

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決壊して水が無くなり、雑草の原となった藤沼ダム。

   

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ダムの護岸が地震で崩れた。

   

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危うく決壊しかかった護岸。車道はダム側に崩れ落ち、残った土手は70センチ程度の厚さだった。反対側で決壊したために決壊を免れたと思われる。

    

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決壊現場。地震でダムの護岸が崩落し、そこへ150万トンの水圧がかかり決壊したのでは?

   

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スギの森を濁流がなぎ倒して駆け下った!

   

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濁流はここから! 

下の村は、突然の猛烈な「津波」(地元の生き残った人の話)に襲われ、家々が流され、8人の生命が奪われた。

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