怒れる中年

あなたは怒ることを忘れていませんか?  ①なんで借金しなければ勉強できないの! ②働きたいのに預ける保育園が無い、えっ!

「未曾有の豪雨」にダムは無力だった⁉・・・最上小国川ダム完成に想う

2020年02月02日 | ダムの安全・安心を考える

今もって「洪水被害から住民を守る」とダム建設に躍起となった県・町がある。残念なことに、それがわが山形県と当該市町村だ。

この数年、「今までに経験したことのない豪雨と洪水だった…」という嘆きを何度聞かされたことだろう。

ダムの緊急放流で死者まで出しているというのに!

愛媛県の被災者たちは「こんなダム、撤去してくれ!」とまで叫んでいるではないか?

また、最上小国川ダム完成までに、あまりにもむごく冷酷な仕打ちもあったことを忘れるわけにはいかない。

ダム建設反対の先頭に立ってきた小国川漁協の沼沢勝善前組合長はなぜ自殺したのか?

「ダム建設に賛成しなければ漁協の漁業権更新を認めない」とする山形県の人としてあるまじき“暴力でない暴力“によってあの組合長は追い詰められたんだ!!

山形県と吉村県知事側がこのような非道に走ったのは、言うまでもなくダム建設に「理」が無かったからにほかならない。

「有効貯水量210万立方メートルで」「50年に1度の大水害」に耐えられる(山形新聞)というのは、地球が暴れだす前の温暖な時代の話なんです。

何十年も前に月山につくられた総貯水容量1億900万トンの寒河江ダム、このダムですら緊急放流寸前の危機に直面している今日この頃です。

私はこのダムを頭の上に置いて毎日暮らしているから心配していろいろ調べているんです。

だから最上小国川ダムのことが他人事と思えないんです。

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月山の中腹に出現…これは何でしょうか?

2014年12月01日 | ダムの安全・安心を考える

11月末、雪降る前にとあわただしく月山に行きました。案内してくれたのは月山の山岳ガイドも兼ねているSさん。

最近、「月山の中腹に大きな立て坑が掘られて、その地下を水がゴウゴウと流れている」という話を聞いたからでした。「えーっ ほんとう?」

 当日、月山の中腹、志津温泉を越えると見えてきました。

      

 山の上の方にも、眼の前にも、下方にも・・・いくつも掘られていました。

   

 

 

中は暗くて見えませんでしたが、10メートル以上の深さはあるのでは…と思いました。

大きな立て坑の奥の方からごうごうと水の流れる音が聞こえてきました。

春から夏の雪解けシーズンにはどのくらいの勢いで水が流れているのか想像を超えるようです。

 

「月山は、水が一杯詰まった山なんだなあ」、「水ぶくれの山なのかも…」

「10メートル以上も雪がつもるんだからなあ」

「集中豪雨がきたら山が崩れる心配はないのか?」「国も心配になってきたから水抜きを始めたんじゃないのか?」

あなたはどう思いますか?

 

 

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ダムは安全か!  「寒河江ダムを考える・山形ネット」を結成

2014年05月22日 | ダムの安全・安心を考える

3年前の「3.11東日本大震災」で、福島県須賀川市の藤沼ダムが決壊しました。流失もしくは全壊した家屋19棟、死者7人、行方不明者1人(1才の幼児)。

8人の痛ましい犠牲があったというのに、新聞やテレビは当時も3年後の今もほとんど報道していません。

私が知ったのは、たまたまネットを見ていて気づいたからでした。3か月も経った6月末ころだったと思います。

じっとしていることができず、無理に仕事のやりくりをつけて現地に行きました。

驚きでした。否、それよりも衝撃でした。

大震災の被災地も何回か行ってましたから被害の凄さというものは知っていました。しかし、ダムが決壊するというのは考えたこともなかったのです。

えーっ ダムが決壊する!

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

それから3年間、近隣のダムを見て廻りました。

調べれば調べるほど、「おかしい」、「危ない」と思わずにはいられませんでした。

特に危機感を感じたのは、6年ほど前の宮城・岩手内陸地震の時の荒砥沢ダムと、現在の寒河江ダム(山形県)についてでした。

私たち寒河江市や西川町に居住している人たちにとっては、頭の上に巨大ダムが覆いかぶさっているようなものです。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

海岸の津波も恐ろしいですが、内陸部に住む者にとってはダムが巨大な危険物なのです。

それなのに、マスコミも、学会も、もちろん国土交通省も、まったくと言っていいほどにダムの危険を取り上げない。

このままでよいのでしょうか?

私たちは大丈夫なのでしょうか?

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3.11の被災者の無念を晴らすために、生命を奪われた子どもたちの叫びに応えるために、そして第二第三の被災者を最小限度まで減らすために、お互いに声をあげようではありませんか。

協力し合って、一歩でも二歩でも、歩みだしましょう。

「ダムは安全か! 寒河江ダムを考える・山形ネット」(略称「寒河江ダム・ネット」)は、それぞれが歩みだすための情報交流ネットです。

会費も規約もありません。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 以上、東海林正弘 記「sagaedamunettono.1.doc」をダウンロード

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小国川漁協組合長の自殺・・・部外者ですが「おかしい!」と思う

2014年02月20日 | ダムの安全・安心を考える

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朝日新聞等で報道されましたが、最上小国川ダム建設反対の中心となってきた小国川漁協の沼沢組合長(77才)が自殺したという。

「関係者によると、10日未明、舟形町の自宅敷地内の小屋で首をつっているのが見つかった。家族に宛てた書き置きがあったという。」(2月12日の朝日新聞デジタル)

     

居たたまれない気持ちから、「最上小国川の清流を守る会」あてにメールを送りました。次の文です。

「昨年10月、全国集会に参加させていただいた者です。一泊二日、有意義な交流でした。

その後、私は、ぼちぼちと寒河江ダムの問題を訴えたり調べたりしてきました。

昨年末の漁業権更新に関する報道に接し、県の強権的なやり方に腹を立てながらも「大丈夫か」と心配しておりました。

そして(漁業権が)更新されてほっとしていたところへ、沼沢組合長の自殺報道でした。

ほんとに驚きと悔しさでいっぱいです。

しらじらしい知事のコメントには呆れてしまいました。

    

でも、そう言ってばかりはいられないでしょう。もう一度がんばり直すほかないのですから、ほんとうに大変だと思います。

みなさんのご健康とご健闘をお祈りするばかりです。

    

仕事に追いまくられていて何もできない私ですが、地元の寒河江ダムの問題を少しずつ取り上げていくことで、みなさんにエールを送りたいと思います。

ともにがんばりましょう。

2014/02/14     masahiro    」

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7月の集中豪雨で寒河江川の橋脚もやられた! ・・・・・ この先が不安だ

2013年10月04日 | ダムの安全・安心を考える

寒河江市から河北町に向かう国道287号線の寒河江川の橋がこんなことに・・・。

現在、主に使われている慈恩寺大橋の隣の慈恩寺橋です。歩いて渡れたのが、今はもちろん、通行止めです。

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これは反対側からの写真です。

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“寒河江ダムのあんぜん・あんしんを考える会”をつくろう

2013年09月01日 | ダムの安全・安心を考える

今回の集中豪雨とその後の断水で、「ダムも万全ではない」と思った方は多いのではないでしょうか。

特に、私たち寒河江市や西川町、それに中山町、河北町・・・などに住んでいる者にとっては、寒河江ダムという巨大ダムが頭の上にあるようなものです。

1億900万トンもの容量をもつ寒河江ダムが、万一、直下型地震で決壊したら、あるいは山崩れによって大量の土砂がダムになだれ込みダム津波が起きたら、いったい私たちの町は、子どもたちは、どうなるのでしょうか?

想像もつかない悲劇が起きるに違いないのです。

    

3.11の教訓、とりわけ石巻市大川小学校の惨禍は、私たちが絶対に忘れてはならない教訓を示しているのではないでしょうか。

責任のある人たちは「想定外」で逃げるかもしれませんが、子どもたちや家族を失った人たちは「想定外」で忘れることはできないのです。まして未来の希望を無残に踏みにじられた当の子どもたちにとって、「想定外」などは絶対にあってはならないことなのです。

       

万が一の惨禍が起きる前に、寒河江ダムのあんぜん・あんしんを見つめなおしてみませんか。

寒河江ダム周辺の山々の地盤、岩盤は大丈夫なのか?

コンクリートダムではなくロックフィルダムという寒河江ダムの構造に問題はないのか?

そもそも、地震ならどの程度の地震を想定して安全だと言っているのか?

3.11地震で決壊した福島の藤沼ダムの被害(8人の死者まで出ている!)をどう見るのか?

5年前の岩手・宮城内陸地震で、6mのダム津波が起きた荒砥沢ダムの危機をどう考えるのか?

    

問題は山積みしているはずです。

P5220038 (寒河江ダム)

なのに、国も地方自治体も、そして警鐘を鳴らすべきマスコミも学会も沈黙しています。

これは個人の力で調べられる問題ではありません。

マスコミにも、学会にも立ちあがってもらわなければ、問題を明らかにすることすらできないでしょう。

   

みんなで、全国のダム問題を考える人たちとも協力し合って、寒河江ダムのあんぜん・あんしんを考えていこうではないですか!

子どもたちの未来のために。

               2013年9月1日 記 東海林正弘

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寒河江でも2日間の断水(その2)  今回も「想定外」?! ・・・ これ、無責任社会の流行語かな

2013年08月15日 | ダムの安全・安心を考える

「今回の断水の原因は?」と聞かれた村山広域水道の責任者は次のように答えたそうです。

「寒河江川の原水濁度が高く、それを浄水できなかったのが根本的な原因。」

さらに「ダム上流の山を調べれば、相当の崩壊があるかもしれない」と付け加えたそうです。

これは「山形新聞」2013年8月2日号に載った村山広域水道を所管する小松県企業管理者の談話です。

当たり前のように新聞には報道されていましたが、「あれえー?」と思いませんか。「寒河江川の濁りがひどすぎて浄水できなかった」と言ってるんですよ。こんなに濁るとは考えられなかった、想定外だから仕方ない、と言ってるんですよ!

さらに言えば、寒河江ダムの上流の山の崩壊が想定外の規模だったのではないか、だから仕方ない・・・と。

     

ダム上流は言うにおよばず、周辺の山は軟弱な地盤で、始終、あちこちで山崩れ、土砂崩れがおきていることは周知の事実なんです。

だから今回も、山という山の沢という沢で土砂崩れが起きたんです。

だから、村山浄水場の人たちに言わせれば「“泥水”ではなくて“泥”が流れ込んできた」となったんです。

あんな集中豪雨が近い時期にもう一度あったらどうなっていたか?

私が本当に恐れるのは、一つは、集中豪雨で大規模な山の崩壊が起きることです。その土砂がダムを直撃したらダムは大丈夫か!

現に5年前の岩手・宮城内陸地震で山が崩壊し、その土砂の一部がダムになだれ込んだために6mのダム津波が起きて、ダムが危なかったという事実があるではないですか!

津波は海岸だけではありません。

ダムの中で起きるダム津波も脅威なのです。

もう一つの恐れは、直下型地震がダムを襲うときです。

何千人、何万人が被害を受けるか、だれも想定していないようですが、こんなことで良いのでしょうか?

   

これらの時も、ダムの管理者たちは「想定外」で逃げるのでしょうか?

普通の人が考えないことを考え、みんなをより安全に守るのが県や国の責任ある人の仕事なのではないでしょうか?

想定外で逃げないで下さい。

みなさんは、どう思いますか?

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外は豪雨、なのに家の中は水が無い・・・断水、寒河江でも2日間の初体験

2013年08月05日 | ダムの安全・安心を考える

「天水桶」、聞いたことありますか? 「てんみずおけ」ではありません。「てんすいおけ」です。

まずは「天水」とは何?

『広辞苑』によれば、「そらとみずと。水天。」「天から降った水。あまみず。」だそうです。

たぶん、昔の人々は「天からいただくありがたいもの」として水を受けとめていたのではないでしょうか。

そして「天水桶」とは、「防火用として雨水をためておく桶。昔は屋上・軒先・町角などにおいた。」とあります。

     

今回の集中豪雨で考えさせられました。わが家のあたりも2日間断水し、その大変さにびっくりし、断水の原因となった集中豪雨を恨めしくも思いました。

でも、何人かの友人、知人に教えられました。

「外では雨がザーザー、なのに家の中では断水で水が無い。これおかしいよねー」と。

そうなんです。

雨が降りすぎて土砂崩れが起き、土砂が川に流れ込み、川が濁りすぎて浄水場が能力オーバーで浄水できなくなり、水道が供給できなくなった。

これ変ですよね。

昔の人は「天水桶」とか言って、天から授かった雨水をどう活用するか考えたようです。

それに対して、何百年もの間、進化(?)を続けた現代人は、天水を邪魔者のように排除、処理することしか考えていません。

断水の原因となった山形県の村山浄水場でも、「浄水能力を高める」と言ってるだけです。もっともっと集中豪雨が増えたら・・・、最後、天に人間が勝てるわけはありません。

   

私の提案は、たとえ集中豪雨でも、否、集中豪雨だからこそ、みんなで水の活用を考えるべきだということです。

その一つの例が「天水桶」です。

     

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これは、わが家の駐車場の片隅にある雨水タンクです。

直径1メートル、深さ3メートルあります。15年ほど前に家を建てたときに建築業者にすすめられて造りました。

夏場は庭の植木などへの水撒きに、冬場はポンプで持ち上げて屋根の消雪に使っています。

造るときに50万ほどかかりましたが、その後、庭の水撒きに水道水を使う必要がありませんし、屋根の雪下ろしもこの15年間に2回しかしなくて済みました。私は雨水タンクを造ってよかったと思っています。

これは一例ですが、みんなが思い思いに天水の活用を考えたら、今よりもましな世の中になるんじゃないでしょうか?

あなたはどう思いますか?

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